佐倉楓子・イベント
<ごめんなさい>
<はじめまして!>
<恥ずかしいもん!>
<楓に埋もれる>
<プレゼント1>
<プレゼント2>
<転校>
<転校後>
<小樽運河で再会>
<遠距離電話>
<VS大門高校>
<甲子園・決勝>
<仮装行列>
<二人だけのクリスマス>
ときメモ2セリフ集へ
きらめき高校新聞部へ
<ごめんなさい>
主人 「さて、帰ろう。
<ドン>
主人 「うわぁ!
いたたたた……!
???「ご、ごめんなさい〜!
主人 「そ、そっちこそ大丈夫?
???「ハ、ハイ。
私はへっちゃらです。
あ、コブできてるみたい。
主人 「イツツ……
そ、そうかもね。
???「すぐに冷やさなきゃ!
私、ハンカチ濡らしてきます。
主人 「あ、いいよいいよ。
我慢できない痛さじゃないし。
放っておいても大丈夫さ。
???「そ、そうですか。
でも……本当にごめんなさい。
主人 「いいっていいって。
ところで君、もしかしたら
急いでたんじゃないの?
???「あ、私ったら……
いっけな〜い!
主人 「俺は大丈夫だから、
もう行った方がいいよ。
???「ご、ごめんなさい!
じゃこれで失礼します。
主人 (なかなか、かわいい子だったなぁ。
あっ……し、しまった。
名前聞くのすっかり忘れてた!)
主人 「うわっ!
……ど、どうしたの?
???「あの……良かったら、
名前、教えてもらえませんか?
主人 「主人だけど。
???「あ、私は佐倉楓子っていいます。
ところで、あの……。
主人 「???
……なにかな。
佐倉 「野球に興味ありませんか?
主人 「野球?
いや別に……
なんていうか、今のところは。
佐倉 「……そうですか。
あ、いえ、それだけなんです。
それじゃ。
主人 (野球に興味あるかって?
佐倉楓子か……
野球部のマネージャーなのかな?)
インデックスへ
<はじめまして!>
主人 「さて、
今日も練習がんばっていこう!
<ドスン、バタン>
主人 「な、なんだ〜!
部室から聞こえたみたいだけど……。
<CG『はじめまして!』表示>
主人 「き、君は誰?
???「は、はじめまして。今日から野球部の
マネージャーになった佐倉楓子です。
よ、よろしくお願いします!
主人 「あ、あぁ……。
ところで、すごい音だったけど
ケガとかしなかったの?
佐倉 「は、はいッ!
この通り、ぴんぴんしてます!
ほら……ね?
主人 (確かに大丈夫そうに見えるけど、
ホントかなぁ……)
インデックスへ
<恥ずかしいもん!>
<CG『恥ずかしいもん!』表示>
主人 「佐倉さん?
佐倉 「……。
主人 「あれ、どうしたの?
その格好じゃ、泳げないよ。
佐倉 「……だって、
だって恥ずかしいモン!
主人 「ええ?
じゃ、もしかして今日は
泳がないつもりなの?
佐倉 「うう〜ん。
お、泳ぎたいけど。
主人 「じゃ、パーカー脱がないと。
……だろ?
佐倉 「う、うん……。
<通常画面へ>
主人 「じゃ、さっそく泳ごうか。
佐倉 「……。
あの……えっと……。
主人 「何が恥ずかしいの?
ちょっと、わからないんだけど。
佐倉 「だって、私……
プロポーション良くないし。
っっていうか、太めだから。
主人 (なあんだ、そういうことか。
全然そんなこと、ないのに)
インデックスへ
<楓に埋もれる>
主人 「あ、あそこ見て、楓子ちゃん。
佐倉 「うわ〜、すご〜い!
落ち葉だらけで
地面なんかぜんっぜん見えない〜!
主人 「まるで、ふかふかの
じゅうたんみたいだよね。
そうだ、寝転んでみる?
佐倉 「ええっ?
う〜ん……どうしようかな。
じゃ、二人で一緒にせ〜のでね。
主人 「え?
俺もやらなきゃダメなの?
佐倉 「言い出しっぺのクセに〜
……いいモン。
二人じゃなきゃ、やらないモン!
主人 「うーん、
よし、わかった。
佐倉 「じゃいくよ……せ〜の!
