Metallic Fighter 2002 製作日誌

人間型ロボットを作るのに、いったいどのくらいの時間が必要なのだろうか。
今日も私よりメタちゃんを選んだわね
家族批判にもめげず驀進する我がロボット人生
世界一になるまでの日々を真実のままに記録してみることにした。


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2002年6月23日(日)
■時差ぼけ
 ようやく復活。時差ぼけを直すために秋葉原を散策。RD6000を購入。

■RoboOne
 8月10日かまであと7週間。そろそろ気合を入れないと間に合わなくなる。今回はイトーレイネツ(株)のサーボブラケットを使用する。前回は秋月のユニバーサル基板をベースにしたが、剛性不足のため、重心をかなり移動しないと片足が浮き上がらなかった。今回は1.5mm厚のアルミシートをベースにまとめる。朝から板金加工と塗装。近くホームセンターと秋葉原を往復して不足部品を購入。忙しい一日であった。

帰宅:会社休み ロボット工作:16時間 家事手伝い:0時間

2002年6月24日(月)
■短い一日
 私用で会社を休み。いろいろと忙しい日だった。結局、ロボット工作に確保できた時間は4時間だけだった。土曜日まではまとまった時間は取れそうにない。こつこつやるしかない。

■RoboOne
 胴体を全面的に作り変えた。昨日の写真と あまり変わっていないように見えるが、胴体の幅を全体的に10mmほど絞り込んだ。ダイエット成功である。これで筐体の骨格はできた。次は飾り付けといきたいところだが、ぐっと我慢して、次はCPUボードの作成である。まだ歩けるか確証はない。


帰宅:会社休み ロボット工作:4時間 家事手伝い:0時間
2002年6月25日(火)
■忙しい
 平日はさすがに厳しい。帰宅がこの時間だと知的作業はできない。すぐに寝ようかと思ったが継続こそ力なり。部品を並べて遊ぶ。

■RoboOne
 CPUボードの部品配置をおこなった。開発時間を少しでも短縮するためにCPUボードは初心者講座と同じ秋月のTinyH8ボード。無線装置はラジコン用のものを流用する予定。まだ部品を並べただけ…

帰宅:23時 ロボット工作:0.5時間 家事手伝い:0時間
2002年6月26日(水)
■忙しい2
 今日も何のできなったが、日記だけは継続することにする。

■RoboOne
 名前を「
Metallic Fighter]決定した。直訳すると「金属の戦士」。まだ自立していない。
2002年7月6日(土)
■RoboOne
 気がつけば一ヶ月前。このままでは前回と同じになってしまう。朝は2足歩行ロボット。昼は仕事。夜はマウスと気合の入った一日だった。"
Metallic Fighter2002"は未だ歩いていない。自立はするようになったが全身痙攣状態。プルプルしている。現在 身長37cm 体重2200グラム ダイエットが必要だ。目標体重2000グラム。CPU基板の取り付けを全面的に見直すことにした。朝から板金加工。気合を入れて作ったが気に入らず。また明日作り直す。

ロボット工作:8時間 家事手伝い:0時間
2002年7月7日(日)
■RoboOne
10:00 朝から「Metallic Fighter2002」の動作パターンの確認を行っていたがサーボモータを2つ焼いてしまった。これで3つめ。ショックである。特に近藤のサーボモータは品不足が続いているため購入ができない。今回は自由度が18と前回より4自由度減らしいるので、まだなんとかなるが、これで予備のモータはなくなった。追い詰められた。(今回はMIKE2002HUをばらしてサーボモータを再利用している。資金不足…)

■なぜ焼けるのか
 無理な姿勢を長時間とらせているためである。自立させた状態で全体の消費電力は5W程度あるが、少々無理な姿勢をとらせると一部のサーボモータが過負荷となる。そのため、モータがロック状態になり過電流が流れる。その結果モータが加熱破損する。

■なぜ無理な姿勢を長時間とらせるのか
 ある動作を猛特訓中。今回は歩かせることより、もっと重要視している動作がある。それができるようになるまでは、フレームをも作り直す覚悟。そのため、今の状態で歩行させても無意味である。できるようになったら歩かせる。

