「自分たちの体を通して、ビートルズのすべてを表現している。
でも、それはビートルズではなくて、リボルバーの音なんだ。」
by 廣田龍人
では、ここでリッキーのサウンドについて<リッキー=ビートルズ>の方程式から分析してみましょう。現在リッキーはソロでアコギを使用したビートルズ演奏以外は、リボルバーというバンドからビートルズサウンドを創り出しています。
リッキーのサウンドの秘密
今回は、リッキーのエフェクターについてクローズアップします。現在使用しているのは、以下の4種類です。 Cromatic Tuner TU-2 : BOSS製
Centaur [Overdrive]:これは、「通常のファズの倍の太さが出るハードロック向きの優れもの」(リッキーコメント)だそうです。
Chorus+ <Pitch Modulator & Planger> : t.c. electronic製:これも通常のコーラスとはひと味違った良さがあるそうです。
Digital Delay DD-3 : BOSS製
これだけでいいとは、Web Masterもビックリ!
まずは、貴方もリッケンバッカーを購入して、同じエフェクターを使えばリッキーを通して、John Lennonに一歩近づくかも知れませんよ。
リズムギター:
ジョンがリズムギターの名手といわれるため、宿命的にリッキーも名手でなければならず、演奏を近くでよく見ていると本当にジョンがあれほどのコード進行を行ったのか(?)と疑いたくなるくらいにネック上を忙しく指が走ります。音色はリッケンバッカーを使用しているのですが、あまりシャカシャカする系統の音ではありません。
ボーカル:
ジョンのスローバラード〜ロック〜シャウトまでの幅広いボーカルには、曲に対する真摯な姿勢と正しい解釈がないと歌うことが非常に難しいことはアマバンドでもカラオケシンガーでも分かることでしょう。その点、リッキーの姿勢と解釈はビートルズサウンドを追求している人々にとってとても参考になるでしょう。以下の曲はポイントですね。
初期ではまずTwist and shout。この曲は元来ビートルズの曲でないことは周知の事実ですが、ジョン以外(ジョン以降)にこの曲を見事に歌いこなしたアーティストがいるとは思いにくいですね。コピーバンドでもこの曲を聴けば大体ジョン役のプレーヤーの力量がわかると思います。リッキーのシャウトはウリです!
中期ではHelpやIn My Life、後期ではI'm So Tired, Julia, Happiness Is A Warm Gunなどもぜひ聴いてみて下さい。Come TogetherやDon't Let Me Downなどジョン節が利いている曲も迫力がありますよ。
コーラス:
ビートルズの最大のウリはやはりその卓越したコーラス力にあり、ビートルズ曲のカバーをやる上で避けて通れない部分で、(ベートーベンやベンチャーズなら堂々と避けられるかも知れませんが...)This Boy辺りからざっくり見てもYes it is〜Nowhere Man〜Paper Back Writer〜Magical Mystery Tour〜Hellow Goodbye〜Because等などいくらでも挙げられますね。リッキーは、その辺のところは十分にわきまえており、コーラスに対する力の入れ具合は生半可ではありません。
エフェクター:
ずらずら並べるのかと思いきや、そうではないようです。ボリュームの大小とチューニングには細心の注意を払っています。
ハーモニカ:
ジョンが演奏したことはやらねばならないため、これももちろんジョンの雰囲気で演奏してくれます。最近久しぶりにリッキーのハーモニカ演奏を聴きました。キーの違う物(ホーナーでしょうが)を2個操り、Love Me DoとChainsを演奏しました。はっきり言ってChainsは感動ものでした!
カズー:
リンゴのご存じYour Sixteenではカズー演奏が入るため、これも演奏していました。昔、日比谷野外音楽堂で行われた「バッドボーイズ・ビューティフルコンサート」でも使用され、演奏後客席へ投げ入れていました。(人に当たらなかったかいまだに心配です。)
コメントは今後増やしていきますが、とにかくリッキーの演奏を生で聴いて下さい。以下に全くの独断と偏見からバンド・リボルバー演奏の推薦曲をリストアップいたします。(忘れないで下さい、レパートリーは200曲以上の脅威的バンドですから。近い内に皆さんからの投票でリボルバー演奏曲人気度ランキングを展開する予定です。)
August/1974 |
April/1989 |
July/1998 |
◆ リッキーのトレードマークといえば、勿論リッケンバッカーですね。これほどまでにFireglo(レッドサンバースト)のリッケンが似合うギタリストがかつて日本にいたでしょうか?リッキーはバッドボーイズ時代、当時日本に3台しかないといわれた扇風機に使われるようなノブのついた年代物(#310-375 series中Fireglo finish #365・1958年頃製)のリッケンをいつも愛用し大切に弾いていました(John Lennonとピックガードに名前を付けて)。バッドボーイズ時代に「イルカのビートルズ」と題した日本青年館で行われたコンサート(1975年)のバックを受け持ったときは、黒の3ピックアップ型の#325で登場し少々驚きました。その後、年代物のリッケンは本人曰くネックの調整でとのことで休養し、#1970モデルを多用。現在は、#625を頻繁に使用中。ソロのステージでは、アコースティックギターを主に弾いています。
<現在リッキー愛用のリッケンバッカー#625>
これは何と実物写真です!
ネックの途中(5フレット上)にピックがあるのが皆さん判ります?
撮るのに苦労しました。
一時期、香港で入手したフェンダーテレキャスター・3ピックアップモデルやグレッチロックジェット(シルバー)も使用してリッケンサウンドのファン(含Web Master)は少々ヤキモキしましたが最近はまたリッケンサウンドを響かせて、楽しませてくれています。
所は愛知県豊川市の楽器店 "SOMETHING NEW" |
やっぱりリッキーはトレードマークの リッケンが気になる様子! ちょっと安心です。 |
リッキーのサウンドを支える愛用のギター達:
・Rickenbacker (#325)
・Rickenbacker (#365)
・Rickenbacker (#1970)
・Rickenbacker (#625)
・Rickenbacker (#620/12)
・Gibson 435
・Gibson SG
・Gibson '67 Acoustic
・Gibson '63 Acoustic/12
・Fender Stratocaster x 2
・Fender Telecaster 3 pickup model (Black)
・Fender Telecaster Standard (Black)
・Epiphone Acoustic
・Gretsch Monkees Model
・Gretsch Silver Jet-1957 Model No. 6129-57
・YAMAHA SPECIAL CUSTOM
・TAKAMINE L・T・D96
・MORRIS GG-90Z Groovin' Nilson String
・MUSIC MANN White Bass
・Hofner Violin Bass (Old)
<2000年4月9日調査時>
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