大原
1994年9月16日撮影
京都大原三千院と歌にもなってますが、都の北東、比叡山系の山に囲まれた集落が大原です。
この日はとにかく残暑が厳しくて、避暑も兼ねて涼しいところへ行ってきました。
バス代をケチるため宝ガ池まで自転車を飛ばしてそこからバス。八瀬遊園を過ぎた辺りからだんだん山に入っていき、約30分で大原に到着。
バス停のあたり。大原というと茅葺き屋根が有名。
大原のバス停から三千院までは15分ほど歩きます。これはその途中の道。流れているのは呂川。
このへんはしば漬けとジャムの店が並んでます。農・民具を展示する大原郷土館もあったのですがこの日は外から見ただけ。
三千院の御殿門。
荘厳ですが、なんで「跡」なんだろう?と思ったら門跡って「門の跡」じゃなくて、「(1)一門の教えを受け継ぐ寺 (2)皇子皇族が住職になった寺」なんだそうで(^^; 三千院は(2)で、「宮門跡」とのこと。
京都に住んでて何が良かったって平日に寺巡りができたことでしょう。
ここも休日は結構人出も多いんでしょうが、この日は平日で観光客も少なく、静かな雰囲気が味わえました。
苔むす地面。
金色不動堂の方で「金箔入りのお茶」の試飲をやってたのでもらった後、三千院を出る。
三千院の近くには実光院、勝林院、宝泉院の三つの寺があります。この日は一番手前にあった実光院だけ行ってきました。今にして思えば三つとも行ってくれば良かったと公開してますが、貧乏学生だった当時は拝観料がばかにならなくて(^^;(嵐山・嵯峨野を回ったときは拝観料だけで3000円近くかかったしなぁ…)
ということでこの写真は実光院。庭園を眺めながら抹茶が飲めます。
一度バス停に戻った後、逆方向の寂光院へ。
途中の道はこんな感じで、観光地というより普通の田舎道です。素朴な雰囲気。
正三角形に近い屋根が珍しかったので一枚。
寂光院。平家物語のラストで建礼門院が世の無常を嘆いたところ。
うつし世の淋しさここにきはまりぬ 寂光院の苔むせる庭 与謝野晶子
来るのが大変な割に境内は10分もあれば見終わりますが、平家物語に出てくるような人がここに実際にいたんだと思うと感慨深いものがありますね。
もの悲しさを感じたければ紅葉の季節の方がいいらしいです。
ということで涼しい一時を過ごせました。市中に戻ったらよけい暑くてかないませんでしたが(^^;
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