PS版 To Heartプレイ日記
※PS版、および比較対象としてPC版のネタバレも含みます。
Last Update 99/04/12
現在の状況:オールクリア
評価 :満足
3/27
3/29
4/01
4/12
【3/27分】
○システム、ロードの速さ等
全く問題なく快適です。
○キャラの印象(声、CG)
あかり:声はちょっと違和感あるけど許容レベル。ただ時々やたら早口になるのはペケ。
PC版は設定通り影が薄くてどんな人だったかあまり記憶にない(爆)のですが、PS版はなんか変な人になってていいです。特に『ちょいと奥さん聞いておくんなましょ』ポーズ。寒いっす。寒くてグー。
※個人的に『あかりイメージ』が一番出てるのは漫画版。
志保:‥‥‥‥‥。ダメだ、この甲高い声だけは耐えられん。
悪友だぜー?もうちょっと地に足のついた声にせえよ。「ムッカつくわねぇ〜〜」とか、多少ドス入った声(失礼)のイメージのところを、甲高い声で「ムッカつくわねぇ〜〜」…。
結局志保だけ音声オフ。
雅史:こっちは逆に低すぎる気もしましたが、聞いてるうちに慣れました。
琴音ちゃん:声はバッチリです。綺麗で細くて良い。
ただ絵が…。なんか顔の作り変わっててあんまり可愛くない。体が(志保もだが)丸っこい。琴音ちゃんなんだから、もっとこう触ると折れるような儚さがなくちゃいかんでしょう。PC版はぶかぶかな制服に見えたけどPSはむっちりして見える…。
そして私が墜ちた『袖口からちょっと覗く手』が無い。なにぃーー!!
あれなくして何が琴音ちゃんだぁーー!!
マルチ:可愛いっすー。マルチやあかりなど目の大きいキャラは絵的には問題ないですね。驚き顔、泣き顔も可愛く書き直されてます。
声もあんまりロリロリしてなくていいです。妹のこととか、ちゃんとしっかりした考えを持ってるマルチですし。
『とりゃ〜〜〜〜〜』を聞いたときは買ってよかったと思ったさ。
葵ちゃん:こっちは可愛すぎてバツ。迫力が足りん。格闘家として、真面目系ボーイッシュとしてもう少ししっかりした声を予想していたのですが。つーか、マルチと区別つかん(爆)
顔も同じく、可愛いけど格闘家としての土臭さも消えてしまってる感じ。ただPC版は1枚絵があんまり質良くなかったので(特にヤック内)、そのへんは新CGの方がいいですね。
背後に燃え上がる炎はグー。
せんぱい:文句なし。
時折ぼそっと出す声は破壊力抜群。予想より可愛かったけど問題なし。音量の小ささも見事。
髪もさらさらしてるこっちの方が良いなー。
今のところPS版は先輩のためにある感じ。(シナリオやってみないと分からんけど)
いいんちょ:久川さんだけに、いいんちょが喋ってるというより久川さんが喋ってるように聞こえますが(笑)、まあ慣れるでしょう。クールさは出てていいです。さすがに関西弁は流暢だし。
レミィ:ピ、ピクシィミサだ〜〜〜〜っ!(^^;
日本語はともかく、英語喋るとまんま魔法少女ピクスィィィ!ミサなもんで一人で受けてました。(って喜んでたんかい!)
もう少しインチキ外国人ぽい喋りを予想してたので、流暢な日本語は違和感あるかなー。確かに設定では流暢となってましたけど、語尾に『ヨ』や『ネ』が付くのは外国訛りを連想させますから。
セリオ:ギャァーーー!
