○2% さん
- 004 雪の国のメルヘン (採点:7)
- ところどころ古めかしい感じで、何といいましょうか……宮沢賢治調? まあ、全体的には違うのですけれど。行間が広くて画面が真っ白なので、「なるほど、雪だ(笑)」と感心しました。
- 007 キミを後ろに乗せて・・・ (採点:5)
- 二人乗りで出勤するのは、さすがにマズいのでは……《先生達》が見てるのに(笑)
- 013 その朝 (採点:8)
- 淡々と進む語りが魅力的です。
- 016 日々の過ごし方 雷鳴編 (採点:9)
- 祐一くんがラブリー! それから、「ずずずっ」など、場面転換をビジュアル付きでイメージさせるような擬音の使い方が効果的だと思いました。
- 027 残暑お見舞い申し上げます!? (採点:7)
- 私的にこういうしょんぼりしたオチは好きなのですが、ギャグとして笑わせるには弱いような気がします。文章には特に気になるところもなく、とてもスムーズに読めました。えーと、それから……無気力な若者ってキミもだろ>祐一くん
- 029 『A DAY BY DAY』 (採点:7)
- 読みながら「ああ、誰か祐一くんを救ってくれぇ」などと悶えてしまいました。良質のダークですね。ただ、(この字数に全員分のストーリーを入れるとなると仕方がないのかもしれませんが、)説明口調気味の語り口が気になります。
- 034 アーティスト (採点:10)
- クリティカルヒット。美汐と絵の組み合わせは良いですね。祐一との掛け合いにも安直さがなく、絶妙です。あえて重箱の隅を突かせていただくと……美汐と栞の交友関係を知らない祐一が、美汐との会話で栞の名前を出すのは少し不自然なのではないでしょうか(あ、もしかして独り言でしたか?)。
- 035 月の向こうに (採点:5)
- 堅めの三人称は魅力的ですが、台詞がないぶん、文章の細かいところが気になりました。視点がはっきりしていないせいか、特に冒頭の風景描写が空回りしているような気がします。
- 039 『Wait』 (採点:7)
- 序盤の、ひとり中庭に待つ栞の様子が好印象でした。ただ、全体的に言葉の使い方が直接的すぎるような気がします。中盤の舞の台詞が特にそうですが、地の文の方でも(主観的な好みの問題ですけれど)「自殺」とか「恐れる」などの代わりに柔らかい言い回しを使って欲しかったなあ、と。
- 043 結婚前夜の二人 (採点:6)
- タイトルには少し意表を突かれました。でも、オチはこれで良いのでしょうか……
- 045 水の愛撫 (採点:9)
- 冒頭の回想シーンがとても綺麗だと思いました。祐一くんがピンクの猫足チェック傘で商店街を闊歩する外伝に期待します(笑)
- 046 『安らげる場所』 (採点:7)
- このおはなしは、普通に面白いような……。久瀬の相手は誰でも良いのに、あえて「女性向」とした意志に乾杯です。
- 049 Transmigration (採点:7)
- 祐一の両親のことにも少しは言及して欲しかったなあ、と。まあ、秋子さんさえいれば万事OKという気もしますけれど。
- 052 果たされる約束 (採点:7)
- 『了承』は、このおはなしの雰囲気にそぐわないような……
- 060 奇跡の果てに (採点:8)
- 高得点をつけておきながらこんなことをいうのも何ですが、うるうる上目遣いとか、祐一のキザな台詞とかには食傷気味です。
- 061 忘却の果てに甦る記憶 (採点:8)
- 英文やら古文やら漢文やらを挿入したおはなしはよく見掛けますけれど、書きっ放しは珍しいですね。とまれ、微妙に悲壮感の漂う美汐と祐一の描写が、どことなく前衛的で印象に残りました。
- 068 あったかいもの (採点:9)
- 珍しいカップリングなので目を引きました。終わりの方の「肉まんと同じ?」など、真琴がキュート、の一言です。
- 071 『佐祐理さんとドライブ』 (採点:7)
- ありきたりのネタとオチなのが辛いところです。
- 074 ピノキオ嫌いの俺と彼女と (採点:8)
- ピノキオのおはなしを生かしきれていないような気がします。
- 076 流星群 (採点:8)
- 北川の青さが良い感じです。まあ、香里がちょっと情けなさすぎるような気がしなくもありませんが。
- 078 blessing (採点:8)
- 思考が先走っていて妙に達観気味の香里が、何やら可愛いですね。
- 080 鈴が唄う日 (採点:8)
- ああ、あの鈴にはこんな物語が……
- 086 人生にifはない (採点:4)
- 屈折してますね……北川くん。将来が心配です(苦笑)
- 089 雪原の軌跡 (採点:8)
- 終わり方に一ひねり欲しかったところですが、全編を通して独特の緊迫感があり、おはなしに引き込まれました。
- 105 『ロシアンティー』 (採点:8)
- ところどころ、少し台詞が硬いような気もしましたけれど……面白いおはなしですね。《ねーさん》のファンになりました。
- 111 貴方の笑顔が告げる春 (採点:7)
- 若いですねえ、香里さんも祐一くんも。こういうおはなしは、作者さんにとっても生モノなのではないでしょうか。それはともかく……名雪と北川はどこに?
