「あのう、ちょっとよろしいでしょうか?」 「あ、はい」 「実はクイズを出すように頼まれていたのですが、クイズとは大豆のお仲間なのでしょうか?」 「全然違うと思う…」 「ああ、どういたしましょう。私には異国の言葉は難しくて困ってしまいます」 「その前に自己紹介をなされては?」 「はっ、ご、ごめんなさいっ!ああ私ったら、なんということをしてしまったのでしょう。このお詫びは自刃して…」 「だーーっ!いい!気にしてないから話を続けよう!」 「そ、そうでしょうか?しかし兄が非礼には命をもって償うべきだと申しておりまして」 「いいってのに!」 「まあ、お優しいんですね!私、感動してしまいました」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「で、自己紹介はどうなったのよ」 「ええと、わたくし紅 若葉と申します。齢は15、お茶やお花などをたしなんでおります」 「(紅…どっかで聞いたような…)」 「ところで、クイズとは謎掛けのことですよ」 「まあ、そうだったんですか?いやだわ私ったら、お恥ずかしい…」 「(前にもそんなこと言ってた奴がいたような…)」 「あのう、それでは謎をお出ししてよろしいでしょうか?」 「あ、はい、どうぞ」 「あるところに一本の橋があったのですが、そこには『この橋渡るべからず』と」 「そーゆークイズじゃないってばっ!」 「は、はい?また何か間違えましたか?」 「だから、若葉さんのことでなにか問題を出せばよろしいのですよ」 「まあ、どういたしましょう…ええと、そうですねぇ」 「早くっ!」 「は、は、はいっ!ええと、それでは私の悩みとはなんでしょう?」 |