○LM_STACK さん
- 01 部屋の明かり (採点:5)
- 由起子さんの悲痛な想いが伝わってくるような、痛い物語ですね。
ONE本編では語られない部分を補間(≠補完)する物語になっていますね。
浩平が絆を結んだ相手が瑞佳でないバージョンも読んでみたくなります。
- 02 追跡者 (採点:4)
- コミカルな仕上がりですね。キャラクタの配置も悪くないですし、冷静沈着な突っ込み役の茜が、最後にちょっとボケる所も良いです。
できれば、みさき先輩が偶然出会う場面も欲しかったですね。
但し、繭の場面は年齢制限が必要になると思います。というのは、いじめのネタにされかねないので、分別のある人にしか読ませられなくしてしまっているように思われるためです。(-5点)
- 03 雨の中 (採点:5)
- 茜シナリオに、作者さん独自のシナリオをはめ込んでいますが、原作シナリオとのつなぎ方が上手く行っていますね。
- 04 いっしょに。 (採点:5)
- 澪ちゃんの心の内を描いた作品ですね。
間の住井・南との掛け合いが、良い間をとっているなという感じがします。
- 05 また明日 (採点:5)
- 折原が不安になったときには手を差し伸べる。随分と包容力のある七瀬ですね。
私にもこんなお相手が欲しいです。
- 06 It's possible to think of you. (採点:10)
- かなりユニークな観点ですが、ヒロインに勇気を与える氷上がかっこいいです。
何となくヒロインは茜かなとも思えますが、他のヒロインであってもあまり違和感なく受け取れる話ですね。
- 07 待ち合わせは、傘の中 (採点:7)
- 何か、Kanonの舞シナリオを思い出させますが、浩平の内面世界で作られたみずかが具現化するという不思議なお話は、ONEの外伝としてそのまま通用しそうですね。
- 08 deracine[デラシネ]: エンドロールの後で故郷喪失者の瞳に映るもの。 (採点:3)
- タイトルから察するに、浩平の話かと思ったら詩子の話しだったわけですが、
浩平と詩子を入れ替えて、詩子を永遠の世界に片足突っ込ませたという感じですね。
ただ、具体的な地名は出さない方が良いと思います。というのは、渋谷の山手線より西側は荒んだ街になってしまっていますが、東側に関してはバブル期以前には普通の住民も多く居た所ですので、読んで不快になる人もいるでしょう。
- 09 生徒 A (採点:5)
- 面白いといえば面白いようにも思いますが、時間軸がグチャグチャになってしまっていて難解な印象も受けます。
ONEの世界そのものを別な形で再構築したようにも読めなくは無いです。
- 10 プラスティックフラワー (採点:5)
- 大映の青春ドラマのような物語ですね。
ONE本編ではあの後登場しなくなった広瀬真希さんも幸せになれたようで結構な事です。
ただ、若干視点変換が多い印象があります。
- 11 なついろとみさきと (採点:6)
- 無難にまとめられたラブストーリーと言ったところでしょうか。
浩平が消えた部分を軽く流していることで、重たい話にならなくする意図であれば、その意図は成功していると思います。
- 12 子供ノ世界ノ速度 (採点:7)
- 長森と折原がともに現実世界から消えるという、なんとも恐ろしいお話ですね。
物語の構造がしっかりしているので、ホラーとしての恐怖感をより高めているといえます。
- 13 憧れの あの女の子は もういない (採点:10)
- なるほど。
- 14 雨の日の心は千々に乱れて(So,We make friends with...) (採点:5)
- 浩平が戻ってきてからだいぶ後の話のようですが、
未だに癒えていない茜の傷をみさき先輩が癒すという事ですか。
タイトルをもうちょっと考えた方がいいかもしれないですね。
- 15 桜散る (採点:7)
- みさき先輩のシナリオをベースに、長森の物語として上手くまとめましたね。
- 16 淡い心だって言ってたよ (採点:3)
- もうちょっと上手くまとまらなかったか、という感じがします。
- 17 重ねた手と手の中に (採点:7)
- 良いお話でした。
「役不足」の用法はチェックした方が良いです。
- 18 玉手箱 (採点:4)
- その場にいた全員が永遠の世界に引き込まれてしまったのでしょうか?
解釈が難しいお話です。
誤字が目立つのが惜しいですね。
- 19 澪の演劇部ブログな日々 (採点:4)
- 導入部と主題部のバランスがどうかという所が微妙ですね。
また、大事な公演の決め台詞を2人の部員だけで決めてしまっていいのかという突っ込み所があります。
ちなみに、盲人用Webブラウザがありますので、みさき先輩が直接澪ちゃんのブログを読むことも可能と思われます。
ちなみに、これに「インスパイア」されて外伝を思いついてしまったのですが、サイトに乗せても良いでしょうか?
