愚者の戯れ言
2001/02版 その1

[前日へ続く]

2001/02/01 (木)


2001/02/02 (金)


2001/02/03 (土)


2001/02/04 (日)


2001/02/05 (月)

GNS日記システム

_ 自作する前に、結局一番簡単に動かせそうなGNS導入しました。 静的な動かし方もあったんで、とりあえずね。

_ とりあえずローカルモード発動OKな感じ。
ただまぁ、ソースとかコマンドとかは自分で書かなきゃならんのですがね。 そこはめんどい。
でもまぁ、今までと比べるとマシか……

_ ついで…といっちゃなんですが、妙なものも一緒に作っております。
こんなもの
gns と一緒の場所に置いて、
% makeup.pl
なんてやると、自動的に正しいと思われる日付(当日)引数を作成して awk を呼び出します。
% makeup.pl [Diary [Year [Mon [Day]]]]
となるかな?
 オプションですが、
% makeup.pl -d DIARY
% makeup.pl -dDIARY
% makeup.pl DIARY
 で、DIARY をソースディレクトリに追加します。既にファイルが ある場合は追加書き込みモードになります。
 DIARY ファイルを消去することはないので、複数回操作すると、 同じ内容が複数回書き込まれます(笑)
 なお、-d 指定をしていない場合(三番目の奴ね)DIARY の頭には 数字を入れないで下さい。数字を入れると日付と勘違いするように 設計しています。
% makeup.pl -f
 DIARY を強制書き変えします。

% makeup.pl 2001 1 1 なんてやると、一応日付を awk への引数として 与えますので、強制指定も可能です。この場合の DIARY の追加先は、 指定した日付へ追加されます。中途半端に日付や月を指定しなかった 場合、その空き部分には当日と同じになります。

 適当にスクラッチしたもんです。欲しい人は自分の責任でどうぞ。
 PD扱いで構いませんです。

_  ちなみに、このままでは使い勝手はそれほどよくありません。それもそのはず、 わざわざ gns をインストールしてあるディレクトリまでいかないと 使えないわけですから。だから、 DIARY を特別に指定する意味が ないんですよね。
 んで、alias でこんな仕掛けを施します。
% alias gns 'cd gns;./makeup.pl \!* ;chdir $rwd'
 gns のところは、各自で設定してください。
 $rwd ってのは、 cd した時に自動的に入る「 cd するまでいたディレクトリ」 の場所。tcsh ではそういうのがあります。これも各自のシェルで 探して下さい。

_  ここまでの仕掛けを施しておけば、
% gns [DiaryFile] [Days]
 でどこからでも日記更新ができちゃうわけです。

_  さて。後は私ができるだけ毎日日記を更新するだけですな。 これが一番問題なんですが……

GNS オプション

_  ……でと。とりあえずこれでGNS の単純インストールは終ったわけですが、 まだ日記の中で使えるコマンドがわからない。
 まぁ、おいおいと覚えていきます。

日記更新システム

_  とまぁ、ここまでは日記のローカル更新部分。後は更新したファイルを 外に持っていくだけです。
 そこで役に立つのが、 weex 。これも既にインストール済み。
 後はちょちょいと設定を書き加えれば……完成♪

予定

_  でまぁ、これで日記の更新の手間は大幅に減ったはずですが……
 いきなり更新が不可になる日があったりするんですよね。
 2/20からしばらく、研究室とか実習室とかの端末の入れ換えが 起こったりする予定らしいです。その間に何かできるかというと…… 何もできそうにねぇ。

_  おまけに、環境ががらりと変わっちゃったりします。ですから、 もう一度いろんなものインストールしなおす必要があるんですよね。

_  うわ〜。この環境、もう一度構築しなおしかよ。きっつー。
 流石に、UNIX 『系』とわかってるだけで、バイナリが共有できるとは 限らないですからねぇ。必要なものは、再インストールですよ。とほほ〜。

_  設定ファイルだけは確実に残しておかないとなぁ……。


GNS 改造

_ して、いきなりこんなことを考える。やっぱり自分好みにしたいやん。

_ で、挫折。うがぁ。

_ 原因は簡単。私が awk を詳しく知らないから。
 システムの重要部分がほとんど awk で書かれてるんですよね。残念ながら 私は awk はほとんど知りません。sed & awk は数行程度のスクラッチ が限界です。

