第2章 ヘッドドレス


カチューシャ、ヘアバンド等の髪飾りをヘッドドレスと総称します。メイドさんをメイドさんたらしめる重要な要素ですね。

もともと、メイドさんが身につけるヘッドドレスはキャップだけでした(図2-1)。これが18世紀後半になると、小型化したキャップを後ろに傾けてかぶるようになります。こうなると正面から見えるのはキャップの縁のフリルだけ。やがていわゆるメイド服が誕生する頃になると、キャップ自身が姿を消し、縁のフリルのみが残るようになります。メイドさんに欠かすことのできないフリルのカチューシャはこうして誕生しました。

図2-1 キャップ

図2-1 キャップ

ここでは、主にカチューシャの描き方について解説します。

まずはカチューシャの構造を知ることから始めましょう(図2-2)。フリルやレースのカチューシャの場合、C字型のバンド部とフリルやレースの装飾部に分かれます。装飾部の一方の端は筒状になっており、ここにバンド部を通します。バンド部と装飾部は分離可能になっており、装飾部だけを取り外してクリーニングできるようになっています。合理的ですね。

図2-2 カチューシャの構造

図2-2 カチューシャの構造

バンド部の材質はプラスチックが多いでしょうか。たんにプラスチックをぶった切っただけ、というような豪快なバンド部も見受けられますが、これでは身につけたときに頭が痛くなってしまい、メイドさんがかわいそうです。プラスチックを布でくるむ等の配慮が欲しいところです。

装飾部は布のみで自立しています。結構立つもんなんですね。装飾についてはフリル、レース、さらにそれを複数枚重ねる等、ほぼ無限のバリエーションが存在します。ネコミミって手もありですか?

カチューシャの色は基本的に白、でしょう。バンド部を髪の色に合わせるとバンド部が目立たなくなってよいですね。

カチューシャをつける位置は…耳の上くらいですかね?つけたことないんでよくわかりません。御存知の方教えて下さい。

カチューシャを描く上で難しいのは横から見た場合でしょうか。バンド部は垂直に近い直線になると思われます。装飾部は図2-3のような感じになります。

図2-3 横から見たカチューシャ

図2-3 横から見たカチューシャ