私とメアリーさん(※ この文章は、1999年に書いたものです)

最初の出会いは、我が家へマタンが来ることに決まり、コーギーのページを検索しまくっていた、1996年の7月頃だった思います。もっとも”出会った”と言ってもNET上の事ですから、3年近く経った今も、実際にお目にかかった事はありません。(2003年の現在も交流は続いていますが面識無いのが残念)

Yahoo で キーワードを”Corgi””Penbrork”で探し、丹念に一つ一つ見ていきました。

翻訳ソフトは、当時ブラウザと連動して使える Netsufer ej が出ていまして、秋葉原まで買いに行きました。

翻訳精度は、やや不安も有りましたが、なんとか使えそうだ!と言うことで、色々なページを見ていました。
殆どが、家庭の楽しい様子の紹介や我が子を自慢するページの中に、ちょっと変わったページが有ったのです。それがメアリーさんのページでした。

コーギーが牧場で実際に羊や牛をコントロールしている写真や、ドッグショーの表彰台の写真、家の中で多くのコーギーとくつろいでいる写真など・・・・・・・・・
一風変わったページに興味をひかれ、何度もそのページを訪れました。

当時は、コーギーのスタンダードも詳しく知らず、メアリーさんの犬達の写真を見ていましたが、ハスキーしか知らない私でも、犬の基本的なところは変わらないと勝手に解釈すると、犬質的にかなり良いのです。

私自身もNETを始めて、それほど経験が有るわけでも無く、強心臓の私でも、すぐにメールを送ろうなんて勇気は有りませんでした。
でも、英語が出来ないからと言って、ここで諦めるのも何だし、赤恥、青恥、をかくのを承知で思いきって出してみました。

Hello. と・・・・・・・・・写真も張りつけて・・・・
 
 


メアリーさんにメールを出したら、驚いたことにすぐに返事が来ました。私はコーギー専門のブリーダーか、牧場主と勝手に想像していたのですが、コンピューター技師でした。常時、会社とオンラインで結ばれている、いわばこちらで言う在宅勤務でした。

だから、多くの犬を飼育しながら別な仕事も出来るんですね。

とにかく私はコーギーの事を知りたくて、ウズウズしていた訳で、こちらの状況を知って貰う為に、1日に3.4通もメールしたこともあります。
返事が来ても来なくても、とにかく思っていること、出来事、しつこく送り続けました。
断りが来たら止めようと思いながら・・・・・・

私もドッグショーを多少経験しているので、日本のコーギーの現状を画像を交えて交信していました。
日本と言う国についての認識は、アメリカ人にとっては、多分、中国、韓国、日本を同じ視点でしか見えなかった様に感じました。

ところが、そんなやり取りをしているうちに、日本に来ている Jafar や Face To Face が日本でどの様にしているか教えてくれと・・・

数年前のFCI本部展には、両方のコーギーが出てきたので、そのビデオを送りました。メアリーさんは、特にジャファーをゴールデンゲート・ブリッジで行われたスペシャリティーショーの時実際に見ていたらしく、かなりのお気に入りの様でした。
日本に来てからのジャファーの活躍ぶりに、何故か安心しているようでした。

そして、彼女が日本の事に好印象をもった事がありました。
それは、1996年のFCI千葉インターのジャッジの顔ぶれを知ってからでした。
Mrs.アン・○○○とMrs.ミッシェル・○○○○が来ると知ると、一気に盛り上がりました。このジャッジは、USAではすごく有名な人らしく、メアリーさんも驚いていました。

私が本当にコーギーの事を知りたいと言う意思が伝わったのか、USAのコーギークラブが発行しているスタンダードの小冊子を数冊、ビデオ、置物などを送ってくれる様なり、本当に親しくなれたのです。

私も、地元の名産を送ろうかと、候補をさがしたのだが、梅干し、蒲鉾じゃぁ、なんか逆効果の様な気がして悩んだ末、地味な箱根細工のオルゴールを・・・・・犬には関係ないけど、まぁ良いか!てな事で・・・・・・

そんな中、彼女は突然ホームページを閉鎖すると言ってきました。仕事も忙しく、犬の世話も大変だし、時間的にページの更新も出来なくなり、メールの返事も少なくなって・・・・・・・やむを得ずらしい。