- 20 学生生活は糾える縄の如く (採点:7)
- 落ちが、きっちりと決まったコメディーですね。
何で夏に全員揃っているのかが不可解ですが。その点を差し引いても良く出来ていると思います。
- 21 シイナロケッツ・ネコゼスタイル (採点:3)
- 「きみ」と言っているのは誰?
と最後まで答えが不明なのがポイントなのでしょう。
タイトルの元ネタはシイナアンドザロケッツでしょうけど、ここでの椎名は一人ですのでシイナロケット・ネコゼスタイルが文法的には正しいと思います。
- 22 Luminous (採点:8)
- 閉館時間の音楽がパヌーヴァですか…
という野暮な突っ込みは置いておきまして、
みさきと浩平の心情が良く描写されているという印象を受けました。
私もこれくらい上手く心情描写が出来たらいいのにと思ってしまいます。
- 23 ココロ、道標に。 (採点:7)
- 本編では、茜と詩子が「もう卒業だね」と語り合っている所に浩平が現れる訳ですが、わざわざ留年したり転校したりと中々すごい話ですね。
詩子と同級生達のやり取りの場面が全般的に良かったと思います。
- 24 グリーン・フラッシュ (採点:7)
- 何となくKanonのあゆシナリオっぽさが感じられますが、浩平が消えてしまうのではなく、意識を失ってしまうという観点がユニークですね。
ONEの物語は昏睡状態の浩平の中で繰り返されていて、目覚めるための正しい条件に辿り着いた時に目覚めるといったところでしょうか?
- 25 ひとつの物語 (採点:5)
- 落ちが弱いかなと思いますが、七瀬の孤独な一年間を、
浩平の幼馴染の長森と、同じ経験をした茜と絡ませることで、
何とか乗り切ることが出来たという物語自体は良いと思います。
- 26 トントン拍子 (採点:7)
- 「トントン」という擬音が良い意味で語呂合わせになっていますね。
無言電話以外にも伝言する方法は、浩平経由とかモールス信号など他にもあったわけですが、そこまで気が回らないという所に、雪見の澪を心配する想いが伝わってきます。
- 27 病は気とか雨とか大騒ぎから (採点:8)
- ほのぼの系としては良い物語だと思います。
ただ、おまけは余分だったかもしれません。
- 28 恋色ふたつ、空ひとつ (採点:5)
- 激甘ですね。
- 29 やさしさと しあわせと (採点:4)
- 浩平ちゃんは随分酷い目に遭いましたね。
手足両方とも折ったら普通は入院かとも思いますが、そこはさすが主人公、ちゃんとハーレム状態になっているのが凄いです。
主題が、杖を持っているとか言う事で特別視されるのはどうかということだとしたら、もう少しストレートに書いても良かったかもしれません。
- 30 『packaging replica』 (採点:4)
- 浩平の中の永遠の世界に置き去りにした少女を、浩平の中で瑞佳として融合させる。
それが、1年かかってようやく実現するというお話ですが、日常的生活の描写と、永遠の世界の描写のバランスが微妙ですね。
- 31 指先/nukumori/リフレイン (採点:6)
- 話の内容、構成ともよくまとまっていると思います。
- 32 蘇る少年 (採点:8)
- 綺麗で感動的なお話ですが、1ページ目の氷上の描写がONEの内容とほとんど一緒なように見えるので、その部分を簡素化してもよいように思います。
- 33 幸福論 (採点:3)
- 浩平が消えている間の話でしょうか、とも思いましたが時間軸がずれていますね。
カメレオンの玩具がキーアイテムなのかとも思いますが、どうもそうでもない感じもします。
何だか、混乱してしまうお話でした。
- 34 time goes by as change (採点:7)
- 周囲の人々が浩平のことを忘れていた間の記憶が、捏造されたものであるという解釈と、茜のつらい日々、そして瑞佳に盟約の事を思い出させる事で、ONEの主題である「変わることは幸せだ」ということに瑞佳にも気付かせるという独特の世界を上手く構築しましたね。
良い物語だと思います。
- 35 それでも生きて (採点:4)
- 2部構成になっていますが、後半の落とし所がすっきりしないですね。
- 36 あなたの名前を知っている (採点:7)
- 永遠の世界で繰り返される出会いと別れが、現実世界とリンクしているという物語なわけですね。
面白い着想だと思いますし、物語もまとまっていて良く出来ていると思います。
浩平が戻るべきヒロインが誰なのか謎のままというのも、案外いいものですね。
- 37 Ever Follow ever (採点:6)
- 永遠の世界のネタを上手く使っていますね。
みさおが瑞佳の前に現れるという展開も不自然さを感じることなく受け入れられました。