<CG『楓に埋もれる』表示>
佐倉 「うわ〜、ホントにふかふかなんだ〜。
きっもちいい〜。
主人 「……楓のじゅうたんに寝転ぶ
楓子ちゃん……だね。
佐倉 「えへ。
あっ、そういえば『楓』って、
カエルの手に似てるから
カエデって言うんだよ。知ってた?
主人 「え、そうなんだ。
ぜんぜん知らなかったよ。
佐倉 「私、うれしくって!
カエルの手って、
ちっちゃくてかわいいモンね!
主人 「う、うん。
そうかもね。
主人 (う〜ん……。
ちょっと、わからないかも)
インデックスへ
<プレゼント1>
主人 「ブルブル。
さすがに少し寒いね。
佐倉 「う、うん。
……あ、あの。
主人 「どうかしたの?
佐倉 「あの……。
こっ……これ。
てっ……手袋。
主人 「ええ!?
この手袋、俺にくれるの?
佐倉 「うん。
大きさ、あってるといいけど……。
主人 「これって……
楓子ちゃんの手編み?
佐倉 「うん。
編目……ちょっと変かな?
主人 「全然、そんな事ないよ。
それに、ほらピッタリだ!
あ……でも。
佐倉 「な〜に?
主人 「両方、右手用みたいだ。
佐倉 「あ……本当だ。
私ったら、またやっちゃった。
ご、ごめんなさ〜い!ど、どうしよう?
主人 「そうだ!良いことを思いついた。
この一つは、楓子ちゃんが使って、
お揃いにするっていうのはどうかな。
主人 「次に、左手用を二つ作ればバッチリ!
佐倉 「うんっ!
私、がんばる〜!
インデックスへ
<プレゼント2>
佐倉 「あ、これ、
この間の手袋の……。
主人 「ああ、左手用だね。
待ってたんだよ。
これでやっと一組できたわけだ。
佐倉 「も、もう!
イジワルな言い方〜!
主人 「ごめん、ごめん。
佐倉 「えへっ……
アハハハハ!
主人 「さ、行こう!
インデックスへ
<転校>
主人 「花火も終わったね。
楓子ちゃん、そろそろ帰ろうか。
あれ、どうしたの?
佐倉 「あの、私、私ね……
私……
主人 「???
佐倉 「私ね……わ、わた……。
<CG『さよなら!』表示>
主人 「楓子ちゃん!?
ど、どうしたの?
佐倉 「……ごめんなさい!
私、明日……明日ね。
主人 「うん……明日?
佐倉 「ううん。
今日、とっても楽しかった。
最高に楽しかったよ。
主人 「だったら、どうして泣いてるの?
佐倉 「な、泣いてなんてないモン!
主人 「泣いてないって。
……楓子ちゃん。
佐倉 「さよなら〜!
<タッタッタッタッ…>
<通常画面へ>
主人 「楓子ちゃん!
……行っちゃった。
主人 (楓子ちゃん、
どうして泣いてたんだろう……)
インデックスへ
<転校後>
坂城 「やあ……。
主人 「あ、匠、どうしたんだ?
めずらしく、暗いぞ。
坂城 「知ってるか?
佐倉さん、転校したんだってさ……。
主人 「え!
……ど、どこに?
坂城 「今、調べてる。
情報が入ったら教えるよ。
インデックスへ
<小樽運河で再会>
坂城 「よう、一緒に行くぞー。
主人 「え、何でお前と?
坂城 「じゃ、行こうぜー。
主人 「ちょ、ちょっとまてー……
<小樽の街へ>
坂城 「綺麗な景色だな〜。
主人 「ああ、そうだな。
主人 (なんで、せっかくの修学旅行を
匠なんかと過ごさねばならんのだ!)
坂城 「おっと、俺
ちょっとトイレ行ってくるから。
先に行っちゃうなよ。
主人 「ハイハイ、待ってるよ。
主人 「……たく、匠のヤツ。
佐倉 「主人さん!
主人 「え?
主人 (聞き覚えのある、この声。
……まさか!)
<CG『再会……』表示>
主人 「楓子ちゃん!!
<通常画面へ>
佐倉 「えへ、びっくりした?
主人 「そりゃもう……。
楓子ちゃんが、どうしてここに?