_ ん〜。スクラッチってどんな順番だろうと考えてみる。
sed / awk → C → csh → perl / C
私がやるとこんな順番かな……。
 右にいく程、面倒なことをやってます。C が二箇所出てますが、 まぁ本当に Temporary なプログラムの場合は、C で書いちゃったり してます。馬鹿みたいですが(笑)

_ sed & awk の機能のほとんどは perl でいけたりするわけですが、 その細かい部分は、ちょいと違ってたりするんですよね。
 その違いが……パット見で読めないわけじゃないです。が、 理解するにはちと厳しい。

_ awk の明確な利点は、やっぱり perl に比べると軽いことでしょう。 CGI として使う場合も、その分負荷は低く抑えられます。
 しかし、この場合……日記の書き変えなんてそーそー起こるこった ねーだろーと思うわけで。そーなれば、やっぱり改変しやすい ソースの方がありがたいわけで(笑)

_ やっぱり自作か、もっとわかるソースを探してくるか……ですか……

su コマンド

研究室のLANの管理者をやる。 ……トラブルシューターになるのはまぁしょうがないのか……。
 てーか、私は root に関する勉強を人から教わったことないっす。 なのにまかされた時から root できてます。
 ……私って何者!?

GNS コマンド、その2

……少なくとも……リンクくらいは自由に張る方法、覚えた方が いいかもしんない……


2001/02/06 (火)


2001/02/07 (水)

再起動時間

……よく寝た……。
バイトがある日は、一日潰して寝てまふ。あまりよくないんだけどなぁ。
体力なくなってまふ。
よーするに、昨日の日記(?)は増えません。

本日の予定

ゼミがある〜。早く資料作らなきゃ〜。
一日潰したのは本当にいたいな(自爆)

Title の意味

ページタイトルの意味ですが、無駄話ってところです。 中身の無い話なわけですね。
まぁ、情報自体には意味などなくて、情報を知識/知恵に できるかどうかは本人の資質しだいですから、本来なら 無駄といえるかどうか微妙なんですが。
でも、自分の書いてる内容考えると無駄だよなぁ(苦笑)。

UNIX トラブル1(違)

なんか知らんが、いきなりシステムが止まる!!
うーむ。誰か呪いでもかけたか?
先生を呼んで見てもらうと、メモリがおかしくなったとのこと。 今日中に交換できるらしい。……よかったのか?

UNIX トラブル2(違)

_ 前に修理に出していた UNIX マシンが帰ってくる。しかし 母板が壊れてるらしく、/home をテープにバックアップしたって だけで。

_ ……テープ? テープの読み方なんぞしらんぞ!
 しゃーないので、Solaris (TM) システム管理入門 2nd Edition と首っ引き。何故こんな本を持っているのかは聞かないように。

_ ……ふむふむ。
% mt -f /dev/rmt/[Number] [Command]
でよいようだ。色々とチェック〜。

_ でと。中身を見れたまではいい(標準の tar で入ってた)
 どーやってとり出すんだ? ぉい。なんか、ボタン押しても 出てこないぞ。

UNIX トラブル3(違)

_ そうこうしているうちに、今度はX端末が落ちる。うぉい!
 telnet にて侵入。こっちはできた。(1)のマシンでは いきなり ok プロンプト状態で、telnet すら効かない状況だった のを考えると、かなり上等!
 あれこれとプロセス殺して、リカバリー大作戦を展開。 しかし復帰せず。kbd_mode -a を試すも、失敗。

_ ……しゃーない。shutdown しかないか……と、shutdown コマンドを 今まさに打ち込もうとした時!
 何故か復帰した。ぉい(怒)

UNIX トラブル2(違)、つづき

しかし、テープは今だに食われたまま。
……これどーやって抜くのさね?(泣)

日記更新の方法


% gns [-f] ~/diary
% weex diary

 手軽でいいわ。


Perl でソケット

使い方がわからん!!
やっぱ、自分であれこれといじれるCの方が楽だわさ……でも、 Win で動かそうと考えると、Perl じゃないとやばいのよねぇ……。
うが〜。ジレンマ。

任意たんのその後

会社の見解(文書5)
………
流石に頭に来た。

_ 資料は clipboardさんのところのを勝手にリンクさせてもらいます。
これが最初の通告文…前半部分(文書1)MLでの見解1(文書2)。MLでの見解2…中盤部分(文書3)MLで流れた Q&Aです。MLでの見解3…後半部分(文書4)

