○V さん
- 002 彼女の理 (採点:9)
- 繭の一年間の話。浩平がいない一年間をがんばる話。それをここまで、いろいろな意味でしっかりと書いてある作品を読んだのは初めてのように思えます。
繭の一人称で長いお話を書くのはとても大変だと思いますが、違和感なく読めました。
うまい作品だと思います。ありがとうございました。
- 005 マジカル☆ワードを唱えよう (採点:10)
- タイトルで引いて、初めで笑って、途中でしんみりして、最後は…。
澪の健気さが、とてもよくでていて、思わずホロリときてしまいました。
初めのうちはギャグ話かと思っていたのですが…
とても素敵な話です。ものすごく気に入りました。ありがとうございました。
- 006 すてるす同盟 (採点:10)
- す、すごい話だ…。これだけうまく話を作れるひとが、こういう話を作るのも珍しいと思います。
ただ、いい話、というにはためらわれますが、とにかくすごいなあと思います。笑いあり、涙あり。
よくわからない感動と、脱力感にまみれながら10点をさしあげます。No1から読んでますが、中編はレベルが高いですね。
ありがとうございました。
- 008 Search for (採点:8)
- やさしい話だなあ、と思います。どこかほのぼのとして、そして文がうまいから読むのに苦を感じないような。とても気に入りました。
ただ、一つだけ気になったのは途中まで視点が猫だってことを何で隠すような書き方をしたのかな、ということでした。よんでいて、そのことが少ししっくりこないというか、むしろ話としてなにかもやもやが残るというか、そんな感じがしました。途中の微妙なところで出てきたからでしょうか。話全体としては猫視点なことも、流れもとてもきれいにまとまってると思うのですが…。
ありがとうございました。
- 012 曇り色の時間 (採点:8)
- 淡々とした雰囲気と、みずかと浩平の会話が、とてもいい味を出していたように思います。
文章の描写もきれいで、いい作品だなあと思います。
ありがとうございました。
- 015 その手を離す、その日まで。 (採点:8)
- シリアスな文章とほのぼのとした文章とがとてもうまく組み合わさっていて、とてもうまい作品だと思いました。
みさきSSにありがちなどことないわざとらしさをあまり感じなかったのが、とてもよかったと思います。
ありがとうございました。
- 017 欲深な微睡 (採点:9)
- すごいです。圧倒的な文章力。誰か本職の小説家の文章を読んでいるようでした。
独自の設定で、瑞佳の内面をここまで深く掘り下げた作品は今まで読んだことがありません。
ただ、oneである必要があったのかな、ということが少し気になりました。ここまで独特の瑞佳の人物だと、むしろオリジナルのほうがいいのではないかな、と。
まあ、そんなことをいったら、「えいえん」が出てこない作品には多かれ少なかれみなそんなことがいえなくもないわけですが。
すばらしい作品だと思います。ありがとうございました。
- 018 この世界は (採点:10)
- 途中までの少しコメディが入った部分と、最後の場面。どちらもとてもすばらしかったです。
詩子が音楽系の技術を持ってる作品、というのはそれなりにあるような気もしますが、一線をかくすばらしさだと思います。
特に最後の部分の情景描写には感動しました。うまく言葉が見つかりませんが。
ちなみに月光の第III楽章いきなり弾かれたら、たしかに覚えのない人はぶっとぶと思います(笑)
とても気に入りました。ありがとうございました。
- 034 莫逆の友の恋 (採点:9)
- おもしろかったです。こういう「文章のうまいギャグ話」は大好きです。
浩平と住井のコンビと、密かに浩平の影響を受けてる茜のキャラクターがすごくよかったです。
途中で入ってた選択肢はなんだったんでしょう? いみがあったらあったで困りますが笑
ありがとうございました。
- 037 虚構少女 (採点:8)
- 最後の終わり方がかなり印象強く残りました。ハッピーエンドが嫌いなわけではないですが、話の流れからすれば安易な方向に流れなかった分深い終わり方だなあと思います。
ただ、初めのほうの浩平が自分が消えかけていることを自覚しているような一文が、まだ皆が覚えているのに少し違和感を感じました。最後に消えるだけにやはり伏線として必要だったのでしょうか。
ありがとうございました。
- 045 永遠と瑞佳のあいだ (採点:8)
- えーと・・・。独特な作品ですね(笑)
住井の性格がかなりいい感じですね。文章がちょっと読みづらかったですが、これはこれでむしろ作品にあったいい形のような気がします。
なんにせよ、笑ってしまったらこっちの負けですね笑。ありがとうございました。
- 048 待ち合わせ (採点:7)
- 細かいところで申し訳ないのですが、最後のほうの、
「ぽんと頭の上に手が乗ると同時に、視界の隅で2人の間にある山が崩れるのが見えた。」
えっと、これは比喩だったんでしょうか。ハンバーガーのことなのかな、って思ってしまったんですが、二人の間のちょっと気まずいような雰囲気のことを言ったんでしょうか。「見えた」という文にあれ?と思ったので。ちょっと気になりました。
- 050 セレナードで眠らせて (採点:10)
- 文章がとてもうまくて、それでいてこっちが恥ずかしくなってくるよう二人で(笑)
とても気に入りました。珠玉の作品の一つだと思います。
ありがとうございました。
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