メアリーさんがホームページを閉鎖したことによって、私はどうするか考えました。まぁ、ページが無くてもメール交換できるし、いつもの様に返事が来なくても、こちらから送るよ!と・・・・

OKの返事が来たので、私はウチの犬達のショーの様子や家での様子、家族の事なども含めて、今まで以上に親交を深めました。
彼女も、家族の様子や、ショーの結果などを送ってきます。

USAでは、I−NETの利用は日常的です。親や兄弟への連絡はI−NETで行っています。
ある日突然彼女から、同報メール(彼女の家族宛)が私に紛れ込んできました。
その旨伝えると、「あなたは、私の友達で、こいうい情報は知っておいた方が良いと、同報メールを送った」と。

事件が起こったのです。
その時は、真冬の寒い時期でした。北海道の北部と同緯度ですから、冬はマイナス気温になります。

空軍機が近くの山に墜落したのと、寒波で身動き出来なくなった遭難者のニュースが流れ、心配した彼女の兄弟(フロリダ、ナッシュビルなどアチコチに離れている)が彼女に連絡したのでしょう。その返事でした。一般のニュースと違い、現実に彼女のすぐ側で起こった事なのでリアルで、凄く興奮しました。

I−NETってすごいなぁ〜!と実感した瞬間でした。

私と同じように、彼女のページを見てメールする人への返事を書く必要が無くなった分、ホームページ閉鎖が、いわば、私たちの友好が深まったとも言えます。

相変わらず、犬の事や雑談など・・・・(音楽やスポーツ)かなりゆっくりしたペースでそれは続きました。

彼女は10数頭のコーギーを飼育しています。
ですから、仕事の合間に繁殖もしています。(繁殖の合間に仕事をしているのか定かではありませんが)2年前、牡の良い子が産まれたと写真を送ってきました。それが、今回マタンと交配したレンジャーです。レンジャーという名前は、日本のTVでもおなじみの「ローン・レンジャー」からの由来だそうです。(^.^)


メアリーさんは、コーギーを10数頭、ボーダーコリー1頭、マルチーズ1頭。猫1頭。
コーギーのうち、牡は3頭だけです。レンジャーの他には既にCHを完成した種オスの2頭。
レンジャーが産まれた時、彼女がこの犬は家に残すと言ったので、実は私は密かにどんなコーギーなるか非常に興味を持ったのです。
長年ブリーディングしていると、なにか直感でもあるのでしょうか?メールの内容も自慢の息子を的確に評価しながら私に知らせてきました。

彼女から、2回ほどビデオを送ってもらいました。

その一つに、レンジャーがベビーだった頃の可愛い姿が映っています。ビデオテープを引っぱり出して何度も繰り返し見ていますが、いつみても可愛いです。彼女の許可を得て、私の友達数名に、ダビングして送り、それを見て貰いました。
成長具合の写真も度々メールで貰い、逞しく育っていくレンジャーには、とても親近感がありました。

以前、これからお互いにより良いコーギーの作出のために、冷凍精子の空輸が可能か?なんて話題が出たとき、真剣に検討したこともありました。しかし、それはAKC、JKCでの血統書発行に問題があるようで、諦めました。

1年前、初めてマタンの交配を考えたとき、彼女にも色々相談しました。その時も色々計画は立てたのですが、いきなりUSAに送ることを彼女は反対しました。
マタンは出産の経験も無いし、妊娠出来る身体か解らない。まだリスクをおかして交配する時期では無いと・・・・・

確かに、マタンは若いしこれからいくらでも可能性はあるので、その時は、レポートにも書きましたが、日本にいる外産のシンノスケを選びました。
そして、マタンが無事に子供を産み、ショーで走れる、それなりの仔犬になった数頭を逐一彼女に報告というより自慢のメールを送りました。彼女はとても喜んでくれて、マタンを気に入ってもくれました。

それからは、次回はUSAに送る計画を綿密に立て、彼女の同意を得るべく、私のブリーディングに対する考えをジワジワと知って貰う様にしました。

この計画には、ひとつ大きな障害があります。
彼女の同意を得られても、絶対に不可能になる障害。それは自然の気象、気候。輸送することが出来る季節の事です。
マタンは計ったように7ヶ月周期でヒートが来るので、交配時期は計算できるのですが、春以外は、気候的に無理だろうと、色々調べて解ったのです。