ロボット工作:?時間 家事手伝い:0時間

分解前の最後の勇姿


H8/Tiny

SH7046
2002年7月17日(水)
■頑張るしかない
 半分あきらめかけていた、「
Metallic Fighter 2002](通称:メタファイ)だが、吉村さんの掲示板への書き込みをきっかけに、もうひとふんばりしてみることにした。仕事もロボットも制限なしで好きなだけやる。

■現状
 痙攣症状の対策を考えるためにばらばらの状態である。マイケルくんがすばらしい動きをしている。動画をみる限り痙攣症状はない。うらやましい。

■CPUユニット
 痙攣の原因を解明するために、問題点をひとつひとつ、つぶしていくことにする。まずはサーボ信号のジッタをなくす。今まではH8・Tinyを使用していたが、外付け部品を追加しない限りジッタのない16チャンネル分のサーボ信号を作ることはできない。
このジッタが痙攣の原因とは限らないがとりあえずなくす。
 方法は2つある。外付け部品を追加するか、CPUを変えるかである。今回は後者を選択する。新しいCPUユニットは以前購入したアルファーのSH7046ボード。これに秋月で扱っている1MビットのEEPROMを追加した。帰宅後2時間で完成。基本ソフトの移植とEEPROM書き込みソフトを製作中。これができるまでは寝ない。

■自由度
 サーボが購入できないため、自由度を減らすことにした。足が5自由度x2 腕が3自由度x2の
計16自由度。もうこれ以上減らせられない。
2002年7月18日(木)
■AT24C1024
 このシリアルROMは8ピンDIPで128Kバイトの記憶容量を持ちCPUとの配線は2本で済む優れものである。ただ、仕様書にちょっとした癖があり実装に手間取った。動いてしまえば何の問題もない。これで
4000パターンの姿勢を記録できる。

■取り付け終了
 新作のCPU基板を取り付けた。朝はここまで。帰宅後に配線をおこなう。今まではCPUユニットは背負っていたが、今回は
腹の中に内蔵する。少しでも重心をへそに近づける。

頭部のアップ

頭部の中身

配線終了

一休み

2002年7月19日(金)
■爆睡
 昨日は帰宅後に仮眠したら爆睡してしまった。起きたのは午前0時30分。活動開始。

■今日の射手座は運気は最低だったなー
 片足だけ配線したが、めちゃくちゃ。Tinyのときより悪い。きっと何か勘違いしているのであろう。頭が回らないので一休み。

■リセット回路
 もう、そのまま寝ようかと思ったが、気になって眠れない。よく考えてみたら
占いは昨日の運勢だ。気を取り直して、さっそく原因究明。
 理由は単純。電源がドロップしてCPUユニットにリセットが頻繁にかかるためだ。理由は単純だが対策は面倒。とりあえず大容量のコンデンサを入れてみたがだめ。電源投入時はサーボがいっせいに動き出すため6A近く流れる。コンデンサでどうにかなるものではない。 別電源にするかー。また設計変更である。
駄目だ駄目だ。そんなことをしていたらまたいつものはまりのループにはいってしまう。H8/Tinyではリセットがかかることはなかった。ということはので、SH7046ボードのリセットICの設定がシビアなようである。
 早速検討。残念ながらリセットの閾値を変えらるICではなかった。さあ、どうしよう。
 
いいや、とっちゃえ。
良識のある方は真似をなさらないように…

■両足配線
 さあ、とりあえず
問題解決。(問題先送り?)いっきに進める。両足を配線。今回はCPUユニット、電源ユニットを腰の部分に実装しているので、下半身だけでも動かすことができる。早速電源ON! 立った立った。

■屈伸
 フルサーボタイプなので屈伸は問題なくできる。なんなく合格

■歩行
 まだソフトがない。「下半身だけで動かそうかなー」と
誘惑が頭をよぎる。

■いかんいかん
 
いかんいかん、誘惑に負けるところであった。上半身がないと起き上がれない。今回の目標は歩くことより起き上がれること。前に倒れても、後ろに倒れても起き上がるぞー。
きっと… たぶん… おそらく…