釣り目になってるぅーー! 前髪も雑。PC版の文字通り『無表情』を思わせる目と、流れるような前髪のラインはどこへ…。
声はいいです。ただ台詞の前の『――』が無くなってて残念。機械的な感じが良く出てたのに。
長瀬主任とセバス:こんなもんでしょう。主任はちょっと渋味が足りない気もしますが。
綾香はまだ会ってません。
○OP
絵柄はあんまり好きじゃないですが、嫌いってほどでもないので動く分いいかなー。志保がかっちょええ。
あんなに学校の風景入れる間があるならキャラのアップでも入れろよとも思いますが。(EDもだけど、東鳩で「学校」の果たす役割なんて(ときメモ等に比べ)そう高いとは思えないので違和感あり)
ただ歌が全然頭に残らない。よくよく歌詞を聞いたらよくもここまでって程の陳腐な単語の羅列に内容の無さですな。単体なら無視すりゃいいけど、比較対象がBrand New Heartなのでどうしても「落ちた」って感じが…。OPだけならともかく、オルゴールになってクライマックスで鳴るのでそちらの盛り上がりも落ちる。
○琴音シナリオ
全面的に書き直されてますが、正直言ってPC版よりかなり落ちた印象。
1.絵が可愛くないのでやってて楽しめない。
2.超能力の設定がご都合主義的。『世界に満ちているエネルギーって何』『どうして琴音ちゃんに集まるのか』『なんでガラスなら平気なのか』『たまに起こる予知って結局何だったのか』等々、トンデモでもいいから説明つけてくれよ…。
PC版は結局は単純なテレキネシスだし、謎解きも割と楽しめたし(明かされるまで全然気づかなかった(^^;)、レベルEも読んでいた(*1)のですんなり納得できましたが、PSの方はむしろオカルト、ファンタジーの域ですね。『霊媒女』って造語もセンス悪い。
来栖川先輩みたいに微笑ましいことならそれでもいいんですが、さすがに不幸の原因がこんなじゃあ納得いかんです。設定次第でどうとでも転ぶことが可能だし。治ったと思ったらまた暴走するけど、別にあれで暴走せずにそのまま治ったということで終わっても何ら話的に問題はないですよね。結局のところ暴走するかしないかは浩之や琴音ちゃんの努力云々よりもシナリオライターの腹一つの方が大きい印象を受けるので、どうにもすっきりしない。
(*1)「近年の研究でポルターガイスト現象は幽霊の仕業などではなく、人間が心理的要因で引き起こす道の能力だと考えられています。そのほとんどがストレスがきっかけとなって現象が起こり、ストレスの原因となった問題が解消されると現象は止まります」(冨樫義博『レベルE』3巻)
3.割と早く打ち解けてしまう。あんな愛想のいい琴音ちゃんなんて琴音ちゃんじゃないやい。放課後に超能力の特訓って葵ちゃんじゃないんだから…。
そのためPC版では溜めに溜めてやっと!という感じだった笑顔1枚絵が、PS版ではあまり有り難みがない。絵自体も可愛くないし。
4.突発過ぎた半数染色体の設定は無くして正解ですが、一緒に両親の冷たさも消えてる…。琴音ちゃんはもっと不幸でなくちゃいかんぜ!(爆)
5.死のうとするあたりは盛り上がりましたが(おい)、ビンタ一発で改心しちゃうしなー。
浩之も偉そうな事言ってたけど、じゃあ自分の直後の行動は? 大した計算もないくせに、あれで浩之が死んでたらそれこそ残された琴音ちゃんはどうなるんだ。
危険なのはPC版も同じですが、超能力の『自分ではどうにもならなさそう度』が上なのに加え浩之からの呼びかけもないので…>PS
6.「実は明るかったオチ」はなくなったものの、普段の暗さが足りないし、オチも結構安易。あんな解決でいいんだろーか。
あとはところどころPC版から引っ張って継ぎ接ぎしてるのでちぐはぐな印象を受ける。エレベーターイベントはありがちだし解決がご都合主義的。イルカの過去回想も冗長。
うーん…全体的にキレがない。
ついでなのでPC版の「誘惑してました」発言について。
私はあれを以て「したたか女」とは捉えてないです。本当に「したたか」ならわざわざ「誘惑してました」なんて白状しないでしょうし。