_ まず一番の問題として、対象権利の肥大が上げられる。
 当初の警告文(いや、恫喝といってもよい)から、権利文面の 曖昧さが目だっていた。
 はじめに「ペルソナウェア」と「ペルソナ」は別のもので あることを、きっちりと把握しておかなければならない。 「ペルソナウェア」はスクリプトデコーダーであり、それ以上の 何ものでもない。そして「ペルソナ」がスクリプトであり、 データである。それらがキャラクターとして命を持つものとなっている。
 これらは完全に別個の著作物であり、同一のものではない。したがって、 「当社ソフトウェア」と一くくりにして考えるのは不適当と考えられる。
 「ペルソナ」は一つだけではない。「ペルソナベンダー」が作成した さまざまな「ペルソナ」が存在する。

_ 文書1第2項:「偽春菜」が「春菜」を模して製作されたであろうことは、 黒衣の製作動機などからも考えられる。しかしそれは「当社ソフトウェア」 の「春菜」と称するキャラクター……よりも、「ペルソナ『春菜』」ではない か?
 ここで問題となるのは、
1:挙動上では「偽春菜」は「ペルソナウェア」の著作権を 一切侵していないこと。
2:表面上(絵、また一部のキャラクターの発言)については、 著作権を翻案が行なわれていると考えられること。
 この二点。(細かい部分は2ちゃんの法律板のログでも見て各自で勉強すること) したがって、著作権で問題となるのは「ペルソナ『春菜』」で あり、「ペルソナウェア」は一切関係ないこと。
 非常に微妙な問題だが、論点ははっきりさせる必要がある。
 ここで文書1第2項をもう一度読み直して欲しい。
『これらの行為は、当社ソフトウェアに係る翻案権ないし 同一性保持権を侵害するものであり』(文書1より引用)
 ここで文章警告上で権利肥大化が行なわれている。
 先にも書いたが、本来なら分けて書くべき部分を「当社ソフトウェア」 の一言で済ませているため、これより前の部分では「当社ソフトウェアの キャラクター」とあくまでも別ものとして書いているが、最後の 部分で「ペルソナウェア」の部分にまで権利肥大させて、侵害と 通告している。

_ ここまでは、表面的に文章をなぞって見た場合。でも本当は ここでは終らない。
 「ペルソナ『春菜』」はその開発当初から複数の絵描きに よって、さまざまに姿形を変えており、その統一性に欠けている らしい。つまりは「ペルソナ『春菜』」という形ではその著作性 は疑われるものがあるということだ。
 ただ、この点に関して一つ注意しておくことは、だからといって 個々の作者が描いた「ペルソナ『春菜』」の著作権は独自に発生 します。よって『黒衣氏が偽春菜を製作するのに参考にした 「ペルソナ『春菜』」』がどのバージョンであるかをきちっと 調べた後、そのバージョンの「ペルソナ『春菜』」とで類似点を 考慮する必要があるのではなかろうか。
 よって今のままでは「ペルソナ『春菜』」「ペルソナウェア」っぽいもの 全てが俺らの権利じゃあ!と、無茶をいってるようなものではないか?

_ 文書1第3項:不正競争防止法関連だが、 clipboardなどからこの文章に対する批評を見るのがいいでしょう。 不正競争に当たらないとする見解がかなりあります。
 私がいい直すまでもないですね。彼らと同意見ですし、 反論もあるようですが的外れです。

_ 文書1第4項:商標関連。商標登録出願前に「ペルソナウェア」から 名称を変更しているので、この項は全くの無意味。

_ 文書1第5項:使用中止勧告。
 まず、正当な権利者であることを示したのであれば、 中止勧告も正当なものと考えてよいでしょう。
 しかし実際はどうでしょう? 3、4項に関してはいわずとも。 2項に関してはあやふやないちゃもんの状態です。
 そして、法律として効力のある権利者であることを示すには、 メールは全く意味をなさず、そして弁護士である人物が 書面を持って示さないと意味がありません。
 したがって、このこと自体が恫喝ととることができるでしょう。