■3時45分
 いいかげんに寝なさい。  はい……

■起床
 左右の腕の配線終了。残る頭部。帰宅j後に配線する。

■頭部
 頭部にはRS232Cコネクタ、プログラム書き込みスイッチ。リセットスイッチ。電源スイッチ。無線ユニットを搭載する。

■帰宅
 今日は早めの帰宅。早速、頭部の配線をおこなった。3時間ほどかかったが無事終了。これで
全ての配線が終了した。

■体重測定
 フル実装状態で体重測定。
2200グラム。前回と変わっていないが、重心の位置はかなり変わった。良くなったか、悪くなったかはソフトを組んで見なければ確認できない。今は祈るのみである。

■次は…
 さあ、次はサーボモータの原点あわせである。一休み。
2002年7月20日(土)
■Metallic Fighter 2002
 「
メタリックファイター」 通称:メタファイ 通称の名付け親は吉村さんである。

■原点あわせ
 ラフに原点合わせを行い自立させてみる。残念。
プルプルモードが解消されていない。これでH8/Tinyは無罪となった。
■7時起床
 RS232Cケーブルを延長する。今日は野球の試合。子供の先生との面談があるため
9:00−19:00は外出の予定。計画的に行動しないと時間が無駄になってしまう。次の作業は無線装置の確認だ。

■ぷるぷる
 「マイケル」の製作者である、井上さんから貴重な情報を頂く。「足裏を少しずらす」。今までは振動の主原因は両足のずれにより左右の足のサーボが交互に発信してしまっていると考えていた。そこでいかに正確に足裏をあわせるかとうい作業を続けていた。正に逆転の発想である。正確にあわせることなど所詮できない。それならずらしたところの安定点を解とする。すばらしい。さっそく試してみよう。

■みなさん頑張っている
 昨日は1時に寝てしまったの井上さんの書き込みに朝まで気がつかなかった。みなさん気合がはいっている。
私もようやくエンジンがかかってきたが、このペースが8月10日まで持続するはずがない。やれるうちにできるだけやっておく。とりあえず、今日、明日が勝負。その結果をみて残りの日々のスケジュールを決定する。

■時間が…
 日記を書いているうちに時間がなくなってしまった。「無線装置の確認」は帰宅後… 危険なパターンである。
■17:30 帰宅
 
予定より早く帰宅。しかし、回転寿司で生ビールを制限なしに注入したため、猛烈に眠い。掲示板とメールのチェック、日記の更新。限界は近い

■19時30分起床
 やっぱり寝てしまった。2時間で起きられたのは奇跡に近い。頭すっきり。さあ頑張るぞ。

■無線装置

 今回はラジコン用の送受信機を流用する。受信機のサーボのパルス幅をCPUで計測し、その組み合わせで歩行や屈伸動作を決定する方式である。
チャネル数は6チャンネル。そのうち5チャンネルはパルス幅に応じて3値化し、残りの1チャネルは2値化する。組み合わせは全部で486通り。
 パルス幅の閾値を調整して、無事に動作していることを確認

■下ごしらえ終了
 これで全ての材料と下ごしらえが終了。あとは料理するだけである。
ここからが腕の見せ所

2002年7月21日(日)
■可動部最終調整
 
各関節の可動範囲を最終チェック。配線との干渉、その他を確認した。

■基本姿勢最終調整
 立っている状態の関節のパラメータを最終調整。今後はこの姿勢が全ての原点となる。万が一サーボが壊れた場合は、通電したままこの姿勢になるようにサーボを取り替える。

■歩行プログラム作成開始
 
さあ、うまく歩けるかなー。足の自由度を一つ減らしてしまったことが、どのように影響するか。楽しみである。
■ファイルシステムの構築
 EEPROMをハードディスクに見立ててファイルシステムを設計した。今回は扱うデータが限られているので、専用ファイルシステムにした。ひとつの動作をひとつのファイルとして256ファイルまで扱える。ファイル単位で修正、削除ができる。ファイルには16ポイントのポジションデータが記録されている。動作モジュールはこのデータに従い順番にサーボモータを動かしていく。1ポジションデータは32バイトで16個のサーボモータの位置を記録している。あるポジションから次のポジションへは16分割の直線補間でおこなわれる。

■いい天気である
 外はいい天気である。とりあえず歩行モジュールを作ったが公開できるレベルではない。多くの方は、計算して歩行パターンを決めているようだが、私は現物あわせである。もっとエレガントにと思うのだが、気持ちばかりあせって、安易は方法をすぐ選んでしまう。
 どうやったら計算でできるのだろう。まずはパルス幅とサーボの回転角を測定するのかなー。 先は長そうだ。

