Ringing-Friendship:後書き


 元の話はボーカルコレクション2に入っている「忘れないでネ」の歌SSです。(既に原型を留めてませんが…) ちなみに詩織ソングではこの歌が一番好きですね。
 この歌詞の中の「喧嘩した日の寂しさ」「意外と頑固なとこが似ていたり」という部分から「あんな男のどこがいいのよ!」「そ、そんな言い方しなくてもいいじゃない!」というシーンが浮かびました。詩織ちゃん完璧主義者ですからねー。
 ゲーム中のめぐめぐに関しては最初に詩織ちゃんから紹介してもらい、以後はメグ一人でアタックしに来ることから「詩織ちゃんにばかり頼らず自分で頑張る」という構図が考えられますね。めぐめぐはそれでいいんですが詩織ちゃんはどうかというと――私にとって藤崎詩織は他人と打ち解けず、唯一打ち解けられるのが美樹原愛である、という設定から逆に詩織がメグに精神的依存してるという構図も出てきます。要は妹離れできないお姉さんですか。実際詩織の精神は普段は完璧ながら、少し傾くとそのまま崩壊してしまうような危険性を持ち合わせてると思いますね。

 今回シリアスにするかギャグにするかでかなり最後まで逡巡しました。結局暴走しおりんのギャグにしましたが、実はまだシリアスの方も捨てがたいと思ってたりします。

 メグは強くなった。
 もう私なんて必要じゃないくらいに。

 …この心の一部が欠けたような感覚はなんだろう?


 展開としては歌詞の通り、卒業前にどうしても最後の一歩が踏み出せなくて詩織に相談に来るメグに、「今までの3年間のことを思い出してみて」とアドバイスする…。というようなものになりますか。気が向いたらまた挑戦するかもしれません。

 友達というのもいろいろ形態があるとは思いますが、まるっきり常時寄りかかり合うよりは、普段は自分で頑張り、どうしても困ったときは助けてもらう、という関係の方が私の考える「友達」には近いです。



(97/10/05)   



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