頭のいい琴音ちゃんは、考えなくてもいい事まで考えて、無意識下で多くのことを「計算」してしまうんじゃないですかねー。あの時ではもう浩之が琴音ちゃんのそばにいる理由はない→これからが大変なのに一人でやっていけるのか。嫌だ。浩之を手放したくない…という恐怖感から、ああやって繋ぎ止めようとした。
それが失敗に終わったときの彼女は無でした。何もかも失って、文字通り凍り付いたという感じで。あのお礼はもちろん本心だろうけど、感情は死んでしまって、義務感だけで言っているようだった。
浩之がどう思うかよりも、まずそういう事を考えてしまった自分を許せないでしょう。基本的に真面目だし自罰的だし、「誘惑してました」は懺悔と、浩之の自分に対する同情を断ち切る意味もあったんじゃないかと思います。これ以上優しくしてもらうことは自分には許されない、と。
私のイメージする琴音ちゃんは有馬総一郎(カレカノ)に近いです(^^; 真面目で潔癖だけど、内心にドロドロしたものを抱えてる。自分を責めやすく、思考は複雑な迷宮のよう。そういうとこが好きなんですけど。
それに比べてPS版はどうにも深みが見えない。念力で小石が動いて喜ぶ等、むしろ単純に映りました。
保健室での体操着CG(の貧乳)にだけは80点差し上げます。
○マルチシナリオ
基本的に最後の夜が次の日のデートに変わっただけ。感動した部分はそっくり残ってるのでやっぱり感動するんですが、元が短期決戦型なだけにちょっと間延びした印象。タイムリミットの切迫感はPC版に劣るし。
声がついたのは大いにプラス。鼻歌とか。
せっかくの遊園地は特に印象に残る所はなかったなぁ…。麦わら帽子もいかにも後から付け足しましたって感じで余分。あと最後の別れの時のCGが…く、首が太いーー! それ以外のCGは良いです。
「ご主人様」が無くなっていたのはOK。まあ「お仕えするのが夢」とかはそのまんまですが、EDではメイドロボとしての(公的)使命は一応終わってるわけだし、PC版よりは希望が持てます。
琴音シナリオ、マルチシナリオともPC版の方が上…という感想ですが、考えてみりゃ好きなキャラ=PC版でシナリオが気に入ったキャラから始めてるんだから当たり前ですね(^^;
PC版で評価の低かった先輩、レミィ、志保に期待。
○お嬢様は魔女
本編よりこっちの方にハマったかも(笑) まだ3面ですが
基本的に緑で進め、緑バリアーの敵は青で倒してます。Pアップも緑→青→ボムの順。
1面のボスは溜めレーザーで半分くらい削れます。追ってくるのは腹に潜り込むようにすればかわせますが、敵の弾がまずい位置にあるとすぐ死ぬ…。かなり運任せ。
【3/29分】
○キャラ印象(2)
坂下:オレ内部坂下ポイントアップ。顔は格好良くなったし、声&話し方もクールな女性格闘家のイメージぴったり。
空手着がイカしてます。(なぜか若島津健を思い出す私…)
綾香:う〜んちょっと高すぎるかな…。駄目って程じゃないですが。
セバスチャン:一番の熱演(^^; 喝に声が入ると凄いですねえ…。
「奥様は魔女だったのです!」もアップにして欲しかった。
○葵シナリオ
Hシーン→告白に変更。この告白が真っ直ぐで大いに満足。というか葵ちゃん鈍感で非常によろしい(笑)
それ以外はほぼPC版通り。デュアルショックで格闘の迫力も増しましたねー。葵ちゃんをからかうシーンで主人公がちょっと親父入ってましたが、葵ちゃんの反応が可愛かったので許す。
マニュアルに『まわりとかけ離れた自分に悩みや不安を』なんて書いてあるんで心配でしたが、ちゃんと『普通の女の子の楽しみがなくても、格闘技の楽しさがある!』と言い切る葵ちゃんでした。(誰が書いたんだ>マニュアルの解説文) バッドEDは相変わらず切ないなあ…。
坂下はオールOK。
綾香のセリフ変更(一人ツッコミ、葵ちゃんのプレッシャーに慌ててフォローの削除)は残念。特に後者がなくなって無責任度が増したような。
まあ後に本人のシナリオが控えてることだしそっちに期待。先輩シナリオで登場してるとちゃんとセリフ変わりますね。(PC版てどうだったっけ?)
