思い出の玉手箱 C面




     というわけで、私のファーストプレイの様子を思い出しながら書いてみました。
     まあ要は片桐さんねらいで美樹原さんが来たってことなんですが(^^;でもこれが
    私のその後の人生(笑)を変えることになったんですから、世の中ってわからないも
    んですねえ。
     さて買うまでの経過はまた別の機会にでも譲るとして、とにかく運命の95/10/13。
    PS本体ごと通常版を購入した私は、ドキドキしながらさっそくコンセントにつな
    いだわけです。
     その時の私ときたら名前は本名の方が萌えるということも知らず「蓮川一也:あ
    だ名スカちゃん」という某少女漫画の主人公の名前を付け、誕生日も適当に決めて
    プレイを開始したのでした。部活は自分の高校時代にならって電脳部。偶然詩織ち
    ゃんもいらっしゃいました。
     大体の情報は事前に雑誌等を読んで知っちゃっていたため(バカだねえ。でも最
    初は全く買うつもりがなかったから気にせず読んでしまったのさ)ゲームはさくさ
    く進みますが、実は女の子登場のしきい値については全く知らなかったのです。
    もう予想はつきますね。ひたすら能力を高めていた私は次々と女の子と出会い、最
    終的に清川さん、鏡さんを除く全員の相手をすることとなったわけです。
     それにしてもこのプレイで心に残ったといえばレイ様との漫才でしょうか(笑)。
    特に3年目のクリパでは、腹を抱えて笑ってしまいましたよ。(「君には教えてや
    らん!」)
     さて肝心のメグちゃん。書いたとおり1年目のバレンタインに詩織ちゃんから紹
    介されました。その時は「あ、雑誌に載ってたやつだ」としか思わなくて(本当に
    バカだね…)大勢の女の子の中の一人でしかなかったのですが。
     はてさて、2年になると爆弾が点灯し始め、ひたすらデートに明け暮れます。そ
    の中で片桐さんに告白してもらおうかなと思ったのは特に理由があったわけではな
    く、ただなんとなく一番評価が高かったからでした。
     そんなこんなでデートの嵐をくぐり抜け、サイバーファングを身につけた私は何
    も知らぬまま9月のデートに詩織ちゃんを誘ったのです。いきなり起こった番長線
    は何じゃこりゃあって感じ。RPGで防御なんてしたことのない私は勝てるはずも
    なく、地にはう結果となったのでした。
     クリスマス、美樹原さんの猫イベントが起こります。いい娘やねえ。たぶんこれ
    が告白の要因だったのでしょう。
     正月に片桐さんが来る。これでたぶん大丈夫なのだろう。
     一流大学に合格。ついに3/1を迎え、さて片桐さんか…と思いきや来てくれた
    のは美樹原さん。フームこういう事もあるのかと思いながら二人の時を聞き、私の
    最初の高校生活3年間は幕を閉じたのでした。
     しかぁし、本当のイベントはその後にこそ待ち受けていたのです。私はいつもク
    リアした後は「隠しグラフィックでもないかな〜」としばらくほっておくのですが、
    おかげで一発でアルバムモードに突入することができました。で、ここでの美樹原
    さんのセリフがすごく良かったんですね。
    「ちゃんと、めぐみって呼んでください」
    「わぁ…」
    「幸せです」
     なんかここにきて初めてゲームの世界に入り込めたって感じでした。自分はきら
    校の生徒で、3年間の中で色々な経験をして、美樹原さんから告白されて、今一緒
    にアルバムを見てる…。今にしてみれば枚数の少ないアルバムでしたが、私にとっ
    てはカルチャーショックにも等しい出来事でした。そして…
    「なんだか、不思議です。
     私とあなたが、こうして一緒にアルバムを見ていられるなんて」
     オルゴールの音色の中、フェードアウトしていく仮想現実。私はコントローラー
    を持ったまま、しばらく呆然としてました。
     ほんと言うと私はゲームはゲームって割り切る方なんです。たいていはさっさと
    クリアして次のゲームやろうかって感じだし。それがここまで余韻にひたれたとい
    うのは、ひとえに美樹原さんのあの幸せな笑顔のおかげだったのでしょう。
     で、これ実話なんですが、その日の晩の夢に彼女が出てきました。内容はといえ
    ばよくわからないところで彼女を抱きかかえて何かから逃げているというものでし
    たが、いきなりこれですから衝撃の深さがわかりますね。
     その後とりあえず全員クリアして、今度は最初から美樹原さんだけのために3年
    間を送りました。まだ彼女の魅力の半分もわかってなかったことを知りました。彼
    女の勇気…すごく健気なんですね。内気な彼女がなんとか口にするひとつひとつの
    言葉に、どれだけの想いが込められているか考えると、どうしてもこの娘が好きだ
    なって思えるわけです。でもホームページ作るまではまるとは思わなかった。(笑)
    
     さて長々と書いてきましたが、ここらで終わりにしようと思います。ちょっと普
    通のリプレイでは面白くないと思ったので主人公側からとメグちゃん側からのSS
    形式にしたんですが、こうも長くなるとは思わなくて(^^;。予告出してから完成ま
    でだいぶかかってしまいましたね。すみませんです。
    
     今回のはファーストプレイの回想でしたが、いずれメグちゃん一筋プレイの回想
    記も書きたいですね。
    
     それでは読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
    
    
                              96/5/26 ガテラー星人

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