あっ……!!
佐倉 「わかった?
主人 「匠か?!
佐倉 「うん。今日の朝、連絡をくれたの。
ここに連れてくるから、
待っていてくれって!
主人 「そうだったのか……。
主人 (匠のヤツめ……
ニクいことをしやがって)
佐倉 「えへッ……
でも、会えて本当に良かった。
主人 「すると楓子ちゃん、
このあたりの学校とか?
佐倉 「えっ?!
あ……そうか。
私ったら、転校先の事
全然話してなかったんだモンね。
じつは私も修学旅行で来てるの。
主人 「そうなんだ。
それで、どこの高校なの?
佐倉 「大門高校って言うんだけど、
知ってる?
主人 「大門高校?
あ!……もしかして野球部が
ムチャクチャ強くて、
甲子園でもよく優勝する、
あの大門高校……。
ってことは、ひょっとして?!
佐倉 「うん。
野球部のマネージャーやってるの。
主人 「やっぱり!
楓子ちゃんが変わらず頑張ってくれてて
とっても嬉しいな。
それに、こうして再会できたことも。
佐倉 「うん、私も……!
あ……あのね。
私、花火大会の時、
あなたに言い忘れた事があるの。
主人 「言い忘れたこと。
何?
佐倉 「あ、あのね……。
……。
……。
あっ、いけない!
もう時間だから行かなくちゃ!!
主人 「え、えーっ!
佐倉 「じゃ、じゃあね。
また今度ね!
主人 (あ〜あ……行っちゃった。
しまった!
新しい電話番号聞くの忘れたぞ!)
坂城 「待たせちゃったな。
悪い悪い。
主人 「た〜く〜み〜。
楓子ちゃんの電話番号教えろ!
いいなっ!
坂城 「そうだな〜。
北海道といえば、毛がにだよな〜。
主人 (こ、こいつ……)
インデックスへ
<遠距離電話>
佐倉 「あ、も、もしもし?
主人 「はい、
主人ですけど。
佐倉 「あ!
私です!
佐倉です!
主人 「楓子ちゃん!?
佐倉 「ご、ごめんね。
急に電話しちゃったりして。
主人 「そんな、全然。
俺から電話したかったけど、
転校先もわからないから……。
佐倉 「う、うん。
ちょっと急な転校だったから、
みんなにも何も言えなくて。
主人 「あ、責めてるわけじゃないよ。
今は楓子ちゃんの声、聞けてるわけだし。
佐倉 「うん!
ところで元気にしてた?
主人 「うん、いつも通り元気だよ。
昔とちっとも変わらないよ。
佐倉 「そうかな〜。
なんだか声が男らしくなったみたい。
主人 「ええ?
主人 (ドキッとしちゃうな……)
:
:
:
主人 (こうして楓子ちゃんと
いろんな話をした……)
:
:
:
佐倉 「ずいぶん長電話になっちゃった。
ごめんね。
主人 「ううん。
また、かけていいかな?
佐倉 「もちろん!
じゃ、またね。
主人 「うん、またね。
主人 (楓子ちゃんって、変わらないな)
インデックスへ
<VS大門高校>
主人 「さて、今日も頑張るぞ!
主人 「ん?
なんか騒がしいな……
<CG『大門高校登場!』表示>
主人 「楓子ちゃん?
……と大門高校野球部?
<通常画面へ>
佐倉 「えへへ、久しぶり。
監督にひびきのと練習試合してもらう
ようにお願いしたの。
主人 「楓子ちゃん!
佐倉 「ひびきのが強いからって言って
遠くから、わざわざ来たんだからね。
主人 「もちろんさ!
手加減するつもりはないぜ!
主人 「負けてしまった……。
ごめん、楓子ちゃん。
主人 (相手チームのマネージャーに
謝ってどうするんだ……)
佐倉 「ううん。
良い試合だったって監督も言ってたよ。
それに、私ね……。
主人 「うん?
佐倉 「あなたに会えて……
その……。
飯塚 「いやぁ、君だね!
主人 (……こ、こいつは!)
飯塚 「佐倉君は、君をベタ誉めしていたよ。
すばらしいプレイヤーだとね!
確かに聞いていたとおりの、
すばらしいプレーだったよ!
