DUNCAN林
インサイド・アルバム・インプレッション

Vol.1「REAL BLOOD」




「良くわからない」のに「とてもいい」と感じるのはどういう事だろう?
それを何とか伝えたくって色々言ってしまう。

言葉をいくら並べても音楽の、楽曲の、演奏の、歌の、アレンジの、
良さなんて伝わるわけはないのに。

聞いてみればわかる事ばかり。

でもなぁ。例え聞いたとしても、「聞き手の耳」も選ぶはずだし。
俺が「いい」と思っている所が、ほかの人には「なんでもない」所かもしれない。

でも言わずにおれないのは、やはり「とてもいい」からなのだろうなぁ。

REAL BLOODというユニットの中にいて、
自画自賛めいたことをぽろぽろ書いてると思われるのは癪だし、
気が引ける事なのだけれども「いい」んだから仕方がないのよ、
ホント。

では、DUNCAN 林のインサイド・アルバム・インプレッション、いってみよっ!


☆Angel

全くもってJAYE公山という人には頭が下がる。

ご存知の方は少ないと思うが、
この曲は僕も大ファンの偉大なソウルシンガー、
Sam Cookeのヒット曲「Cupid」へのアンサーソングになっているのだよ。
何という念の入り様。

創生期にあったリズム&ブルーズの瑞々しさがちゃあんと出た造り、
しかし「今」でないと出ないニュアンスもしっかりと押さえている。

RealBloodではずいぶん前から大事なレパートリーの一つになっていた。
形に残すことが出来て本当にうれしい。



☆B9 Good

P-FUNK調のアレンジを今風に、というアイディアはとてもSilkyさんらしい。
しかしここまで高いレベルで結実するとは想像しませんでした。

ファンクマスター=Silky藤野の面目躍如、素晴らしいです。

3人3様の日本語のラップも個性が良く出ていてステキ。(笑)



☆If you love me again

これも以前からのレパートリー。
「はるかな旅」というタイトルでありました。

テイストはノーザンソウル、でもメロディーラインにフィリーのタッチが見え隠れする、良質なアレンジ。

こういうアイデアがさっさか出てくるJAYEさんが曲を作るのは、
何と自転車に乗っている時だそうな。

・・・う〜む、ますますわからん。



☆泣きたいときに 貴方はいない

書き下ろしの新曲。
・・・う〜ん、実にいい。甘く切ないバラード。

日本語の歌詞をファルセットで歌うという、
前例のない事(キングトーンズはスタイルとしてはドゥ・ワップだし、半分はチェストだからね。)
を平気でこなしてしまうSilkyさんには、本当に脱帽です。



☆Shinning girl

GUTTIさんの曲はとてもキャッチーでポップ。聞いていてもとても心地よい。
でも裏を返せばそれだけ個性を感じさせる演奏をするのは至難の技。

通して一曲やった中からドラムパートをピックアップ、ループを作ってあらためてベースを乗せた。

苦労した甲斐あって、とっても良いテイクに仕上がったと思う。
個人的にはアルバム中、ベストテイク。



☆TOKYO BAY MADONNA

「花マル」ファンク・チューン。

元タイトルは・・・えーとえーと、「Tricky Question」だったと思う。
違ったらごめんなさい。

言われなければ恐らく「打ち込み」だとは気付かれないだろう。
ヴォーカルとホーン、そして Silkyさんが弾いた(!)ギター以外は全てシーケンサー、つまりDTMなのです。
もちろんソロを取ってるピアノもね。

「やっばいやばいよやっぱかなりやばいでぇ〜っ!」をコーラスにしてしまう TOMさんのアイデアもさすが。



☆部屋の灯り

これも以前からライヴに来ていただいてた方には解っていただけると思うが、
こんなイントロは付いていなかった。

以前はもっとストレートに、スピリチュアルな感じでやっておりました。

TOMさんの「イントロをうんとジャジーに」というリクエストでとっても苦しんだのを覚えている。
多分僕はあんなプレイは2度と出来ないだろう。

ステージで再現するとしたら?・・・頑張ってコピーします。(爆)



☆猛烈に会いたくて (Fill your heart With my love)

フィリーサウンドまっしぐら。
導入のホーンのフレーズが何度聞いても新鮮。

やってる側の人間が言うことじゃないか。(汗)
でも好きな曲は何度やっても気持ちいいしなぁ。

スピード感のある演奏にしたかったのだが、若干せわしない感じが出てしまったのが心残りではある。



☆What's your name?.

CDリリース後のライヴでは、必ずエンディングに使っている。

実は、ライヴで実際にバンドでやる時は、ちょいとアレンジが変わっております。
気付いてくれた人はいるかなぁ?

これからのREAL BLOODになくてはならない曲になりそう。



☆恋は 上々

TOMさんの歌詞とJAYEさんのメロディーがベストマッチ。
リリカルで流れの良い曲に仕上がっている。
JAYEさんの「ウィスパーズスキャット」も好調だし。

しかし・・・う〜ん三拍子は難しい。(爆)

こういう静かな曲でアルバムを締めくくるのが「大人」だねぇ。



と思ったら、ここから怒涛のCMソングシリーズが始まるのであった。

あと、あまり触れなかったけど、基本的にこのアルバムの曲中の歌詞に登場する「男」って、
いつもTOMさんがおっしゃってる『男はばかだから』ってのに、通低しているんだなぁ。

ばかで、がむしゃらで、融通がきかなくて、情けなくって、強情っぱりで、
でも繊細で、詩人で、時々キザで、センチメンタルで、涙もろくって。

でも、だからどうだ、ってことは一切言わない。
あるがまま、「男ってこういう生き物なんだ」ってのを提示しているだけ。

聞いてくれた人が判断することなんだろう、おそらく。

皆さんはどう思われたのかな?


・・・とまぁ、つらつらといっぱい書いてしまいましたが、意外に難しいもんだなぁ、こういうのって。



これにて、おしまい。
最後までお読み下さって、本当にありがとう。m(_ _)m

Tomohisa 'DUNCAN' Hayashi


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