夢の劇場:後書き
書いた動機としては
・栞&あゆの組み合わせ萌え
・香里はとりあえず栞に謝れゴルァ
・本編での「姉妹が仲良く暮らすという"悲しい夢"」モノローグの解釈
といったあたりでした。
栞シナリオはクリア当初は「病弱少女もののお約束をなぞっただけ」としか思えず、ドラマ気取りの行動(以前の会話をそのまま繰り返す等)が鼻についたことや、栞のCGが元気そうにしか見えないこと(笑)もあって評価は低かったのですが、ラストについて色々考えると面白く思えてきました。
(以下、普通に栞シナリオで感動した人は読まない方がいいかも(^^;)
まず、本編のラストはあゆが見せた夢なのでは?という仮説。
「自分が誰かの夢の中にいるって考えたことはないですか?」「どんな願い事でも叶えることができるんです。もちろん夢の中だけですけど」という栞の台詞。妙に現実感のない雰囲気。治癒してから数ヶ月間祐一に何の連絡もなかったという奇妙さ、などなど。
それから「悲しい夢だった」というモノローグ。あゆが奇跡によって栞を治すつもりだったなら、姉妹の平和な毎日をなぜ「悲しい夢」と呼ぶのか。それは栞と香里の決して現実にはならない夢であり、ラストもあゆの作った夢でしかないから、「悲しい夢」なのでは?
そのような解釈を元にSSを作ってみました。なので最後の方は祐一が主役でも成り立つんですが、さすがにそれだと本編に逆らいすぎなので。
逆に本編ラストが夢などではなく、奇跡によって起きた紛うことなき現実とすれば…
それはそれで寒い話です。「栞が生き返った影であゆは昏睡or死亡。しかも主人公はそれに気づかず、ハッピーエンドのつもり」というのは、単なる悲劇よりよっぽどダークだよな。
しかしそれならば、病弱少女もののお約束を逆手に取ったシナリオとして、個人的には面白いと思うのです。
香里についてはさらにファンを敵に回しそうなので、読みたい人だけどうぞ。
(04/05/29)
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常識的に考えれば人として許しようのない行動でしょう。介護&看護疲れのニュースはよく聞くけど、「最初からいなかったことにして『○○なんかいない』と公言する」なんて話は聞いたことがないよ。
「あれは栞を本当に愛していたから」という説も見られますが、本当に愛しているとはどういうことだ。それは相手の幸せを考えるということだ。自分よりも相手を優先するということだ。
香里は自分の心の安定のために栞をずたずたに傷つけた。それだけで「栞を愛している」などと言う資格はないとは思わないか。(ヤン・ウェンリー風)
とはいえ途中まではそれほど腹は立たなかったのです。この後に姉妹の感動イベントがあるものと思っていたから。
きっと涙が滂沱と流れるようなイベントを経て香里は改心するに違いない!
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一緒にパフェ食っただけで解決かよ!
承知しねぇぞKey!! 金返せ!!
((c)萩原一至)
盛り上がらねぇー! そんなあっさり認めるなら最初から無視するなよ…。
謝りもせずに「あたしの妹だから」と抜かす香里には、「お前どの面下げていけしゃあしゃあと…」という感想しか浮かびませんでしたよ。栞は別に謝ってほしくないからとかそんな話はどうでもいいよ。プレイヤーである俺を納得させるために謝れちくしょう。