○来栖川先輩シナリオ
Hシーン→祝福の儀式に変更。
儀式はまあまあ良かったけど、その前のホレ薬関連がくどくて冗長だったので期待ほどじゃなかったかなー。
台詞も「浩之さん」がやたら多く、少ないんだからもっとバリエーション増やしてくれればいいのに…と思いました。
まあPC版ホレ薬→Hシーンの「何じゃこりゃ!」な展開が無くなっただけでも良し(^^; まだ見てないけどプールイベントなるものがあるらしいですし。
無論PC版で可愛かったシーンはやっぱり可愛いので全体としては概ね満足です。
子供の頃のCG(うさぎ人形)がより可愛くなっていて萌え。
○あかりシナリオ
オレ内部あかりポイント大幅アップ!
先に短所の方から
失敗Hシーン→勘違いと行き違いに変更。これが思考の行ったり来たりで分かりづらく、またショックはよく分かったPC版に比べ、この程度で「しばらくあかりに会いたくない」とまで思うようなことか?という気がしなくもない。
で、長所
1.PC版では浩之が全面的に悪い(と思う)展開であかりの影は薄かったが、PSはどっちもどっち(^^; 誰だってノー表示だと思うぞ…>あかり
なので一方の問題ではなく、2人の行き違いという形が強くなった。
2.かくれんぼの回想(声つき)が、懐かしさが感じられてグッド。
3.これが一番大きいが、あかりが成長した。
ただの従順な女の子じゃなくなった。『受け身』云々は私も思ってたので、それに解答を見せてくれたのは嬉しかった。
「そうだよね。…いつも浩之ちゃんに責任を押しつけてばかりじゃずるいよね」
「これからは私の気持ち、もう少しはっきり言うことにする。してほしいこと、はっきりと言葉にして言うよ」
PS版やってて初めて涙が滲みました。(毎度変な所で泣くな、私は)
色々考えたんでしょうね。浩之が2人の関係についてごちゃごちゃ考えたように、あかりも必要なこと余計なこと含めて悩んで、そしてそこから抜け出して、素直な本当の気持ちを表に出すことができた。
PC版は浩之の話だったけど、PS版はあかりの話、あるいは2人の話になったと思います。
シナリオ全体を通して性格変わってますね。結構自分を出してて、対等な、大の仲良しという感じが強くなった。貧乏性論議とか(笑)
診断テストの将来の希望なんかも、PC版なら「お嫁さん」とか言いそうだけど、PSは色々興味持ってるみたいだし。
まあ…さすがになんちゃってポーズは引いたけど…(^^;
でも女神的キャラよりは、人間味があって、身近に感じられて、後ろからついてきてもらうのではなく一緒に並んで歩けそう。なのでPS版あかりは100点です。
短所の方はPCのシナリオに継ぎ接ぎしたのが問題ですかねー。手抜きしないで全部書き直してくれれば良かったのに。浩之が一方的に無視するのではなく、2人がなんとなくぎくしゃくしてしまうとか。
志保や雅史が絡んだりしてくれたらなお良。
○お嬢様は魔女
志保と雅史のプレイ見て、自分が遥か下を行っていたことが判明(^^;
何はともあれまずはクリアを目標にしてるんですが、くまが倒せん…。弾が避けられないとどうしようもないよなあ。
最初から追尾レーザー装備なんだからシューティングとしては楽な筈なんだけど…。やっぱり死ぬ。
【4/1分】
○あかり(補足)
どう考えてもあんな理由で一度家に帰るのは不自然ですね。あかりだって別に鈍感ってわけじゃなし、ノー表示と思われるくらい想像つくでしょう。
やはり本当は怖くなって帰ったんだけど、さんざん葛藤して結局戻ってきたんでしょうか。
○志保シナリオ
あくまでPC版をベースにしながらここまでやってくれるとは思いませんでした。1、2を争う名シナリオ。
事前は結構心配だったんですよー。志保があかりを捨てて浩之を取るんじゃないかと(笑) いや、杞憂でした。
