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以下は、銀河統一会議に書いた文章の転載です。
1人目、相馬七海をクリア。陳腐としか言いようがありません。
プロット(と呼べるほどの物があるかどうかも怪しいですが)に沿って与えられた役割をこなすだけの、生きている人間の息遣いが感じられないキャラ、ドラマと遊離してしまっている行き当たりばったりの設定……これで何をどう楽しめというのか。
オープニングと毎朝の漫才は面白いんだけどなあ。
まあ、予想の範囲内。さくさくと次にイキたいと思います。
2人目、雲谷千鶴をクリア。これは……思ったよりイケますよ?
意外性はありませんが、手堅くしっかりとまとめた印象。キャラは不足なく描き込まれているし、喫茶店経営と二人の関係というストーリーの二つの軸も遊離していないし、伏線もちゃんと張られているし。ヘンにひねり過ぎていないことも含めて、サブヒロインのシナリオかくあるべし、という感じ。
これであともうちょっとだけ、千鶴が主人公にだけ見せる一面の描写があれば。惜しい。
エロゲーのシナリオの平均レベルがこのくらいになってくれると、プレイのツラさが減るんだけどなあ。
3人目、真行寺真央をクリア。あら、これもわりとイケる。
プロットがプロットなんで、かなりドロドロした展開もあり得たと思うのですが、当事者の一人である陽菜を人間離れしたイイ子にすることで回避。まあ、これしかないだろうなあ。この作品にドロドロした展開を求めているプレイヤーもいないだろうし。ただ、イイ子にならざるを得なかった陽菜がかわいそうではあります。
そういうひっかかりはあるものの、キャラの心情の流れに違和感もありませんでしたし、かわいい女の子に振り回されるのは大好きなので、楽しめました。
エロシーンでの真央の言動が、ちゃんと普段の言動とリンクしているのもグッドです。エロいことに興味津々で、自ら淫語を口にすることでテンションが上がっていくタイプってツボなんじゃよね。
4人目、春日野陽菜をクリア。違ってます! 他のシナリオとキャラが違ってます!
七海なんかは言動がすっかり小学生で、最早別人。真央も大幅にオヤジ度アップ。他のシナリオでは影が薄かった犬山も、ヤバさが桁違いになってて(迷惑な方向に)大活躍です。
陽菜も、他のシナリオでは引っ込み思案なキャラという印象しかなかったのですが、このシナリオではときに大胆な行動に出たり、ときに怒りを露にしたりと、いろいろな面を見せてくれて、魅力的なキャラになっています。……ネガティブに考えがちなのがちょっと鬱陶しいかな、と思うこともありますが。
陽菜が主人公に対して進むのか退くのかが短いスパンでころころ変わったりとか、さすがにこれはちょっと強引じゃないかな、と思うところもないではなかったのですが、クライマックスではほろりとさせられてしまいました。陽菜が主人公に一方的に救出されるのではない展開がよかったです。やっぱり、陽菜自身が変わらないかぎり、問題は解決しなかったと思いますし。
シナリオとしては千鶴や真央の方が整っているのかもしれませんが、心が動かされるかどうかは、整っているかどうかとはまた別の問題なのだなあ、とあらためて思ったり。
5人目、翼美羽をクリア。え? あれ? こ、これで終わり?