■プール
 気分転換にプールに行って来る。調子が悪いときには無理に進めない。今日はあと6時間ぐらいできる。歩けるところまで持っていけるか、きわどい。

■アルミサーボホーン
 アルミサーボホーンを注文した。実はこの会社はマイクロマウスで知り合った友人が経営していた。知らずに注文。サーボホーンをアルミに変えてどの程度効果があるかはわからないが、必要になってから注文したのでは間に合わない。できるだけのことはしておく。

■ファイル構造変更
 「16ポイントを一定時間で動作する」という仕様であったが、使い勝手が悪い。「Nポイントを設定時間で動作する」に変更する。これで、「パンチは速く」、「屈伸はゆっくり」 といった設定が可能になった。

■ファイル構造再変更
 動きが滑らかでない。特にゆっくり動かすモードの時は顕著である。しょうがない、ファイル構造を再変更。
速度に応じて直線補間数を変えられるようにする。結果は良好。

2002年7月22日(月)
■神経切断
 
充分に余裕をもって配線していたと思っていた。腕を振り回しているうちに左腕の2つのサーボモータの配線が切れた。ちょっと大掛かりな修理となる。

■歩行
 結局、納得のいく歩行はできなかった。体重を右から左に移動する際の運動エネルギーをコントロールできない。左右にガタガタと振動してしまう。自由度を減らしたしっぺ返しか…。
 行き当たりばったりの調整じゃ限界があるのか… もう少しアカデミックにアプローチしないといけなさそうだ。

■開発一時中断
 気分を変える。「Metallic Fighter」の開発を一時中断する。初心講座を進める。目標は今週土曜日の夏期講習までにBasicMouseを完成させる。

■迷路掃除
 ほこりだらけの迷路を清掃。掃除機をかけ、雑巾で拭き掃除。これから1週間ここが戦いの場となる。

■MIKE2001
 MIKE2001の総点検。充電ユニット、センサ、タイヤなどなど。試走。ちゃんと動く、きっちり作ったものは1年たってもきっちり動く。

■飲み会
 明日は大切な飲み会があるためロボット製作はできない。土曜日まで実質3日間。やりがいがある。
2002年7月24日(水)
■RoboOne
 お休み中。配線が切れたままである。がまんがまん。
2002年7月27日(土)
■RoboOne
 いよいよ解禁である。8月10日までRoboOne三昧。楽しみながら作っていきたい。

挫折1

挫折2
2002年7月28日(日)
■RoboOne
 さあ、やるぞ!
 あらためて参加者名簿を確認。本当だ、
あの名前がある。見落としていた。よっしゃ、やる気倍増。

■Metallic Fighter 2002
 修理完了(10:34)。歩行パターンの製作にはいる。

2002年7月29日(月)
■Metallic Fighter 2002
 歩行もどき完成。かっこ悪いがRoboOneルールは満たしている。

やっちまった
 あーあ、またやっちまった。
左もものサーボを焼いてしまった。あんなに注意していたのに。動けなくなったら起き上がれても意味がない。大ショックである。確かロボコンマガジン館に定価で在庫があったような気がする。まだあるかなー。定価は12800円。スパーラジコンでは7800円。この差は大きい。しかし、2144は市場から姿を消しており入手不可能状態。しょうがない今月は禁酒だ。(あと2日…)
2002年7月30日(火)
■いろいろあるなー
 人生、山あり谷あり。いろいろなことがあるなー。今回は息子の盲腸騒ぎ。結局クスリで押さえて明日から野球の合宿。確かに、自分で判断できるように育ててきたが、それを盾にするとは… そこまで言うなら好きなようにしなさい。
 
頑固なところは誰かにそっくりである

2002年7月31日(水)
■Metallic Fighter 2002
 サーボを取り替える。いろいろな人からアイディア、意見をいただき、助かりました。本当にありがとうございした。

■決断
 いろいろ作った動作パターンを一度リセット。
操縦方法とプログラムをFIXしました。これでハードとプログラムは完成。まだ問題点はたくさんあるがきりがない。今回はこの機体とプログラムで勝負する。

■動作パターン
 残るは
動作パターンの作成。前に倒れた際の起き上がりと階段登り以外は一通り検証してある。大きな問題は発生しないはずと現時点では思っているが、経験的にこの勘はあてにならない。とにかく作り続けよう。まずは歩行パターンのFIX

