子供以上、大人未満:後書き
私も今まで大した考えもなく「優美ちゃんは変に大人びない方がいい」とか勝手なことを言ってましたが、今回BDSSということで少し真剣に考えてみました。
「大人になれよ…。三井」(byスラムダンク)
ということで真っ先に木暮君のこのセリフが浮かびます。
自分の鬱屈した感情をバスケ部つぶしに向けたミッチーは子供だったわけですが、では「大人」は何なのかといえば変なプライドを捨てて「バスケがしたいです…」と素直に言った三井ですよね。普通の「大人」という言葉のイメージとは少し違うけど。「建設的な行動」が大人の条件でしょうか。
今回のSS、構造的にはまるっきり木暮と三井そのまんまでしたね(^^;
「誰が大人になんかなるものか。ゆめゆめ疑うことなかれ、夢見る子供の夢の夢」
「二人で大人になろう。大人になって一緒に、一緒に夢をかなえよう」
(byセーラームーンSS最終話)
こちらもかなり考えさせられました。(SSもスターズも最終回だけは良かったなー(笑)) 「早く大人になりたい」と願ったちびうさ。「大人なんて大変だから子供のままがいい」と言ってたアマゾネスカルテット。それに対する解答としてセーラームーンの「二人で大人に…」という言葉は綺麗にまとまってたと思います。「子供の心を忘れた」とか書くと大人への否定的イメージだけど、実際はいつまでも子供というのはむしろ逃げであると。
優美ちゃんは「子供っぽいのヤダな」とは言うものの、さて実際に大人として見られるような行動を取っているかというとゲーム中には現れません。(EDで「努力します」とは言ってるんだけど、直後に「寂しくて泣いちゃうから」なので説得力半減(^^;) そんなわけで彼女が大人としての行動をとる話を、それも好きな人に大人に見られたいからとかじゃなくて、子供の方が楽なこと、それでも大人になろうとする話を書こうと思いました。実際は私も含め世の大人ったって大したもんでもないし(笑)、完全な大人というものもないのでしょうが、それでも成長する=大人になると考えれば不可欠なものなのではないかと。
本当はこの話ときメモらしく(笑)「友達と好きな人を取り合う」とかいう展開だったのですが、C翼のメキシコユース編の影響でこういう形となりました。(「サッカーが大好きだから」) それと今までのBDSSがどうしても会話だけで問題解決となっていたため、なにか動きのあるシーンを入れたかったというのもあります。(最後の方は結局いつもの調子になっちゃったけど(^^;)
(97/06/22)