＜普通に見張る＞

「そろそろ来るかな…」

と、つぶやいた瞬間！


『クリムゾン・ナパァァーーーーム！！』

ちゅどーん

「うっ、ゲホッゲホッ」

「な、なにっ！？なんですかっ！？」

「ゲホッ、し、しまったーーっ！」

突然の爆発と煙にせき込むあたしたち。しばらくして煙が晴れたとき…目の前にあったのは、袋の消えた木の枝のみ！

「みすみす奪われたのか貴様はーーッ！」

「し、しょうがないでしょ突然だったんだし！」

「ううっ、わたしのパンが、わたしのパンが、しくしくしく…」

「ほ、ほら、やっぱり犯人の狙いはパンだったわけでそれもなくなったしもう安全っていうか…」

「頼りにならない探偵め！帰る！」

「しくしくしくしく…。さようなら…」

「あああ〜〜〜っ」

その後あたしは煤だらけにされた恨みも込めて犯人を捜したけど…結局手がかりなし。
リラ・マイム一生の不覚だわ…。



＜ＢＡＤ　ＥＮＤ＞