- 112 穏やかな日差しの中で (採点:4)
- はじめの一文で、微妙に萎えました(具体的には「太陽の日差し」「まったり」あたりで)。全体的に見ると……何のおはなしなのでしょう、おやつ? 幸せそうな雰囲気は結構ですが、おはなしの核が曖昧なので少し物足りなさを感じてしまいます。
- 119 『Nurse call』 (採点:9)
- 本筋から逸れますが、カテゴリ表記を「オリキャラ 栞 香里」の順番にしておいた方が無難かと。
- 120 息抜き (採点:6)
- あー、懐かしいですねぇ……100分の1クイズ。確か、やり方が3通りくらいあるんですよね。
- 125 幻冬歌 (採点:9)
- ぐちゃぐちゃの不幸モノなのに、なんだか爽やかで軽やか……。ラストも「ああ、こういうことだったのか」と得心が行く締め方で、うまいなあ、と。
- 126 多角関係 (採点:7)
- SP氏と一円玉のくだりなど、小ネタが好きです。ただ、長めのギャグものは、よほどインパクトのあるネタが続かないとどうしても飽きてしまいます。
- 128 Fail in an attempted love... (採点:8)
- 読みにくいのが難点でした。誤字脱字、語句の誤用/重複、係り受けの交差などに気を付けた方が良いかもしれません。香里の『ねぇ、私と結婚して』が妙に印象深かったので加点を。
- 130 この剣に一滴の涙を添えて (採点:9)
- 視点が二転三転するので読み辛かったのですが、剣をテーマにしたおはなしが新鮮でした。「稲穂」や「縁側」のせいか、はたまた「火曜サスペンス」のせいか、ゲーム本編よりもかなり日本情緒あふれる雰囲気になっているような気がします。
- 132 愚者達は夜に歌う (採点:9)
- どこかで見たようなノリではありましたが、十分に楽しませていただきました。作者さんの、ゲームに対する造詣の深さがうかがえます。加えて、文章は非常に読みやすく、構成も丁寧だと感じました。
それにしても、懐かしいですねぇ……天使と悪魔の問題。これを知った当時小学生だった私は、「こんな複雑な質問に答えるなんて、悪魔はなんて頭が良いんだろう」などと感心したものでしたが。
- 134 冬の眠り、春の眠り (採点:9)
- 私の想像力不足のせいだと思いますが、香里や秋子の気遣いが少し唐突に感じられました。なので、序盤に祐一の意気消沈ぶりをもっと詳述して欲しかったなあ、と。
それはともかく、このおはなしの祐一は好感度が出色でした。エピソードそれぞれの構成なども、良い仕事だと思います。端役のはずの、たい焼き屋のオヤジにまで存在感がありました(個人的に、これが一番のポイントです)。
- 137 体育祭血風録 (採点:8)
- ジャムは安直すぎる気がしますが、体育祭モノ特有の心地よい緊迫感が漂う、楽しいおはなしだと思いました。「3年B組」は強そうですよね、確かに。
それから……「オリエンテーション」→「レクリエーション」でしょうか? 勘違いだったらごめんなさい。
- 139 花 〜ある奇跡の詩〜 (採点:8)
- ともすればダークになってしまいそうなネタが、うまくシリアスの範疇にまとめられているなあ、と。文章のスタイルが私の好みで読みやすかったというのも、暗さが軽減された一因かもしれませんけれど。
- 140 君の瞳は風の中に (採点:9)
- 『今日は――』ってことは、明日からはやっぱり久瀬が奢るんでしょうか……名雪は悪女ですね(勘違い)。それにひきかえ、久瀬は良い奴です、素晴らしい、生徒会長の鑑ですね。それはともかく……えーと、純粋に楽しめました。久瀬と久瀬SSに対する認識を改めました。
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