こちらと、向こうの気温差が一番少ない、今の時期しか無いと。

しかも、ノースウエスト航空は犬を乗せるときの基準が厳しく、気温が何度から何度までと決まりがあり、それ以外だと絶対に犬を航空機に乗せてくれないのです。


今年の本部展が終わる頃から、マタンとレンジャーの交配計画を実現するために、自分なりに色々と問題点を整理してみました。
実際には、考えられる事は事前にショー関係の人に聞いたりしていましたが。

私も初めての経験で、人に頼んで出来ることではないので、仕事の合間にとにかく自分で調べました。

第一に、メアリーさんがこの計画を承諾しなければ始まりませんので、私のプランと、必要な手続き上の問題点を探し、一つ一つクリアーするので、この計画をジックリ検討して欲しいと・・・・

海外で交配した場合の血統書の点はどうなのか?
彼女の所属しているAKC、私の所属しているJKCとの兼ね合いは?
これは、通称、持ち込み腹で日本に来た犬の子供の登録を参考にして聞きましたが、特に問題はありませんでした。
日本で必要な書類をメールし、メアリーさんもその点は大丈夫だと連絡貰いました。

ヒートが来てから交配する時期は、13日〜15日、その犬の個性で前後1.2日位でしょうか。そして出産が約2ヶ月。これを元に計算して、犬をUSAに送り、戻ってくる日数を割り出すと、十分可能な日程が組める事がわかりました。

では、犬を国外に出す場合に何が必要なのか?

航空会社に電話して聞きました。しかし、正確には輸出検疫の係りの人に電話を回されましたが・・・・・

まず必要な書類は、3ヶ月以上前に接種した”狂犬病予防接種済み証明書”の原本。コピーでは駄目だそうです。
それと、健康診断書。係員の人が言うには、その国によって違うので、「米国大使館へ問い合わせた方が良い!」とも言われたのですが、犬の輸出入等の経験がある人に、私がうちの犬のハンドリングを頼んでいる人に調べて貰ったところ、そこまでしなくても大丈夫だろうとの返事でした。

書類はOK。念の為、7種混合ワクチンを本部展前に接種したのでそれも原本を用意しておきました。

メアリーさんとは、レンジャーの健康に関しての情報は既に貰っていました。しかし、その土地特有の病気があるらしく、その病気の検査や、予防はしているか?と色々聞かれました。
初めて聞く病気なども教えて貰いましたが、私は正直に「そんなのは知らない!日本では聞いたことが無い」と答えたところ、牛や馬の病気で、ドッグショー関係ではあまり見られないが、パピーミル(仔犬製造工場)と呼ばれる繁殖所ではたまに見られるそうです。
やっぱり、USAでもパピーミルは、かなり目の敵にされているようです。

実は、このパピーミルという言葉は、メアリーさんとのメールのやり取りで知った言葉でした。(^_^;)


私が、今回大きなリスクが有りながら、USAに犬を送ろうと計画した理由、それは二つあります。

一つは、日米友好。(^.^)今後、コーギー犬を飼育しながら、ショーでも楽しみ、かつ、色々な知識を得る為に、メアリーさんとより親しくすることが、大きく役立つと考えたからです。

昨年のナショナル・スペシャルショーのビデオを見ても、CHクラスは、100頭近く出陳していました。
CHクラスだけで、その頭数です。いかに底辺が広いか解ります。
無名ながら、素晴らしいコーギーがゴロゴロしているのを見て、感激しました。

USAでランキングを争う位のレベルですと、自家用飛行機で移動し、毎日の様に出陳し、ポイントを稼ぐスーパードッグもいるそうです。確かに犬も優秀でないとその様なキャンペーンも出来ないでしょうが、莫大な費用がかかるんですね。

また、片や全犬種のショーには一切興味を持たず、単独犬種のスペシャリティーショーのみ出陳する人も・・・・・ナショナルショーにはこういう人が多く集まります。

以前、コーギーの仔犬、全米No.1の直子を50万円で売ります!なんてメールが私に入りました。
こんなのはウソに違いない!と思い、色々調べたら、全くのがせネタでした。チャンピオンでも、ランキングに入っているのと、言葉は悪いけど地方のドサ回りで完成したチャンピンとは、実質的に大きな違いがあります。AMCHの称号をあまりありがたく思わないことです。

