ああ、これでもう完全に、この人たちのラブライブは終わってしまうんだ。
 その現実に何も言えずにいる立火の頭上に、力のある声が響いた。

「立火!」
「は、はい!」

 顔を上げると同時に、泉の両手が立火の肩に置かれる。

「次の部長はお前や。私たちが果たせなかった夢、お前に託したで!」


第1話「とある冬、ラブライブ関西地区予選」>