2年目の文化祭で発生するファンタジー劇の私家版です。
本編で「いろんなネタができそうだな」って言ってるので勝手に作ってみました(笑)
(CDの方はまだ聞いてません。←どこにも置いてない…)
・お使い編
理央 「どうだった?」
真琴 「ダメダメ。あの武器屋、『嘆きの剣が欲しければモゲゲの毛皮を持ってこい』ってさ」
理央 「そう。予想通りだけど」
真琴 「やんなるよなぁ。なんだってそんな毛皮なんか探さなくちゃいけないわけ?」
理央 「だって嘆きの剣がなければミミズクの鏡は手に入らないもの」
真琴 「ミミズクの鏡がないと王家の鍵を貸してもらえないんだろ」
理央 「王家の鍵がないと秘密の宝物庫に入れないの。秘密の宝物庫に入らないと聖なるオープはもらえないのよ。聖なるオープがなければ」
真琴 「だーーっもうやだっ!どいつもこいつも交換交換、みんなあたし達のことなんだと思ってるんだっ!?」
理央 「便利屋」
真琴 「はっきり言うね…」
理央 「世の中ってそういうものよ」
真琴 「一応その世の中を救うために旅してるんだけどなぁ…。もうちょっとみんな協力的でもいいと思うよ」
理央 「一般庶民に世界の危機なんて関係ないの。そんなことは勇者にまかせておけばそれで十分。自分たちにできることをやり、今日を平和に生きることができれば皆それで満足なのだから…」
真琴 「それってゲーム違わない?」
理央 「そうかも。
大丈夫、心配しないで。あの武器屋の奥にある宝箱、きっと嘆きの剣だと思うわ」
真琴 「ああ。手を伸ばせば届きそうなのにね」
理央 「知ってる?勇者には他人の家に押し入る権利と宝箱をあさる権利が」
真琴 「こらこらこらこら! まずいだろさすがに重要アイテムは!」
理央 「神様も許すと言ってるわ」
真琴 「どこで…」
理央 「聞こえる。ほら」
真琴 「ほらって言ってもさぁ…。だいたい無理だよ。あの宝箱カウンターの向こう側じゃないか」
理央 「それで?」
真琴 「ごめん、今まで隠してたんだけど。実はあたし子どもの頃にカウンターを乗り越えようとしてバナナの皮で滑って落っこちて以来、カウンターだけは乗り越えられないカウンター恐怖症になってしまったんだ」
理央 「ついでに岩山恐怖症で水たまり恐怖症でもあるんでしょう」
真琴 「そうなんだ!よく知ってるね」
理央 「不様ね」
真琴 「悪かったね…。なら自分でカウンターまたいだら?」
理央 「私、先頭じゃないもの」
真琴 「それでいつもあたしの背後にべったりくっついてるの?気持ち悪いからたまには並び替えようよ」
理央 「嫌。弾よけがいなくなるから」
真琴 「…毛皮探しに行こう…」
・全滅編
真琴 「いやー強敵だったね!一時はどうなるかと思っちゃったよ」
理央 「ていうか死んでたけど」
真琴 「そうなんだよ。なのに気がついたらゴールドが半分になってるだけで、身体は無事だし怪我も跡すら残ってないんだ。不思議なこともあるもんだよね」
理央 「たぶん、私たちは2人目だから・・・」
真琴 「ん? なんか言った?」
理央 「ううん。何も」
・ダンジョン編
真琴 「ぶるるるる。身の凍るようなダンジョンだね」
理央 「そうね。かなり地下に降りてるから」
真琴 「それにしては周りがはっきり見えてるね」
理央 「知らなかったの?私たちの目には改造手術で赤外線装置が取り付けられてるのよ」
真琴 「いつの間に…」
理央 「知りたい?」
真琴 「いい…聞かない方がいいこともあるよね…。おっ、宝箱発見!」
理央 「待って、モンスターが化けてるのかもしれないわ」
真琴 「そ、そうか。こういうのって開けると襲い掛かってくるんだよね」
理央 「開ける前に確かめればいいのよ」
真琴 「へぇ、そんな呪文知ってたんだ]
理央 「知らないわ」
真琴 「…じゃあどうやって確かめるのさ」
理央 「こうやって、宝箱に石をくくりつけるの。それでその地底湖へ」
ドボーーン
理央 「と沈めて、溺れるようならモンスターよ」
真琴 「なんの音もしないね」
理央 「じゃあ本物の宝箱だったのね」
真琴 「ところでさ、どうやって引き上げるわけ?」
理央 「‥‥‥‥。先を急ぎましょう」
真琴 「あのさあ…」
やっぱり本編にはかなわないっスね(^^; やー、あれは笑った。
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