関節1

関節2

ぼろぼろ
2002年8月1日(木)
■Metallic Fighter 2002
 さあ、いよいよ8月に突入。悔いがないようにすごそう。仕事は相変わらず忙しいが、条件はみな同じ。もう少し効率よく行動すれば、あと2時間ぐらいはロボット時間を増やせるはずだ。頑張れ頑張れ。

■関節
 今回の関節ははiXs Research Crop.のアルミサーボホーンと(株)イトーレイネツのサーボブラケットの組み合わせで作っている。
あるものは使う、ないものは作る。

■偶然ではない
 マイクロマウスの1区間のスペースにMetallic Fighter 2002が自立できるのは偶然ではない。

■ああーやっちまった。
 今度は左足首骨折である。よせばいいのに足を高く上げ、ちゃんと片足で立って歩いていますよとアピールするモードを作っていたときの出来事である。例のごとく適当に調整して歩かせてみると、無理な姿勢だったのであろう、2,3歩あるいたところで「ガチガチ」という異音とともに崩れ落ちる。持ち上げてみると足首ぶらぶら。緊急手術。あープラギアの歯がつるつるになっている。がっくり
 モータが焼けなかったのが不幸中の幸い。前に壊れたサーボからギアをゲット。修理中。サーボの原点がずれていないこと祈る。頭を冷やすために手術中に夕飯。小休憩。

左足首骨折

プラギアぼろぼろ
2002年8月2日(金)
■Metallic Fighter 2002
おお、坂本さん階段のぼりの動画をアップしている。いいなー。
私はというと夕飯後、仮眠したら朝を迎えてしまった。
馬鹿である。

ついていない日
 ついていない日は、とことんついていない。Metallic Fighter2度目の外出。
 かっこよくデモと思ったが、うんともすんとも動かない。電池のせいかと思ったがそんな単純問題ではなさそう。
大恥をかいてしまった。これから解析。気は重い。

■仮眠
 夕食後、また仮眠。今回は今日中に起きれたが残りあと30分。似たようなことがあったなのと自分日記を読み直してみる。なんてことはない今朝の出来事である。
大馬鹿である。 
2002年8月3日(土)
■原因究明
 昨日のデモで動かなかった原因を究明。開発ツールをMetallic Fighterに接続。愕然。
動作パターンが全て消えている。うそだろー。

■動作パターン
 動作パターンは全てシリアルROMに記録していた。動作パターンを作るたびにこのROMに直接書き込んでいるため、
バックアップはしていない。今まで作った全ての動作パターンはなくなった。私の心も真っ白である。

■CPUユニット
 CPUユニットが壊れてしまったのではないかと予想していたので、ある意味で被害は最小だったのかもしれない。とにかく時間がない。
悔やむ暇はない。問題は今後どうするかである。

■データが消えた理由
 シリアルROMのデータが消えた理由として考えられるのが電源低下によるCPUの暴走である。実はデモをする前に事前に動かしみたところ、
電池がなくなり崩れ落ちてしまった充電したあると思った電池が充電されていなかったのである。その場で即席に充電器を作り充電、1時間後にデモ。その時は、すでに動作パターンが消えており、散々な結末となった。

■リセットIC
 そー言えば、何日か前にリセットICを取り外していた。まさかこんなことになるとは…
自分の日記を読み返してみると、あったあった、7月19日。ご丁寧に「
良識のある方は真似をなさらないように…」と書いてある。大馬鹿野郎である。

■さあどうする
 さあどうする。もうハードはいじりたくない。シリアルROMのデータをPCに読み込むプログラムと書き込むプログラムを追加することにする。

■神様は味方
 考えようではついている。動作パターンを全て失ってしまたのは痛いが、作り直せばよいことである。それより、大会までこのようなことが起こることに気付か場合の方が恐ろしい。きっかけを作ってくれた
松田さんに感謝である。
■起床
 4時就寝 7時半起床。ホームページと掲示板の確認

■EEPROM
 ほりさんからEEPROMの使い方について助言を頂く。ありがたいことである。
WPについてはまったく知らなかったわけではないが、
ついつい手を抜いてしまった。問題がおきて初めてその重要さに気がつく。すぐにこのことが指摘されるということは対策をしないと、かなりの確立でEEPROMの内容が消えてしまう事故がおきるということだろう。さあどうしよう

