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○tr4989da さん

01 部屋の明かり (採点:6)
本編にあるキーワードは、浩平の家具を処分した、というところ。それだけで、ここまで話を掘り下げられるのが凄いなぁとも。
「お願いが三つあるの」その最後の三つ目には希望があったのが印象的。だからこそ、違和感なく「ONE」の世界に当てはまっているのだと思う。

03 雨の中 (採点:6)
茜補完SSですね。詩子と澪、巧く繋げたなぁと。
こう、ごくごく自然な繋がりで文章を紡いでるのでスラスラ読んじゃうんですがこれって作者の方がONEに馴染んでるということかな。
正統SS(?)を読んだ気がしました。

04 いっしょに。 (採点:7)
このONE的な夢とも既視感ともとれる序章が最後に繋がっていく。
澪という女の子を、魅力的にかつ自然に表現しているのは作者の愛があればこそかも。
夢から、お墓参り、みさおの話、パフェ、住井達との馬鹿話。こういった日常へのシフトはかなり楽しめました。
最後の最後に、澪が浩平をリードするんですが、何故浩平が澪の部屋にいてジグソーパズルを完成させていたのか?なんてことも、吹っ飛ぶくらいの澪の笑顔が素敵な作品かと。



08 deracine[デラシネ]: エンドロールの後で故郷喪失者の瞳に映るもの。 (採点:8)
出会いと別れ。
それは、とても等質な関係性をもったものかもしれないなー。
なんて、説明の付かない言葉を書いてみる。
詩子の虚空感と、切なさをうまく描いているなぁ、なんて。行き当たりばったりに浪費するするところとか。
無意味に、茜のいる学校に行くところとか。本当は何がしたいのかわからないけど、こころにはぽかりと空いた場所がある。
ただそれだけが、はっきりとした場所として感じられる。
なぜだか、人間らしい詩子が見れた、そんな作品かと。


11 なついろとみさきと (採点:5)
「ONE」という作品は、すごいなぁとこのSSを読んで痛感した。
何故って、みさき先輩や澪ちゃんという身体的に障害ある女の子がヒロインなのですから。しかも、それぞれに魅力があるし、こころに秘めた想いもある。
この当たり前な感じの幸せというものが、みさき先輩にとっては永遠に等しい場所なのだな、と感じる。

12 子供ノ世界ノ速度 (採点:5)
「永遠はあるよ」、から始まる物語。
それを、その「永遠の世界」に往くというのもある意味「ONE」という世界を否定し、かつ肯定したカタチではないかと思う。だからこそ、「大人の時間」と「子供の時間」を擦り合わせを行う作業が腐葉土の森の散策なのであろう。
多くの人はこの作品を受け入れられないかも知れない、だけど実はこころのどこかで「みさお」の救済を願っているのだ。でも、随分と遠くまで来たものだなぁ。

13 憧れの あの女の子は もういない (採点:4)
たしかに、現実的に言ってそうなるだろうなぁと。
ある意味、パロディとも言えなくもないけど、二人とも幸せだからいいか、とか。
でも、これこそ正統なアフタSSでしょ。

14 雨の日の心は千々に乱れて(So,We make friends with...) (採点:5)
序文の茜の気持ちと、それに連なるみさき先輩との出会い、空き地、屋上、夕焼けの点数。
それは、本編と同じ展開なのだな、と感じさせる。うん、茜という少女ならこう思うだろうという事を共有できる。
でも、茜とみさき先輩って共通項があるなぁと。一人でいる場所と、親友と呼べる存在。そんな二人だから、仲良くなれるのだろうナァ。

15 桜散る (採点:7)
そんなモノかも知れない。
いつ気付くことなく、日常の中にあった感情は、目の前ではっきりと自分以外の人間の表情とかそんな感情に、自分の内にもあったということを。
近すぎて判らない、そんな幾たびも使われてきた言葉だけど、そんな言葉を巧く使うかどうかは作者の技量。
うん、瑞佳の初恋は、いや初恋なんてそんなもの。
そんな、なんとなくさっぱりした気分になれました。

16 淡い心だって言ってたよ (採点:9)
「ただ、あなたと一緒にいただけなのに」
その願いは叶えられた、でも、それでは永遠には到底敵わない。
ただただ一緒にいた時間、物悲しくも愛おしい日常、それが「淡い心」なのだろうか。
人を愛する、愛した人と一緒に居る、それを突き詰めると怠惰になるのだろうかと、ふと思う。

17 重ねた手と手の中に (採点:6)
みさきと澪の出会いは奇跡なのだろう。
だからこそ、この二人のSSはとても尊い何かを感じさせられるのだ。
お互いの半身を見つけたと言えるであろうこの展開は、ある意味SSを書く人達にも、何故表現するのかということについての、とてもシンプルな答がある。そんな気がした。

55 ラブレター (採点:7)
みさきと澪、全く身体的対照存在である二人が浩平という引力に依って引き合っていく様は楽しかったです。
どちらも自分を伝えるには浩平が必要であり、それを越えようとした澪はやっぱり凄い子だと。みさき先輩の「闇」を照らすのは澪の笑顔かなぁ、と納得できる作品だと思います。
オチに雪見を出す辺りもまた、大笑いさせて戴きました。


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