メアリーさんの牡の中で、唯一チャンピオンで無いレンジャーを交配相手としてお願いしたのは、私はあまり血統書の肩書きには拘らないのです。CHのシューターというのは、CDXもとってあるし、最初はこちらも良いかな?と思いましたが、現在2歳で、これからショーを走るレンジャーの将来性に興味を持ちました。

USAでも、3年経つとタイプが若干変わってくるようです。基本的なスタンダードは変わりませんが、タイプが・・・・

メアリーさんには、もう一頭、マニーというチャンピンがいますが、これは、最初から「古いタイプなので、マタンとの組み合わせは止めた方が良い」とはっきり言われました。

とにかく、産まれた時からの様子や、名前を付けた経緯を良く知っているレンジャーは、私にとって一番親しみのある犬でした。
レンジャーとの組み合わせは、最良と思っています。

もう一つの理由ですが、現在日本に来ているコーギーはUSAからの輸入が多く、オーストラリアが少し、イギリスからの輸入は、あまり聞いていません。

多数を占めるUSAからでも、最近、ショーで活躍しているコーギーの犬舎号を見ると、案外偏っていることがわかります。
親戚犬募集のコーナーなどでも、どこどこのワンちゃんと親戚だぁ〜!などと盛り上がっていますが、近い血液を現している一つの例だと思います。

例を出して説明すると、ジャファー自身も素晴らしいコーギーで、子だしも良く、子供や孫もショーでは勝っています。
私もマタンの交配相手として一番の候補に挙げたくらいですから。私の場合、マタンの子供だけで終わりではなく、その先、もう少し先までコーギーを楽しむつもりなので、近場で楽な交配相手ばかりで良いのか?血液は大丈夫か?と・・・・・
それならば、メアリーさんに限らず、ここはリスクがあっても経験しておくべきでは無いか?と考えたのです。ジャファーは、次にしようと・・・・・・

幸い、メアリーさんは、人柄も、犬に対する姿勢も、考え方も私の理想とほぼ完璧に一致します。
私はプロのブリーダーではありませんし、ショーでもアマチュアの部類に残っていたいし、色々な人とフランクに語り合えるのが楽しいと思っています。そんな延長でメアリーさんと今後も友好関係が続くように努力したいと思っています。


翻訳ソフトは、英日を”Netsufer ej”日英は、”英語でめーる”で、NOVAというソフト会社から発売さているのを使用しています。先週、バージョンアップの案内がありました。
今回のは、両方一緒になっている製品の様です。

まぁ、私にとって翻訳ソフトは必需品ですから、バージョンアップをせざるを得ないでしょう。(また出費(^_^;))

3年近くも交信していると、結構間違いもありました。
自分の送ったメールを読み直して間違いに気づき、冷や汗タラタラなんていうのが・・・・・・(^_^;)

最初からこちらは英語が出来ないことを話してあったので、メアリーさんは、機械翻訳出来るような解りやすい英語を使ってくれて、大変助かっています。
案外、意味は通じます。ソフト価格の元は充分取った。(^.^)

しかし、今回は生きている犬を送るので、間違いがあっては取り返しがつきません。こちらの意思と、メアリーさんの意思の疎通がしっかり出来ないと大変な事になります。

私は運が良いのでしょうか。

これまた、ネット上で英語に堪能な人と知り合えました。しかもコーギーのオーナーさんです。
事情を話したら、快く引き受けてくれまして、重要な部分の翻訳をお願いしました。これで意思の確認が出来た。

犬を一頭外国に送るだけでも、多くの人の協力を頂きました。
無事に帰って来るまで成功とは言えませんが、私は本当に感謝しています。

それと、もう一つラッキーな事が。
メアリーさんの勤務する会社に、5月16日から日本人スタッフが一人研修のため3ヶ月だけ入ることになったそうです。
事前にその日本人のメールアドレスを知らせて貰ったので、問題があればそちらに日本語で良いからメールするようにと・・・・(日本語対応のメーラーを使用している)

マタンがUSAに到着する時に、その○○さんには大変お世話になりました。(^.^)彼女も○○さんには助けて貰ったと・・・・
その方は非常に親切で、私は大変心強く思いました。(^.^)

