モラトリアムの円環:後書き


 現実編で七瀬が歌っているのは、去年の紅白でも流れた「ゴンドラの唄」作詞:吉井勇でした。
 いや、『ブギーポップは笑わない』の模倣ですが…
 ううっ、でもこの歌詞、七瀬そのものだって思ったんだよ〜。
 なおタイトルは前から考えてたのでカレカノパクったわけじゃないです。


 永遠とか現実とか考えるだけは好きなので、そういう意味でもONEは色々と面白い作品でした。まあ本編では永遠の世界は徹頭徹尾否定された上に最後は女の子とラブラブなので物足りない面もありますが、元々女の子が第一目的なんだからそこまでは仕方ないですね。繭シナリオ(の、ラスト)の繭とかは現実の厳しさ、辛さも踏まえていたので評価高いです。

 なので本編の「大事な人のいる現実か、いない永遠の世界」なんて答えの決まり切っている選択ではなくて、どうせ選ぶなら「○○(←好きな子の名前)のいる永遠の世界」か、「○○のいない現実」だったら面白かったのに、とか鬼畜なことを思うのでした。
 ちなみに私は七瀬のいない現実の方を選びます。永遠の世界でもいつかは飽きる。その後に待つのは永遠の退屈、こんな恐ろしいことはない。何事も適当なところで終わらせるのが一番ですね。


(99/02/08)   



感想は一行感想板へお願いします。

ガテラー図書館へ
有界領域へ
トップページへ