_ 文書1第6項:これに関しては法律的云々よりも。
 メールが行方不明になる可能性。メール受領は不確実なことです。 確実と思ってる時点で痛い。
 住所などが何故必要なのか?
 断固とした措置とは?
 全体の文面と合わせて、非常に脅迫的な括りです。

_ ともかく。全体として不信感や高圧的な態度が拭えないことこの上ない メールです。

_ 次。文書2。ベクターのサイトに関しては、ベクターの処理の問題上の ことなので置いておくとして、問題は最後の文章。

_ 弊社では知的財産権も重要な資産と考えており,侵害の恐れが有る場合には 必要な措置を講ずる方針です.それに基づき今回の通告を送付したものですが, 侵害のおそれがある行為が解消されるのであれば,例えば,修正後のソフト ウェア自体の配布を禁ずるような意思はございません.
(文章引用)

_ 著作権法、不正競争防止法、商標権法、その他特許法なども合わせて 知的財産権とまとめるのは、決して問題のあることではありません。
 しかし問題は、その範囲がきっちりと示されていないことです。
 侵害のおそれのある行為とは、これまた広い範囲であり、黒衣氏への 通告は前述のようにあてにならない内容です。

_ そして。(内容はどうであれ)「警告」を出したということから、 これはソフトウェアを製作する人全てに対して出される 可能性があることを示唆します。大げさですが。
 ですので、余計に権利を曖昧にさせたままでは危ないのです。

_ 文書3:Q&Aタイプでの質疑応答
1:平和的な解決にしては、メールの態度が高圧的。
2:法的根拠があるかどうかの質問に対する答えになっていない。 弁護士が作成した(本当に作成したのかどうか怪しいが)という事実 だけ発言しており『法的根拠がある答えを示してはいない』
3:どーでもいーので却下。
4:文章を注意深く読んでも、プログラムまで権利肥大を狙っている。 逆にここの答えによって「キャラクター」と「名称」の二つに 対してだけ知的所有権(知的財産権)を主張していると、改めて 読みとれる。
5:あらゆる〜。「不正競争行為に該当する」ならば正当な主張である。 ただし、不正競争であることが十分に示されていない。

_ 文書4:ユーザーの質問に対して

_
法的根拠がうんぬん…という話がありますが,法律に詳しいかたがご覧に なれば「見た通り」の文章です.

(メール文より引用)
確かに法律で詳しく検証してみると「見ての通り」です。

_
ひとつだけはっきり申し上げておきたいのは, ペルソナウェアが「アレ以外の…」の影響で低迷しているという事実は ありませんし(それは頑張っておられるベンダーさんに非常に失礼な発言だと 思います),足りない部分があれば補えば良いでしょう. 「良き競合」だと考えれば,歓迎こそすれ排除する意味はありません.
(メール文より引用)
影響で低迷している事実がないのであれば、「不正競争」の立証は 益々難しくなるのでは?
「良き競合」といっているわりには、最後の対応があまりにもずさん。

_ 文書5:会社の見解
 きちんと読みとくためには、黒衣氏からの返答をきちんと読んでおくこと。

_ 1:経過の説明が一切ない
 当時者、またこの騒動を知って騒動した人達(含む私)は、 これだけを見て何がどうなったのか理解できます。
 しかし何も知らない人がみたらどう思うでしょう?
 あまりにも唐突にこんなこと書かれても、わかるわけがありません。

 仮にも一つのソフトウェアの公開をやめさせたわけです。 権利侵害と抗議して。しかも会社という立場でもって。
 ならば、しっかりとそのことを書くことが、ユーザーに 対する義務ではないのでしょうか?
(注:ここでいうユーザーとは、ペルソナウェアユーザーであり、 またペルソナウェアのユーザーになるかもしれない人を指します。 偽春菜ユーザーではありません)

_ 2:結局、権利は曖昧なまま。
 ここに提示されたものだけを見ても、結局どの程度が権利侵害と 捉えているのかが不明です。今までの経過を考えれば考える程、 権利の幅が曖昧で、かつ肥大したものです。

_ 3:現状は?
 さまざまな悪い噂を聞きますが、どうなんでしょうねぇ?

結局、何がいいたいのか?