■PullDown
 いいわけでみっともないが、
ATMELのWP端子は内部で書き込み可能になるようにPull Downされている。個人的には逆の方が良いのではないかと思う。

■対策
 今回は2つの対策をおこなう。ひとつは
スイッチを追加してWP端子を制御する。もうひとつはEEPROMの内容をPCにDownLoad, UpLoadできるようにする。 前者はMetallic Fighterをばらす必要がある。後者はXmodemを実装する必要がある。午前中はこの作業でつぶれるだろうな… やれやれ(8:42)
■Xmodem実装終了
 3時間もかかってしまった。Xmodemのblockの初期値が1であることををすっかり忘れていて、初期値を0にしていた。Webで調べまくってようやく間違いに気づく。なんと便利な時代だ。

■基本動作
 EEPROMへのUp Load Down Loadがきっちりと動作することを確認するために動作パターンを数個作る。
サーボがロックしないことを確認しながらの作業である。ちょっと疲れた。ばっちり

■挑戦
 吉村さん、ちょっと乱暴ですが
腹ばいでもできるようになりました。にやり… (^o^);

足裏
 いままではイトーレイネツ純正の足裏を使用していた。バランスもよく気に入っていたが、RoboOne の競技規定ではもう少し大きな足裏をつけられる。勝負の世界である。結果を残さなければならない。
足裏を大きくする

■階段のぼり用足裏
 でかい足裏を作る前に、階段用の小さな足裏を作る。これが悲劇の始まりとなるとは…

■ナチュラルハイ
 あーあ、やってしもうた。サーボを2個壊してしまった。
 階段のぼりは予想以上にサーボへの負担が大きかった。短い足で30mmはちょっときつい。人間で言えば2段飛ばしで階段を上るようなものだ。わかっていたが、金に目がくらんだ… 
代償はでかい

■とにかく今日はやめる。
 頭を冷やそう。とにかく
今日はやめる。予備のサーボはもうない。じっくり今後のことを考えよう。

2002年8月4日(日)
■起床 5時30分
 
体力、気力、回復。 さてと、サーボを改造しよう。
■世の中あまくない。
 壊れた2114から制御基板をはずして2174の制御基板と取り替える。動かない…
 ちょっと考えればあたり前じゃん。 モータが焼けているのに制御基板が壊れていないはずがない
 無駄な努力であった。いよいよ困った。

■PS2144募集
 最後まであきらめるわけには行かない…

■さてどうしよう
 いろいろ手立てはある。どの作戦が一番現実的か冷静に考えよう
(1)腕のサーボを2143(多分入手可能)に置き換えはずしたサーボを足にまわす。
   この場合は、起き上がりをあきらめる
(2)2143と2174を買ってきて制御基板を取り替える。
  この場合は、しばらく飲まず食わずの生活になる
(3)制御基板を作る
  この場合は、時間的な問題と重量増加の問題が発生する
(4)メールを待つ
  他力本願…
(5)腰のヨー軸のサーボを2143に変える
  大丈夫かなー。ヨー軸のトルクはどのくらい必要なのだろう

■秋葉原
 いずれにせよ秋葉原にサーボモータを買いに行くしかない。目標スーパーラジコン11時。見かけたら声をかけてください。それまで寝よう…

誘惑のビデオ
悲しいサーボの山を築いた起き上がりのビデオを公開。なつかしい姿だ。
何事も経験。やってみませんか…
2002年8月5日(月)
■仮眠
 
起床7時。仮眠のつもりがまた熟睡。体が要求しているので無理にとは思わないが、時間だけは確実になくなっていく

■PDS-2143FET
 とりあえず、手首のサーボを2143に取替え、はずした2144を壊れた足のサーボと交換。早速「起き上がり」に挑戦、起き上がれない。早速ビデオ解析。腕の突き方が、がさつである。地面に対して垂直になる前に押し上げに入っている。負荷のためサーボがおいついていないようだ。さっそくタイミング調整。おーーーっ

■vs吉村さん
 吉村さんが起き上がりの動画を公開した。全然ちがう。エレガントである。見るからにメカにやさしい起き上がり。すばらしい。すぐに真似したくなる病が再発したが、ここはぐっと我慢。自分のスタイルでいく。

