始まりがあれば終わりがあるように、

出会いがあればまた、別れもあるのです。

永遠に続く二人の関係、

それはどんなに幸せなことでしょう。


ここ、きらめき高校には、

一つの伝説があります。

校庭のはずれにある一本の古木。


そのたもとで卒業の日に、

女の子からの告白で生まれた

恋人達は、永遠に幸せな関係に

なれるという伝説が…




あなたが…、

す・き・で・す。





あなたの名字を教えてくれる?
名前は?
それじゃ、あだ名は?
誕生日と血液型も教えてね?

これでいい?

私の誕生日と血液型は覚えてる?

これでいい?



『俺の名前は主人公。
 ここ、私立きらめき高校の
 新入生だ。
『無理だと思っていた
 第一志望だったが、
 運良く合格することができた。
『最高の気分だぜ。
 密かに想っている、
 藤崎詩織と同じ学校に
 入学できたんだから。
『実は…。
 彼女とは小学校からの
 幼なじみで、
 家も隣りどうしなんだけれど…。
『俺と比べて、月とスッポン。
 だから、いまだに友達以上の
 関係には…。
<トントン>
「よう。
 何しけた面してんだよ。
『あ、あぁ…。
 別に…。
 (なれなれしい奴だなあ…。)
『俺、早乙女好雄。
 これからよろしくな。
 お前は何ていうんだ?
『俺は、主人公。
 こっちこそよろしくな。
「あっ、来たわよ。
「素敵〜。
「何だ?
 急に女子が騒ぎだしたぞ。
「やあ、諸君。
 待たせたね。
「この僕の事を知らない者は
 いないと思うが…。
 僕が理事長の孫の
 伊集院レイだ。
「同じクラスの男性諸君には
 悪いが…。
 ま、仲良くやって
 いこうじゃないか。
「伊集院って、
 あの金持ちのか…。
 嫌なクラスに
 なっちまったなぁ。
『そ、そうだな…。
(あっ、次は詩織の、
 自己紹介みたいだ。)
「みなさんはじめまして。
 名前は藤崎詩織です。
「趣味は音楽鑑賞で、
 クラシックとかを
 良く聴きます。
 みなさんこれから、
 よろしくお願いします。
「か、かわいいー。
 藤崎詩織ちゃんか…。
 このクラスでよかったぜ。
(さっきは、嫌だって
 言ってたくせに…。)
「あっ、今、お前の事見たぜ。
 あの娘知ってるのか?
『知ってるも何も、
 俺の幼なじみだよ。
「へぇ、そうなのか。
 じゃあ、彼女の誕生日は?
『10月29日。
「血液型は?
『A型。
「趣味は?
『音楽鑑賞って、
 言ってたじゃないか。
「あっ、そうか。
 スリーサイズは?
『そんなの知るかよ。
「よし、
 チェックだ。
 チェック。
『お、お前…。
 そのメモ帳、女の子の事
 ばっかりじゃないか…。
「ま、女の子の事で、
 知りたいことがあったら、
 俺に連絡しな。
 力になるぜ。
『そ、そうか…。
 ありがとう。
「それよりも。
 お前、この高校の
 伝説知ってるか?
『伝説?
 何それ?
「ほら、そこの窓から
 でっかい木が見えるだろ。
『ん?
 あぁ。
「あの木の下で、
 女の子に告白されると、
 永遠に幸せな関係に
 なれるんだってよ。
『へぇ、そんな伝説が
 あるのか…。
「誰が言ったかしらねぇが、
 うらやましい話だな。
『伝説か…。
 そうだな、俺なら…
『こうして、不安と期待の
 高校生活が始まった…。






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