献辞

道−メイ道−を求める全ての人に。

はじめに

本稿を読んでいらっしゃるあなたは、きっとメイドさんが大好きな方だと思います。

いいですよね〜メイドさん。私も大好きです。メイドさんがオカズならごはん3杯はイケます。

メイドさんの絵を描くのも大好きです。メイドさんだけはいくら描いても飽きるということがありません。自分の中にあるメイドさんのイメージを、目に見える形に表現するというのは、この上なく楽しいことです。

あなたも、「メイドさんの絵を描きたい!」と思ったら、是非描いてみて下さい。そのとき本稿があなたのそばにあって、あなたがメイドさんを描く上での一助になれば、これにすぐる喜びはありません。

あなたの進むメイ道に光多きことを。

本稿の目的

本稿の目的は、「メイドさんの絵を描く方法を明らかにすること」です。

メイドさんの絵を描いていて「メイドさんてこれでいいんだろうか?」「メイド服のこの部分どうなってるんだろう?」という疑問を持った経験のある方は、本稿をお読みになっている方の中にも数多くいらっしゃると思います。

メイド服というのは、特に求めて探さないかぎり、現実の生活ではまず目にする機会のない服です。メイド服について調べようと思っても、何をどう調べればいいのか途方に暮れることもしばしばです。

本稿では、そんなあなたのために、私が知り得た「メイドさんの絵を描く上でのポイント」を解説したいと思います。

絵を描くための道具の具体的な使い方については、Web上に優れた内容の(しかも無料の)文章が数多くありますので、そちらにおまかせしたいと思います。

また、人体の描き方についても本稿では扱いません。なぜなら私の手には余るから。

本稿では、「どこをどう注意すればそれっぽいメイドさんが描けるのか」を解説したいと思います。

本稿で扱うメイドさんの範囲

本稿で扱うメイドさんは、歴史上実在したメイドさんではありません。なぜなら、歴史上実在したメイドさんは、我々が描きたいと思っているメイドさんとは必ずしもイコールではないからです。

では我々が描きたいと思っているメイドさんとは何なのか?

これを言葉で表現するのは非常に難しいのですが、「現代日本において、オタクな人々の間に漠然とした共通のイメージとして存在する、メイド服っぽい服を着たかわいい女の子」とでも言いましょうか。

具体的には、Web上のCG系検索エンジンで「メイド」をキーワードにして検索をかけるとヒットするページで公開されているメイドさんの絵、ということになるでしょう。

なお、本稿ではいわゆるフレンチ・メイド(服の素材がレザーもしくはラバーで、重ね着したペチコートとミニクリノリンで膨らんだマイクロミニ丈のスカートのメイド服)は扱いません。あんなんメイドさんじゃないやい。フレンチ・メイドが一日も早く地上から一掃されることを切に願う。