■PDS-2143FET
 今度は腕のサーボを取り替えてみることにする。サーボの予備をつくるためである。早く夜になれ!
2002年8月6日(火)
■PDS-2143FET
 腕のサーボをPDS-2143にとりかえてみたが、かなりつらい。起き上がりれないことを想定して対策をしなければ…

■足裏
 起き上がれないなら、倒れにくくしよう。足裏をひと回り大きくする。この足裏では階段のぼりは絶対にできない…。写真左はイトーレイネツ純正。もうぼろぼろである。

頑張れメタファイ
Metallic Fighter 2002
2002年8月7日(水)
■起き上がり2
 上半身の構成を決定 肩(2144)→腕(2144)→手(2143)。足裏をひと回り大きくする。この状態で起き上がりに挑戦。見てやってください。
 起き上がり動画1起き上がり動画2(前回公開したもの)

■日付がずれていた
 日記の日付がずれていた。1日とくした気分。さあ、ラストスパート

■歩行
 実はまだ、ちゃんとした歩行ができていない。剛性問題で片足立ちになったとき、あげた足がもうひとつの足にひっかかってしまうのだ。なんとかしなくては… 今日の目標はまともな歩行。よちよち歩行動画
サーボ交換

原点がずれないよう
印を付ける

サーボ取り出し
20個近くのネジをはずす

サーボの裏蓋をはずし
半田ごてで配線をはずす
新しいサーボを逆順
で取り付ける
2002年8月8日(木)
■モチベーション低下中
 疲れた。ここは無理せず、自然にまかせる。日曜日がベストになるよう調整していこう。

■CPUユニット発注
 今年のマウスにつかうCPUユニットを注文した。今までは自作していたが、今年は市販品を使う予定。もちろんMetallic Fighter 2002に搭載したものと同じものである。マウスは来週の月曜日から始める。

■歩行
 むずかしい。歩行は誤魔化しがきかない。何か考え違いをしているようだが解らない。木曜、金曜は有給休暇。じっくり取り組もう。

■電池
 電池ユニットのことをすっかり忘れていた。手持ちは4ユニット。大丈夫だよね…
1ユニットは6V 1100mA。動作時間は15分間。ただし、この時間は適当に動かした時の実測値。試合の場合は連続的に激しい動きする。はたして何分もつのだろうか…
■起床
 4時ぐらいまで頑張ったが成果はなし。パンチもどきも作ってみたが迫力がない。関節が足りない。パンチだけをみると前作より明らかに劣っている。腰のサーボをなくしたのが痛い。パンチ動画

■何もしてないのにー
 悪いことは何もしていない。左足の下から2番目のサーボが焼きついた。冗談はよしてくれ… どうして私のロボットだけがこわれるのか… 
外は暑い。サーボも熱い。空は青い。心はブルー。
 かんべんしてくれ

■2143+2174→2144もどき
 2144もどきを2つ作った。ようやく修理完了。左右のサーボの特性がばらつくをこと懸念して右の正常なサーボも、もどきと取り替えた。これでサーボの予備がひとつできた。さあ、頑張るぞ。

オークション
 某オークションに2144が出ていることを「のんさや」さんに教えてもらうが、いまいちやり方がわからない。登録まではできたのだが、入札しようとすると、Yahoo!ウォレットへの登録画面になり先に進めない。ヘルプを見る限りそんなことは書いていない。Yahoo!ウォレットに入らないと入札できないのだろうか?入札終了まであと4時間。困った…

■あと一日
 動かせば動かすほど、次回のロボットの構想が湧き出てくる。作りなおしたい…
2002年8月9日(金)
■戦いを前にして
 Metallic Fighter 2002 も皆様の声援のおかげでここまで成長しました。
 5月の連休から作り始め、途中で何度も挫折し、そのたびにいろいろな方から助言やサポートをしていただき本当の感謝しています。また、家族の支えがなければここまでこれなかったでしょう。特にかみさんのきびしい… おっと口は災いの元…
 いよいよ戦いは明日。最後のブラシアップをおこないます。最後のお願いです。壊れないことをみなさんで祈ってください。よろしくお願いします。