主人 「それは、どうも。
飯塚 「まあ、練習試合としては
ちょうど良い加減だったかな。
ハッハハハハハ!
じゃ、行こうか、佐倉君!
佐倉 「ハ、ハイ!
それじゃね!
主人 「あ、楓子ちゃん……。
主人 「うわ!匠か!
……びっくりさせるぜ。
坂城 「大門高校のエースで、二枚目。
……ちょっと相手が悪かったな。
ま、これも運命というヤツだ。
主人 「うおぉ〜!
主人 (分かっていても、
言われるとすごく悔しい〜!)
インデックスへ
<甲子園・決勝>
主人 (ついに、あの大門高校と
優勝を争う事になってしまった!
楓子ちゃんは、どうしているだろう)
佐倉 「あっ、主人さん。
主人 「あ、楓子ちゃん!
……いよいよだね。
佐倉 「うん、そうだね。
ついに決勝で敵味方に
わかれちゃったね。
主人 「楓子ちゃんと戦うなんて、
想像もしていなかったよ。
佐倉 「それは、私も同じ。
練習試合ならともかく、
こうして優勝争いをするなんて。
主人 「やっぱり楓子ちゃんは、
大門高校を応援するんだろうね。
佐倉 「うん、もちろんよ。
大門高校野球部のマネージャーだから。
そうしないと、
メンバーが元気出せないじゃない。
主人 「……。
主人 (楓子ちゃんはそういう人だよ。
何を聞いてるんだ、俺は!)
佐倉 「大門高校には、絶対に勝って欲しい。
そのために今日まで、
辛い練習を重ねてきたんだもの。
……けど私は、
ひびきの高校にも負けて欲しくない。
主人 「楓子ちゃん。
ありがとう。
俺も、精一杯戦うよ!
それが悔いを残さない、
ただ一つの方法だと思うんだ。
佐倉 「……。
うん、その通りだね。
大門高校は絶対に負けないよ!
主人 「ああ!
ひびきの高校も絶対に負けない!
佐倉 「うん!
来て良かったって、
そう思いたいモン!
主人 「それじゃ、良い試合をしよう!
佐倉 「うん!
<CG『甲子園・決勝』表示>
主人 (よし!
この試合、俺が決めるぞ!)
佐倉 「頑張って〜!
主人 (楓子ちゃん!)
<カキーン!>
<通常画面へ>
主人 (楓子ちゃん、どうしてるだろう……)
佐倉 「主人さん。
主人 「あ、楓子ちゃん。
残念だったね。
せっかく頑張ってきたのに……俺。
佐倉 「あ、ちがうの。
勘違いしないで。
私、ひびきのが優勝したのが嬉しいの。
それと良い試合ができたこと。
大門のみんなは泣いていたけど、
とっても満足そうに見えた。
また来年に向けて、頑張るから。
主人 「なんていうか……
あ、ありがとう。
佐倉 「でも……私って、
やっぱりドジなのかな。
主人 「え?どうして?
佐倉 「最後の最後、
あなたがバッターボックスに立った時、
私、あなたの事応援しちゃった。
大門のマネージャー失格だね。
主人 「楓子ちゃん……
佐倉 「でも後悔はしてない。
あなたを無心に応援できたとき、
私は野球部のマネージャーなんだって
思えたの。
飯塚 「フッフッフ。さすが佐倉君が見込んだ
チームだったよ。言い訳はしないさ。
僕たち、大門高校の完敗だ。
主人 「いいや。
勝負は時の運、
今度は俺たちの負けかも知れないよ。
飯塚 「ふん、貴様に格好いいセリフは
言わせたくないな。
でも、正直に受け止めておくよ。
ありがとう。
それじゃ、佐倉君、行こうか。
佐倉 「……ハ、ハイ。
主人 (……楓子ちゃん、行ってしまった)
飯塚 「いちおう忠告だけしておく。
主人 「うわ!
飯塚 「佐倉君のことは、
しっかり捕まえておかないとダメだぞ。
主人 「ええ?
飯塚 「そうしないと、あっという間に僕が、
かっさらっていくからな。
フッフッフッ……じゃあな!
主人 (……飯塚め、
カッコつけやがって)
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<仮装行列>
坂城 「よう、何つまんない顔してるんだ?
そういえば佐倉さんがいたけど、
お前、会ってないのか?
