<カイルのところに行く>
カイルの自称『悪の秘密基地』(ただの公園のテント)にやって来たあたしたち。
しかしそこは既にもぬけの空だった! バカイルの身に一体何が!?
「単に留守にしてるだけだろ」
「つまんない奴ねぇ…。まあせっかく来たんだから家宅捜索でもしてく?」
「なりませんっ! 人の家に勝手に入るなど良くないことですっ!」
「いや別にあたしだって入りたくはないけどさ…。ちぇ、結局無駄足じゃない」
「日を改めて来たらどうだ」
「あんな奴のためにそこまでするなんてヤダ」
「あ、そう…」
しょーがない、事務所に帰るか。
帰る