最後に一山あるかと思って身構えてたら、えらくあっさりと流されて肩透かし。さすがにこれは「とってつけたような」と言うしかなく。
「世界の危機」なんて持ち出さなくても、美羽の故郷喪失をさらに描き込むだけで、十分にクライマックスたり得たと思うのですが。
二人が初めて結ばれたあとの遣り取り(美羽の「一生懸命、カッコいいとこ見せようとするのは、男の子だけの特権じゃないのよ?」という台詞がお気に入り)とか、美羽が故郷を喪失していたことが分かった後の想い出の塔での遣り取りとか、途中イイシーンがいくつもあっただけに、最後がしょんぼりになってしまったのはもったいないなあ、と思いました。
今は離れて暮らしている私の2人の娘へ。
9歳の御誕生日と小学三年生への進級おめでとう。この1年、元気に過ごせましたか? これからの1年が、2人にとってよい年でありますように。
前回に引き続きまびらぼのキャラシミュもどきを使ってのキャラメイキング。
頑張ったんです。私なりに精一杯頑張ったんです。でも、これ以上は無理だったんです。
とゆーわけで、「魔法少女リリカルなのは」のなのは……のつもり……です……。
こっちはフェイトのつもり。せめてマントがあればもう少しなんとか……。
なのはもそうですが、髪型が違うのが致命的です。ポニーテールのバリエーションの豊富さに比べると、ツインテールは実に手薄。
まびらぼのキャラシミュもどきを使って、修吉さんやすがいさんが御自分のキャラを見事に再現しているのを見て、私もやってみたくなったので挑戦。
で、まずは丘野。何はなくとも丘野です。
本当は夏服にしたかったんですが、使えそうな衣装がないので、不本意ながら冬服で。
三つ編みのバリエーションがあまりなくて困りました。ポニーテールは、なんでこんなに、と思うほどバリエーション豊富なのに。この差は何。
うちの看板メイド、澪。
メイド服を再現するのは難しいので、シルエットと配色を似せることでイメージを近づける作戦。
同じく看板メイド、麻衣。
ネコミミつきカチューシャはなかったので、ネコミミつき帽子の色を髪の毛と同じにすることで、それっぽく見えてくれればな、と。
同じく看板メイド、由香。
衣装はメイド服からは遠くなっちゃってますが、キャラのイメージ重視で。
体型のパラメータをいじると、衣装も連動して変化します。スカートの膨らみが物足りなかったので、下半身のボリュームを増やしてスカートをふくらませました。
他のアングルから見ると、おしりやふともものふくよかさ加減がかなりヤバイことになっているのですが、このアングルからだと大丈夫。
停滞前線異常なし!の晨弥響さんがミッドチルダ式に続いてベルカ式魔法陣のPhotoshop用パスデータを公開されたので、また魔法陣のムービーを作ってしまいました。
ベルカ式魔法陣は、ミッドチルダ式のような複雑な動きはしていないイメージがあったのですが、あらためて本編映像をチェックしてみたら、意外とそうでもなかったです。
ミッドチルダ式のように、コマ送りで見てもどう動いているのかよく分からないということはないのですが、地味に細かく動いています。中央の剣十字が、魔法陣の上下両面から挟むように出現する、というのは今回本編映像を注意深く見て初めて気がつきました。
ついでに、ミッドチルダ式魔法陣ムービーの方も、晨弥響さんのデータの最新版に差し替えました。
まずはShadeでの作業。
簡単な人型を使って、アングルと構図を決め、線画を描く際のアタリ用画像をレンダリングします。
この画像は低解像度でも問題ありません。ただし、幅と高さの比率を最終出力解像度と合わせておく必要があります。上の絵は幅524pixel高さ728pixelでレンダリングしています。
Shadeのモデリングデータには、各キャラの名前がついた人型が入っています。
ちなみに、各キャラの身長については、公式な設定というわけではなく、私がいろんな資料からたぶんこのくらいじゃないかなあと推測した値です。
また、人型の各部の大きさのバランスは大人の物ですので、アレを信用してなのはを描くと、9歳ではなくハイティーンのなのはが出来上がってしまったりするので注意が必要です。
カメラの設定はそのままで、人型をレンダリング対象から外して最終出力解像度でレンダリングします。
この絵は印刷用なので、B5サイズ350dpi、幅2618pixel高さ3638pixelでレンダリングしています。ちなみに、レンダリングにかかった時間は約4時間20分。
Shadeは、レンダリング時にこのようなマスク画像も出力してくれます。
レイジングハートの宝石の部分がグレーなのが分かるでしょうか? モデリングデータのこの部分には透明な材質が設定してあるので、背景が微妙に透けるようになっているのです。
次に、アナログでの作業。
アタリ用画像を元に線画を描きます。
私は線画はアナログなので、アタリ用画像を紙に印刷してその上に紙を重ね、トレース台を使用して描きました。
次に、Photoshopでの作業。
線画をスキャナで取り込んで色を塗ります。
なのはに落ちるレイジングハートの影は、アタリ用画像の影を参考にしながら描きました。