- 38 みるく・ろーど (採点:5)
- 長森にも小学生の頃に転機があったと。
ONEっぽいですが、緩やかな物語ですね。
- 39 あなたはこの世界に必要とされていますか? (採点:9)
- 結末が死んだのか、内的世界に落ち込んだのかよく分かりませんが、
まさにホラー小説そのものですね。
おねコンクール(仮)で最も印象に残った作品です、今の私はちょっと弱気になっているのですが、現世にとって必要とされていようがいまいがそんな事とは関係なく、敵対する者の思う壺にははまらない、という事がいかに大切かという、何というか生きる勇気を思い起こさせてくれる作品でした。
- 40 あの人 (採点:5)
- ずいぶんと遠回りをして結論に辿り着きましたね。
七瀬の後押しがあってこそなのかもしれないですが。
僅か3人の登場人物でここまで引っ張るのはすごいと思います。
- 41 はねっかえり娘の恋物語 (採点:6)
- 広瀬の立場から見た、七瀬と折原の物語ですが、
締めがちょっと凝っていますね。
- 42 ありがとうを君に (採点:6)
- 浩平が永遠の世界から戻ってくる場面ですね。
オリジナリティーがあって良いと思います。
- 43 夢幻譜〜バースディは永遠に〜 (採点:5)
- すごい戻り方ですね。
皆一旦思い出した浩平を再び忘れてゆくのは、浩平がそう望んだからでしょうか。
結局、瑞佳の意地が現世に浩平を留めたというラブストーリーになっていますね。
- 44 髪弄り (採点:5)
- 高い代償なのかそれとも否か、浩平になって見ないと分かりませんが…。
まるで手品のような落ちですね。
- 45 いつかあなたの道しるべ (採点:8)
- 茜シナリオでは、戻ってきた浩平を最初に見つけ出すのが詩子ですが、そこから話を展開して行って、茜シナリオの続編という感じに上手く仕上がっていると思います。
詩子にゲーム本編では見られない女の子っぽさが付加されている点も良いですね。
- 46 ダイエットで終わる物語――雪見14歳のえいえん―― (採点:6)
- ONEの世界では時系列がぐちゃぐちゃになっている事を上手く利用した、独自のファンタジー物語となっていますね。
本当にそのような扇子があるかどうかは知りませんが、昔の人の雪見への「孤はそれが分からず」という台詞が、雪見の話していた相手が秀吉ではなく信長だったという伏線になっていたわけですか。
とはいうものの、物語の終わりでは雪見は未だその台詞の意味する所を理解していなくて、コーチに対してアグレッシブに突っかかっていくところが中学生っぽいくて良いですね。
- 47 雨に祈りを (採点:3)
- 原作から大幅に改変していますが、話としてはまとまっていると思います。
- 48 エロ本行 (採点:5)
- ONEの物語が始まるよりだいぶ前の話でしょうか。
話の主題が、ONEの主題と被っているような居ないような微妙な雰囲気です。
何処をどういじればよいか分かりませんが、ある事をきっかけにみさおの存在を思い出し、浩平がONEのループ世界に嵌って行くという怖い話に改竄できそうな気もします。
- 49 輝く季節へ (採点:2)
- かなり不可解な話しですね。
何というか麻枝ワールド全開という感じです。
- 50 遠きあなたに (採点:6)
- 壮絶なバトルでしたね。
茜をここまで狂おしく描いたのは凄いと思います。
- 51 アトリエのスノー・ホワイト (採点:8)
- コミカルなストーリーで、嫌味な所が無く好感が持てます。
- 52 演劇部の伝説 (採点:10)
- コミカルな展開ながらも、グダグダにならずに締めが大変良いお話でした。
- 53 忘却の青、孤独の白 (採点:5)
- 詩からの引用ですか。
話としては纏まっているので良いと思います。
- 54 青ぐらい修羅をゆく (採点:5)
- クリスマスの事件を補完するような話でしたが、
浩平も瑞佳も、レイプ犯に惨めな思いをさせましたね。
浩平が帰ってきたら2人揃って謝罪と補償を(ry
- 55 ラブレター (採点:6)
- 読んでいて心地良いお話でした。
- 56 “ろまんひこう” (採点:4)
- ちょっとしたホラー小説ですね。
でも、異世界の住人の名前が南だった理由が知りたいです。
- 57 呼び起こせ、眠れる絆 (採点:7)
- 演劇部の発表で、皆に浩平の事を思い出させようという澪の発想の奇抜さが光っていますね。
最後に浩平が戻ってきて、同じ演目の浩平役をやらせようという部分にはちょっと不自然さを感じますが、それを差し引いても良いお話でした。
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