メイヤー



 (表の続き)そういう彼女が恋愛に目覚め始めるのはまあそういうゲームだから当然として、くだんの最終イベントが…。
 このイベントにて遺跡を発見したメイヤーは、「チョウチョまでいますーっ」とはしゃぎ回ります。なんかこのへんで既にいつもと違うんですが(「こ、この蝶はかつて絶滅したはずのパパルンバアゲハ!素晴らしい、素晴らしいです!」とかさ)、まあそれはいいとしてその後。でもってかばってくれた主人公は倒れ宿屋に逆戻り、遺跡は劣化して崩壊。メイヤーさんはそれに対し「いいんです。もっと大切なもの見つけましたから」などとおっしゃいます。

おまえそれは遺跡破壊だーーー!!

 なんともはや、彼女って遺跡を自分の所有物か何かだとでも思ってたんだろうか?歴史上の遺物なら人類すべての、いやこの世界ではあらゆる生物にとって共通の財産なんじゃないだろうか。それが永遠に失われたのに「いいんです」ぢゃねーだろ!
 京都にいたころ歴史文化財の壁に落書きされてたのを見て憤慨した私としては、彼女の態度は考古学者として許しがたし。それまでの発掘も単なる自己満足のためだけにやってたんだろうか?そんなものではないと思いたひ…。

 告白でも「遺跡は三番」とか言ってるしさー。別に恋をするなとか言う気はないですが、順位づけできるようなものか?貴様の知に対する探求心はその程度かこの馬鹿弟子がーーーッ!!俺の尊敬を返せ!EDも考古学をやめたわけではないんでそれはまあ良かったんですが、なんか情熱が薄れちゃってるようで…。変わっていくのだな、何もかも…

 そんなわけであの最終イベントは記憶から削除。彼女にはいつまでも夢を追ってほしいものです。「そのためにあなたの力が必要なんです!」とか言われたら喜んでホイホイついていくでしょう、私は。

(結局紐緒さんと同じかい!(^^; ときめかなければ好き。もちろん実際にゲームでそういうことをやってたらもうギャルゲーじゃないですけどね)いや、でもそういうのが一つくらいあってもいいとは思うが…(未練)

 でも崩れた遺跡に関してはもう少し考えてほしかったです、はい。


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