実は、最初頭のリボンを描き忘れていて、一通り色を塗り終わった後に気づいて描き足したりしました。なんでそんな目立つところを描き忘れるかな、自分。
デバイスのレイヤーを複製→選択範囲を読み込む(Shadeがレンダリング時に出力したマスク画像を指定)→選択範囲を反転→消去、という手順で背景をカットし、デバイスだけを分離します。
指で隠れる部分を消しゴムツールで消し、指の影を描き込みます。
羽の輪郭のピンクのぼかしは、羽だけをレンダリングしてマスク画像を用意し、それを使って描いています。
Shadeの背景がイマイチだったので、素材集から空と雲の写真を持ってきて加工し、背景を差し替え。
これにて完成。
3Dと2Dを組み合わせる場合は、2Dに3Dを合わせるのではなく、3Dに2Dを合わせる方が圧倒的に楽です。2Dに3Dを合わせようと思っても、これがなかなか合わないんですよ。3DCGソフトに自分の絵のパースの狂いや歪み、2Dならではのウソを指摘されて、しょんぼりとなることもよくあります。
3Dと2Dを組み合わせない場合でも、作画時の参考用にモデリングデータをお使いいただけるのではないかと思います。設定画にないアングルを描こうとするとかなり難しいデバイスもありますので、そういうときに参考にしていただければ、と。視点をぐりぐり変えて遊んでいるうちに、意外なアングルで意外なかっこよさを発見することもありますよ。
すんごい密度で怒濤の展開。
「勇気」をテーマに、「道具」をキーワードに、ブレることなく、しかし緩急硬軟自在に、一気にラストまで運び去ってくれます。
これまで敵のボスの位置にいたクロムウェルも退場して、「第一部完」といった感じ。
いかにも怪しかったシェフィールドの正体も判明し、真の黒幕も登場。
さらに、エピローグで神の「左手」の伏線もついに明らかに。読んでて興奮のあまりどうにかなりそうでしたよ。
これまでの物語に一区切りついて、これからの物語を形作っていく要素が舞台に登場し、今回でまた物語世界の枠が一段広がったような感覚があります。
今回、一番グッときたのはP,223の12行目からのルイズの台詞。
ツンデレの鑑とも言うべき屈折した表現の中にそっと紛れ込んでいる「ただの男の子」という言葉に、読んでて泣きそうになりました。
これまでずっと「あんたは私の使い魔」と言い続けてきたルイズが、あの局面で口にしたこの言葉の重みを思うと、泣けて仕方がないです。
ルイズみたいな女の子にこんなふうに言って貰えたら、そりゃあ七万の大軍にだって一人で立ち向かえるさ。
ルイズもさることながら、今回はシエスタも素晴らしかったです。
特に、才人と宿屋で一晩過ごすシーンのシエスタの魅力は、これに抵抗するのは不可能、というレベルに達しています。
中でもP,187の10行目からの6行は神がかっています。どう見てもピロートークですよね、これ。
官能をわしづかみにするような文章に、読んでてくらくらしました。アレを耐え抜いた才人はスゲエ。
お気に入りのキャラ、デルフリンガーの出番が多かったのも嬉しかったです。
で、その出番で何をやっているかといえばアレだし。ルイズとの遣り取りは最高でした。
『魅惑の妖精亭』のみなさんの再登場も嬉しい驚きでした。第5巻「トリスタニアの休日」外伝的な巻でしたから、再登場はないだろうなあと思っていたので。
でも、コルベール先生だってモンモランシーだってマリコルヌだって、初登場時はまさかこんなキャラになるとは全く予想できませんでしたし、本当に意外なキャラが意外な活躍をしてくれます。
ところで、始祖ブリミルの使い魔の最後の一人。
「記すことさえはばかれる……。」とあるのを読んで、「神の陰部?」とか思ってしまったのは私です。
ノボルさんごめんなさい。
月咬洞さんの企画「リリカルなのはNs'」で、他の方の作品を見ていてどうしても一言言いたくなったので筆を執る。
みんな分かってねえ。ナース服っつったら、まずこれじゃろうが!!
メイド服のルーツにもなった、由緒正しいナース服ですよ?
サークルカットでは、なのはの表情が殆ど隠れてしまって悔しかったので、こっちで公開。
描いているとき頭にあったのは、崖の上に立って遠くを見つめる伊賀電のイメージ。私にとってなのはは、伊賀電と並ぶヒーローなのです。
それはかつてバルディッシュの作成者であるリニスが望んだ、「閃光の刃」のひとつの完成形である。
とあるザンバーフォームが、杖の形をしていないのは何故なのか。
杖には、歩行に困難を抱える人を支え補助する目的で作られる物もある。リニスがフェイトに贈った杖には、リニスがフェイトの前からいなくなった後、フェイトが自分の人生を歩いていく上で困難を抱えたときに、彼女を支え補助することができるように、という意味があったのではないか。
第一期第12話のフェイトが再び立ち上がるシーン、アルフでさえフェイトの傍らにいないときも、バルディッシュだけは彼女と共にあったのも、バルディッシュがそういう存在であるが故。
だからなのだろう。
第二期第11話で、フェイトが闇の書の中で自分の夢と決別したとき、彼女が自分の脚で自分の人生を歩いていけるようになったとき、初めてザンバーフォームが現れ、それが最早杖の形をしていなかったのは。