寄り道デート


まだやるぅ〜

丘野「わ〜い」
丘野「さ〜って、どれをやろうか?」

<選択1>
○○「じゃあ、メダルゲームをやろうよ」

<選択2>
○○「じゃあ、ビデオゲームをやろうよ」

<選択3>
○○「じゃあ、
   ぬいぐるみキャッチャーをやろうよ」

丘野「あっ、あそこのあれ、新しいやつだ」
○○「あっ、丘野さん」
○○「………」
   ・
   ・
   ・
○○「丘野さん、丘野さん」
丘野「えっ? なあに?」
○○「もう、そろそろ帰ろうよ」
丘野「え〜っ、まだやるぅ〜」
○○「でも、もうかなりお金遣ったんじゃない?」
丘野「大丈夫だよ、昨日臨時収入があったんだ」
○○「臨時収入?」
丘野「兄貴からお小遣いもらっちゃったんだ」
○○「へ〜、いいね」
丘野「まだ残ってるからさ」
○○「べつに遣い切らなくても…」
丘野「いいから、いいから。
   次はいっしょにやれるやつをやろうよ」
○○「あ、ああ…」
   ・
   ・
   ・
こうして、丘野さんとゲームセンターで楽しんだ。
丘野さん、結局、お金を全部遣っちゃった
みたいだな。もう少し計画的に遣えばいいのに…。

いないいないば〜

丘野「わあ、サマーセールの真っ最中だね〜」
丘野「ねっ、アイス食べようよ」
○○「いいよ」
丘野「行こ、行こっ!」
丘野「見て見て〜、赤ちゃんがいるっ」
○○「親はどこへ行ったんだ?」
丘野「たぶん、買い物してるんだよ」
○○「赤ちゃんを置き去りにして仕方ないな」
丘野「わ〜、ほっぺがぷにぷにしてるよ」
○○「どれどれ、本当だ」
○○「わっ、わっ、泣き出しちゃった。
   ど、どうしよう、丘野さん」
丘野「は〜い、ママはもう少ししたら来まちゅよ。
   それまで、もうちょっとがまんしてね〜」
丘野「いないいないば〜」
○○「へえ、丘野さん、
   赤ちゃんの扱い慣れてるんだね」
丘野「へへ〜っ、一番下の弟をあやしてたからね」
丘野「あっ、この子のお母さんが
   戻って来たみたい」
○○「本当だ」
丘野「じゃあね、ばいば〜い」
丘野「かわいかったね、あの子」
○○「そうだね」
○○「ね、さっき言ってた
   弟って今何歳なの?」
丘野「え〜と…5歳かな」
○○「5歳! じゃあ、丘野さんと
   12歳も離れてるんだ」
丘野「そうだよ。変?」
○○「い、いや、変じゃないけど…」
丘野「あたしに一番なついてたから、
   こっちへ来る時、
   すっごく泣いちゃったんだよね」
丘野「元気でやってるかな〜」
○○「丘野さん…」
○○「………」
丘野「どうかしたの?」
○○「…兄弟と離れて暮らして、
   さみしい?」
丘野「ん〜、
   最初の頃はとってもさみしかったけど
   今はもう大丈夫だよ」
丘野「なんでそんなこと訊くの?」
○○「…なんか、さみしそうだったから」
丘野「えっ、そうだった?」
○○「なんとなく、そう感じた」
丘野「そっか…」
丘野「そうだ! それより、アイスアイス」
○○(………)

ブランコ乗ろうよ

丘野「公園ってなんかいいよね。
   あたし、こういう公園って初めてなんだ」
○○「えっ、そうなの?」
丘野「ねえ、ブランコ乗ろうよ」

<選択1>
○○「いいよ」
○○「こういう公園が初めてって
   言ってたけど、どういうこと?」
丘野「だって、うちの近くには
   公園なんかなかったもん」
○○「そうか、田舎の農場だっけ」
丘野「遊び場は山とか川だったからね」
○○「それはそれでいいな」
丘野「そうかなぁ? あたしは公園の方が
   カッコイイと思うけどなぁ」
丘野「山や川には、
   すべり台とかブランコなんかないからね」
○○「そりゃ、そうだけどさ」
丘野「○○はずっとここに
   住んでるんでしょ?」
○○「そうだよ」
丘野「じゃあ、小さい頃、ここで遊んでた?」
○○「ああ。遊んでたよ」
丘野「そっか。いいなぁ〜」
○○「ははは」

<選択2>
○○「やめとくよ」
丘野「え〜っ、なんでぇ?」
○○「ブランコなんて、
   子供じゃないんだから…」
丘野「じゃあ、ひとりで乗ろうっと」

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   ・
   ・
こうして、
公園でふたりきりのひと時を過ごした。