主人 「な、なんだって!
坂城 「気のせいかも知れないけど、
お前の事、探してたみたいだぜ。
じゃ、俺は他のクラスに行くから。
主人 (楓子ちゃんが来てるのか!
よし、探しに行くぞ!)
穂刈 「おい、こら。
こんなとこで何やってるんだよ!
すぐに仮装行列が始まるぞ。
主人 「ちょっと待ってくれ。
お、俺は大事な用事があるんだ。
見逃してくれ!
穂刈 「寝言は着替えてからにしろ。
さっさと来るんだ!
主人 (あああ……楓子ちゃん)
主人 (このままだと楓子ちゃんが
帰ってしまう〜)
<校門前へ>
主人 (楓子ちゃん、
もう帰っちゃっただろうなぁ)
主人 「あ〜あ。
俺のバカ!バカバカバカ!
なぜ純を振り切れなかったんだ。
佐倉 「あ、あの……。
主人 「え?
……その声は!
<CG『あいたくて……』表示>
佐倉 「えへ。
戻ってきてよかった〜。
主人 「楓子ちゃん!
<通常画面へ>
主人 「もう文化祭は終わってるのに、
もしかして俺のことを?
佐倉 「うん……。
一度は帰ろうかと思ったんだけど、
ぎりぎりまでいようって思って。
戻ってきて本当に良かった。
主人 「あ、ありがとう。
でも、もし会えなかったら。
佐倉 「うん、きっと悲しかった。
でも、私、信じてたから!
絶対、会えるって……
あなたに会えるって、信じてたから。
主人 「楓子ちゃん……。
佐倉 「あ、ごめんなさい。
もう私、時間がないの。
主人 「え、せっかくきたのに?!
佐倉 「うん。
ちょっと無理して来ちゃったから、
早く帰らないと怒られちゃう。
主人 「ご、ごめん。
もう少し早く会えていれば……。
佐倉 「ううん。
会えただけで、すごく嬉しかったよ。
……じゃ、元気でね。
主人 (楓子ちゃん……帰っちゃった)
インデックスへ
<二人だけのクリスマス>
主人 「あ、クリスマスカード!
楓子ちゃんからだ。
どうしてるかなぁ、楓子ちゃん。
<会場へ行き、プレゼント交換をして、帰り>
佐倉 「主人さん。
主人 「え、こ、この声……。
<道路で>
主人 「楓子ちゃん!?
佐倉 「うん。
待っててよかった!
きっと会えると思ってた。
主人 「どうしたの楓子ちゃん!
こんな時間に……それに……。
佐倉 「じつは、ちょうど親戚の家に
家族と来ているの。
それで……抜け出して来ちゃった。
主人 「そうだったのか。
とっても嬉しいよ。
佐倉 「えへ、来てよかった……。
あ、そうだ。
どうしても言いたい事があるの。
主人 「???
佐倉 「”メリークリスマス!”って。
……えへ……。
やだな……涙が出てきちゃった。
どうしてかな。
やっと言えて……私……私。
主人 「楓子ちゃん……。
メリークリスマス!
佐倉 「うん!……嬉しい。
あ……もう、こんな時間。
急いで帰らなくちゃ!
主人 「ごめん。
楓子ちゃんが来てくれてるの知らずに、
俺、パーティーに行っちゃってて。
佐倉 「ううん、話が決まったら、
すぐに連絡しておけばよかったの。
私ったら、気がつかなくて。
主人 「良かったら、親戚の家まで
送っていっていいかな。
お詫びってわけじゃないけど。
佐倉 「ううん、一人で大丈夫だよ。
電車で3つ向こうだモン。
主人 「そうなんだ。
じゃ、ひびきの駅まで。
佐倉 「うん、ありがとう。
<駅のプラットフォームへ>
佐倉 「……じゃ、ここで。
主人 「……うん。
佐倉 「……。
また、会えるよね?
主人 「もちろんだよ。
佐倉 「…………。
じゃ……。
<Prrrr>
<放送『4番線から、電車が発車します。駆け込み乗車はおやめください』>
<CG『メリークリスマス…』表示>
佐倉 「……。
<楓子の口が『だ』『い』『す』『き』の形に動く>
主人 (楓子ちゃん、
何て言ったんだろう……)
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