■暑い、熱い、暑い
 現物あわせの動作パターン作りは危険と隣あわせ。無理な姿勢を長時間続けようもなら、あっという間にモータが焼けてしまう。正直言って怖い。何もしたくない。
 でも、妥協もしたくない。1日あれば、必ず1日分進歩する。新しい動作を憶えるのも進歩。壊れるのも進歩。悔いは残したくない。前進あるのみ。

■怖い
 5分動かして1時間休憩を繰り返している。5分でやめるのはモータが熱損傷するのを防ぐため、1時間休憩が必要なのは、壊すのではないかという恐怖を、やらなければならないという気持ちが上回るのに必要な時間。そろそろ電池駆動でテストをしなければならないが、まだ動作パターンが全てできていない。電流制限のない電池は怖い。

■身体測定
 最終スペックを計測
 体重:2200g 身長:360mm 肩幅:230mm 厚み:130mm

■無線テスト
 今頃であるが、水晶モジュールをつくり、3つの周波数で制御できることを確認。これで大会参加規定をすべてみたす。

■歩行がかっこ悪い
 だめだ、こんなのじゃ。

■階段のぼり
 今回は残念ながらあきらめる。今から登録抹消できるかなー。
階段上りができないと判断できるようになっただけでも進歩としよう。

■戦闘準備完了
 戦闘準備完了。というより強制終了。これから、電池の充電に入る。欲を出したらきりがないが、やるだけのことはやった。あとは私がベストを尽くすのみ。久しぶりに満足感を味わっている。さあ ビールを飲むぞ。
2002年8月10日(土)
■予選4位通過
 予選通過16台のうち4位の成績で通過。ほっと一息。
 予選では右手首のコントロールが切れてしまい、起き上がりをお見せすることはできなかった。残念である。

■4時まで作業
 決勝を勝ち抜くため、不安要素は払拭しておかなければならない。Metallic Fighter 2002を解体して、主要なコネクタを全て作りなおした。吉とでるか凶とでるか。明日になれば全てがわかる。
2002年8月11日(日)
■優勝
 勝ったー。全てを燃焼しきった瞬間だった。拍手の渦が私を暖かく包んでくれた。戦い終わったMetallic Fighter 2002 は傷だらけだったが、誇らしげに宙を見つめていた。今夜はゆっくり休んでいいぞ。
2002年8月12日(月)
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 PC Watch  ZDNet

■リハビリ
 決勝トーナメント4試合を戦った機体はボロボロ。緩んだネジを締めて再調整。次の機体を設計するために、いままで怖くて手をつけていなかった動作に挑戦してみる。
 もう少し休んでからとも思ったが、忘れないうちにやっておこう。

撮影:B作氏
左:ガングー 右:韓国
2002年8月13日(火)
■機動力
 松川さんのガングーに惚れる。やっぱり機動力のあるロボットは見ごたえがある。次の目標が少し見えてきたような気がする。とりあえず、次のステップのために足を高く上げる動作パターンを作ってみる。

撮影:B作氏
2002年8月14日(水)
■RoboOne
 ASCII24にRoboOne記事が掲載された。

■サーボ
 大会が終わったのに、連日起き上がりを披露している。
 右手首が硬くなってきた。やはり消耗品なのだろうか。サーボが焼ける日は近い。

撮影:B.W.氏
メタファイとRB-W
2002年8月15日(木)
■YAHOOオークション
 前回はのんさやさんに助けてもらい2144をゲットしたが、今回は自力でYAHOOオークションに挑戦。もちろん狙いは「KO PROPO PDS-2144FET」来年に向けて予備を調達する。ばればれのハンドルネームである。

山口さんのRoam
娘さんはロボワンアイドル
2002年8月16日(金)
■YAHOOオークション
 入札を降りた。予定価格を超えたため降りることにした。KO PROPO PDS-2144FETの実売価格は7400円。送料を考えると潮時である。攻めるときは攻める。引くときは引く。

■花火大会
 家族で花火大会を見に行く。ひさしぶりである。花火を見ながら職人の意地と努力を感じる。まだ大会モードから抜け切れていない。

撮影 B作氏
2002年8月29日(木)
■忙しい
 忙しくなったため、マウス活動休止中。地区大会まであと24日。時間だけが容赦なくなくなっていく。RoboOneの新しい記事が掲載された。なつかしい…



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