「あかり、笑って譲ってくれるよ、きっと…。あたし、そんなあかりの笑顔、見たくないから」
『そんな笑顔』も、それを見たときの志保の顔も容易に想像できるだけに切ない…。出会いの思い出と合わせて、志保&あかり派に感涙。
4年後にはさすがにあかりも志保の保護下って訳にはいかないんだろうけど…。それも含めて高校の頃の懐かしさが心に響きますね。ED曲への入り方も文句なし。
まあ「4人」を強調してる割に雅史の影薄すぎとか(何の役目もないのか、奴には)、こうなるとあかりシナリオのあかりも少しは志保のこと気にするシーンが欲しかったな〜とか多少の不満はありますが、些細です。
「じゃあバレなきゃいいんでしょ?」にはおいおいそりゃ十分裏切りだと思いましたが、単に今の状態を続けるためにそう言っただけなのかもね。志保、浩之とも結構複雑でまだ消化し切れてない部分も多いのでまたそのうち…。
シリアス突入前の日常会話は相変わらず面白いです。笑った回数でもピカ一。
○綾香シナリオ
あれで終わりかい!(^^;
綾香が有名人と痛感した時点で何となく疎隔が生じ、それを乗り越えていくシナリオ…なのかと思ったらあっさり終わり。「お前って変なお嬢様だな」ってそんな分かり切ったことを今さら…。
正直格闘技は葵ちゃんで十分だし、今回負けたってどーってことないから葵ちゃんほどの緊迫感もないしで、単なる綾香を使った格闘技講座という印象でした。
でもまあ綾香のキャラクターは良く出てたので、おまけと割り切ればそう悪くもないかも。
声はすっかり慣れました。演技上手いし。「ふっふっふっふっ」が良。
○ハートバイハート
ひたすら犬の雨降らせてます(笑)
今日はときメモドラマシリーズ最終巻の発売日なので一旦ここで切るかも〜。
理緒ちゃんは登場シーンだけ見ました。大いに期待できそう。
『旅立ちの詩』プレイ中。
詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織詩織ぃぃ〜〜〜。
昔ときメモにハマってた人は(勿論今ハマってる人も)是非やるべし>旅立ちの詩
【4/12分】
○志保シナリオ(不満点)
あー、キス未遂についてはPCの方が良かったと思います。
PSの方、完全に計画的にキスするつもりでいましたからね。あかり優先の志保としてはおかしな行動です。なんかあのイベントの志保って何考えてんだか良く分からん。
○レミィシナリオ
PCで特に不満だったのが、過去の事が判明したときのリアクションがあまりにそっけない点。「そうか、あれはレミィだったのか」だけで終わるか(^^;
PSではその点盛り上げてくれたので大幅な改善です。まあ判明したあたりの会話はなんか淡々としてて一瞬ダメか?と思ったけど、「ただいま、ヒロユキ」で文句なし。
ただ、単純に「昔一緒に遊んだ」というとどうしても郷愁的な印象があるんで、外国人キャラのレミィとはなんかイメージが合わないんですよねー。せめて「昔ふとした事で知り合った異国の女の子」ぐらいにならんだろうか。回想の絵も相変わらず別人だし。
ホームコメディ部分は…多少タルかったもののまあまあ面白かったです。マイクとか、アメリカンジョーク好きなもんで。シンディさんいいなぁ。
で、ラスト。ED直前になって「そうか、俺はレミィが好きだったんだ」→レミィ登場、終わり。おい!(汗) 別れ&小瓶関係のPC版に比べ弱すぎ。
まあPCの別れも「あれだけ盛り上げといてそんなあっさり戻ってくるんかい!」てのがあったから、それを改善するとなると「最初から行かない」という話にするしかなかったのかなぁ…。それにしても薄い。
PC版とPS版の良いところを組み合わせれば結構いいシナリオができると思うのだが(^^;
