- 支えて下さっている人々
- 家族、親戚の支え
- 友人の支え
- 地域の支え
- 公共福祉の支え
- ボランティアの支え
今、私たちの家族を支えて下さっている人々の輪は、少しずつ、そして、確実に広がってきています。「夫は、アルツハイマーです」と言うと、皆、寛大に受け入れて下さり、温かい手をさしのべて下さいます。この一言が、多くの貴重な出会いを生み、多くの扉を開いてきました。
始まりは、私自身の自己改革にありました。なかなか、「助けて下さい」と、素直に言えないのです。
まず、アルツハイマーという言葉に染み込んだ固定観念や、偏見をぬぐい去る必要がありました。その言葉の持つ重圧に押しつぶされてしまって、自分でそれがどういう意味か理解するのに精一杯でした。ですから、とても、まわりの人に 夫の病気を伝えるという余裕がなかったのです。
「それではいけない」と息子に説得され、公表しました。公表すると、ほとんどの人が協力してくれます。今では気軽に、近所の人が遊びに来てくれるまでになりました。息子の友達が遊びに来て家事を手伝ったり、話をきいてくれたりもします。また、親戚は、頻繁に訪問してくれます。
今、まさに老後の生活を送っているのですが、家で過ごす時間が多くなりました。外出は、いつも夫と一緒という制約があるので 少なくなりました。ですから、こちらから出向くことが難しく、人が訪ねてくれると大変ありがたいのです。
どんな健康な人も、人と話をしないと、気分が滅入るものです。ひとこと、夫は、アルツハイマーなのでと言ってあると、皆さん、夫の話や音楽を一生懸命聞いてくれます。家族以外の人が家の中にいることは、寝込みがちで 生気を失っている夫にいい緊張感をもたらし、表情豊かになります。
また、私と息子にとっても、介護のみに関心がいきがちのところ、無駄話をしたりする余裕が生まれ良い気晴らしになります。アルツハイマーになって、家庭が、最初は、精神的にも物理的にも孤立して、殻にこもった生活だったのですが、今では、人の出入りの多い、活気のある生活をかえっておくれるようになりました。
---->NEXT失ったこと 残ったこと