マタンの近況でお知らせしていますが、実は交配は二度がけの翌日、もう一度念の為交配をしたそうです。出血大サービス?(^_^;)
メアリーさんも仔犬の誕生を期待してくれての事でしょう。彼女は実によくやってくれました。
私たちがマタンを心配しているだろうと気を使い、マメにメールをくれます。

彼女は、自分のペースで週末には数頭のコーギーを連れてドッグショーに行っています。29日と30日も近くでショーがあるらしく行って来るとメールがありました。これからも仕事もコーギーも続けていくと思います。

私の夢は、USAのナショナルショーを見に行きながら彼女を訪ねる事です。昨年だけは彼女は都合でナショナルに行けなかったそうですが、やはりそのショーを目標にしているそうです。

カミさんとも話しているのですが、もう少し景気が良くならないと実現しないかなぁ〜!ナンテ。(^_^;)

でも、もし行った場合、言葉はどうする?喋れないし・・・・ノートパソコンで翻訳する筆談でも良いかぁ〜?なんて・・・なんてね。(^.^)


メアリーさんがこんな嬉しい事を言っています。

Perhaps someday an offspring of Ranger and Matan can come to America and become an American Champion.

多分いつか、レンジャーとマタンの子が、アメリカに来て、アメリカのチャンピオンになることができます。

写真でなく、実際のマタンを見て言ってくれています。
お世辞でも、自分のレンジャーの誇りから出た言葉でも、これは今後も私たちの関係は友好的に続く事を意味していると解釈しています。

いやぁ、嬉しいですねぇ。

ハスキーの知人で、実際に自分の犬をUSAに送り、プロハンドラーに任せてキャンペーンをしている人もいます。それには金銭的に余裕が無いと出来ることではありません。
私の場合、そんな事は到底出来ませんが、可能性があるだけでも嬉しいのです。(^.^)

日本のコーギー界は、やっと昨年に部会が出来たばかりで歴史は浅いです。しかし、本気で良い犬を作ろうとしている人や、楽しみながら犬質を見極めようとする人や、売るためだけに作ろうとしている人らが入り乱れて、コーギー人気は着実に上昇しています。

「愛犬の友」の1月号と6月号に、コーギーのブリーダー、シルビアヒュースさん(イギリス)がコーギーの事について書かれています。繁殖の部分についても述べていますが、コーギーに限らず、他の犬種でも言えることです。私が感じたのは、やはり基本的な事だなぁ〜!と。

基本的な事は、おのずとスタンダードの理解から始めなくてはならないと。スタンダードや血統が解らなくて繁殖してはいけない!と受け取れました。

私も、まだたいした経験があるわけでは無いので偉そうな事は言えませんが、少なくとも、これからもコーギーについて勉強しようとする気持ちは持っています。
それに、心強いメアリーさんという先生もいます。
ショーで勝った、負けた!だけの情報交換でなく、スタンダードを含めた議論をメアリーさんと重ねて行こうと思います。
しかし、問題はやっぱり言葉の壁ですねぇ。でも、なんとかなるかなぁ。お手紙じゃなくて、E−MAILは、写真やビデオも送れますので画像を多く使って、自分が理解できるまでしつこく質問しよう・・・・・・・

初めて外国の人にメールを出して以来、当時は、まさか自分の犬を先方に送るなんて事はこれっぽっちも思っていませんでしたが、現実に今、マタンがUSAに居るわけです。そしてもうすぐ帰ってきます。

結果はどうなるか解りませんが、今回の件で、私はまた大きな収穫を得ることが出来たと確信しています。今後に生かせる大きな何かをつかんだ・・・・・・・・
顔の見えないNETでも、お互い、心をひらいて誠意をもって接しようとする気持ちがあれば、2.3万円の翻訳ソフトのやり取りでも通じる部分があるんだ!と・・・・・・・・・・


1999/6/2  小野

 

追記


その後、マタンは無事に帰って、6頭の仔犬を出産しました。リコとソーの2頭が我が家に残り、そして、3回目の交配はジャファーと・・・・・・・そしてコービー、ティロンの2頭を残してくれました。

しかし、残念ながらマタンは、2002年11月永眠。 

2003/03/08