ただ「家族」を中心にしていたと思えば、現実に「相手の家族に気に入られて入籍」ってパターンは大体あんなものなのかもしれないですね。
○委員長シナリオ
声はもう久川さん以外考えられない位ハマってます。やっぱ上手いわ〜。
同じ冷たいでもONEの茜とかに比べると非常にギスギスした前半ですが、それだけに真剣に人間関係とゆーものを考えさせるシナリオだとも言えるのではないでしょうか。(吉井の物わかりの良さにちょっと救われた。まあ本当に物わかり良ければ最初からあんな真似しないんだけどさ)
で、後半…。
以下、いいんちょファンに殴られそうな文章なので色変えときます(^^; 読んでも怒らない人だけ読んで。
冷たかったのが事情が変わった途端あそこまでラブラブになると、どうにも「手のひら返した」って感じで釈然としません。結局いいんちょシナリオって浩之がいいんちょに尽くすだけだし。
ゲーセンでの身勝手ぶりといい、最初から最後まで自分中心の考えしかしてへんやん。神戸の友人の件でも何一人で被害者面しとんねんて感じ。速攻で浩之に泣きつきに来るし、向こうから甘えて来られるとどうにも抵抗を感じる。前半は強がってでも自分自身が対決してただけにねー。
もうちょっと「少しずつ打ち解けていく」とか「素直になれないけど本当は感謝してる」パターンだったらまた違ったんだけど…。
神戸の好きだった人→浩之への心境の変化も本人の口から語られますが、それがなんかいかにも言い訳ぽくて「体よく乗り換えた」風に見える。(別に委員長に悪意はないんだけど、とにかくそう見える〜(^^;)
私服姿は素直に可愛いと思いましたけどねー。
あと神戸の友人2人の件もなんかフォロー欲しかった。ED見ると、神戸のことはすっかり切り捨ててしまったんでしょうか。あちらの友人を大事にしつつ、こちらでも友人を作る、てのが理想だったんだけど。(あかりとは仲良くなったのかなぁ…)
○理緒シナリオ
大幅に改善とのことで最後にとっておいたら大正解。いい子だー!(T_Tq
話的には波乱があるでもなくひたすら理緒ちゃんのキャラクターだけで進められるんですが、逆に言えばそれだけでも成り立つほどキャラクターが立ってる。
家計のためにあれだけ働いてる事だけで純粋に偉いと思うし、明るいのも、好意を寄せてくれてるのも気持ちがいい。素直に「力になりたい」という気になります。ドジだったり慌て者だったりする部分も、大谷さんの演技が抜群に上手い。
こう書くとマルチとダブるんですが、生活感と人間味が加わってるのでマルチみたいに「いい奴過ぎ」という印象はない。(マルチの場合「ロボット」というキャラクターを浮きだたせてるんでそれはそれで良いんだけど)
2人の関係もごく普通の男女交際が進展していく感じ。クリスマスはじーんと来たなあ…。(ちょっとこの部分だけ大谷さんがダミ声ぽいけど(^^;) EDも、PCと同じ絵でありながらちゃんと浩之が恋人やってて満足。
凄いシナリオという訳ではないけど、高校生の普通の恋愛話として丁寧にまとまっており、To Heartの最後を締めくくるのに丁度良い話でした。
○オールクリアしたけど…
先輩の水着イベントまだ見てません。難しいという話は聞かないので、芹香シナリオもう一度進めれば出てくるかなぁ…。
おじょ魔女の綾香も倒せん。
○総評
琴音ちゃん以外はとっても良かったです。あかり、理緒が双璧かな。
多少理想化された温かすぎる世界観という感じはするけど、そういうひねくれたこと考えなければ(^^;素直に楽しめるソフトですね。ギャルゲーとして完成形の一つでしょう。
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