「よし、この調子でどんどんいこう!」 「あまりはしゃぎ過ぎない方がよいでしょう…」 「な、何?」 「げげっ、出たぁ!」 「運命とは常に揺れ動く天秤のようなもの。しかし貴方の背後には、巨大な黒い不幸の影が覆っています…」 「ま、まさかそれは…」 「その者黒き陽眼鏡をかけ、頭には布を巻き…」 「ああっやはし!しょせん運命からは逃れられないのかーーっ!」 「なに言ってるのよ!普通主人公っていったら『運命に立ち向かってやる!』とか言うもんでしょ!」 「そ、そうだな」 「無駄なことです…」 「あんたは黙ってなさいよ!」 「‥‥‥‥‥‥」 「あああっ、なにか言ってくれぇ!」 「‥‥‥‥‥‥‥‥」 「ではこのあたりで問題です」 「…私の名前は何だったでしょうか?次から選んでください…」 |