考え直してみる。
……
名称の変更は既に行なわれているので後は、 1:さくらともよばれる人 with 任意の、デフォルトのキャラクターを 変更し、2:スクリプト内部でのパロディ部分を消せば、 確実に別物です。プログラムは別であることは自明ですし。
アイデアは特許権で守られるものであり、そして特許権は 持ってない以上、その二点の更新で任意は完全に白ではないでしょうか?
それよりも何よりも。任意、配布を再開してくれないですかねぇ……。


2001/02/08 (木)

知的所有権、その1:種類

物を作る技術から、知的創造性が産業でも重要視されるように なってきました。特に、デジタルな世界では知が全てであるとも 言えましょう。

_ ネットワークが発達し、デジタルデータが増えるにつれ、 無形の権利というものがあやふやになってきています。 さまざまなアイデア、表現された作品、などのことですね。

_ 著作権法、特許法、商標法、意匠法、実用新案法、etc...
 これらはまとめて知的所有権(知的財産権、知的財産所有権とも呼ばれる ことがある)と呼ばれています。制度をまとめたものは、知的財産権制度。
 著作権は、音楽、小説、絵画、コンピュータソフトなど。特許権は 独創的なアイデアである発明。実用新案法は独創的なアイデアである考察。 ユニークなデザインなどは意匠法で守られています。微妙に法律で 守っている範囲は違います。
 また、営業活動を行なう時など、覚えてもらいやすい商号(名前)を 守る商法や商標(いわゆるブランド)などを守る商標法があります。
 この他にも、半導体集積回路――IC、LSIなどといったものを 守る半導体チップ保護法。植物の品種改良などによる新種などの 品種を守る種苗法。営業秘密の不正使用・取得、モノマネ商品の 製造・販売、商品の品質・内容を偽る表示、著名な他人のブランド ただのりのような事業活動における不正な競争を規制している 不正競争防止法があります。
 これらのどれもが、保護する部分が微妙に違っています。

_ これらの日本の法律の他に、各国間で知的所有権を保護するために、 世界知的所有権機関(WIPO)や 知的所有権の貿易関連側面(WTO・TRIPS)協定など、 様々な条約での保護も行なわれています。

_ 参考:特許庁:制度紹介/制度概要

知的所有権、その2:独占権

_ では何故このような法律があるのでしょうか?
 このような法律は、権利を持っている人物に対して独占的に 与えられるのが一般的です。そして権利者は自分の持つ権利 を(ある程度の制限はあるものの)自由に扱うことができるのです。
 逆に、権利者でないものが他者の持つ権利を扱うと、 すなわちそれが違法となるわけです。

_ そのような独占権を何故与える必要があるのでしょうか?  一つとしては、無形であるが故にそれが財産として認められ難い という即面を持っているからかと思われます。
 例えば。この画面を見ている時点でPCもしくはWSが 貴方の目の前にありますね。その「物」は一体誰のものでしょうか?
 家庭で使っているのであれば、おそらく貴方、もしくは 家族でしょう。会社や学校であるならば、会社や学校が権利を 持っているでしょう。
 これは所有権という法律で、更に細かく見ることができるのですが (権利譲渡などの問題解決)、とりあえずそこまで拾わなくとも 誰のものか比較的簡単にわかります。

_ ですが、知的所有権は誰がその所有者なのか、無形であるが 故にわかりづらいです。
 したがって、権利侵害も簡単に起こすことができます。

_ だけれども、です。
 知的所有権で守られるものであれ、所有権で守られるものであれ。
 それ自身が財産になるというのは多くの人が認めるところで あると考えます。
財産:〔法〕 一定の目的の下に結合した、金銭的に価値があり、法律により保護または承認されているものの総体。物権・債権・無体財産権の類。

goo 国語辞典より
Copyright:(C) Sanseido Co., Ltd. 2001. All Rights Reserved.

_ 知的所有権の面倒なところは、それが無形であり、多くの場合は 真似ることが非常に簡単なことです。
 よって、最初に考案した人物がそれを財産として使用したいと 考えても、無形であるが故に財産の複製を勝手にとって 使うことができるわけですね。これが問題。
 だから、法でもって権利があることを明確に示しているわけです。

_ 生活するためには財産が必要です。
 無形である知的活動も、重要な財産です。
 まずこのことをきっちりと理解する必要があります。
 そしてその財産を守るために、知的所有権制度があるわけです。

知的所有権、その3:共有

_ しかし、逆に独占権のみを与えることで、文化の発展が遅れる 可能性もあります。
 特に、特許権、実用新案権、意匠権、商標権は工業所有権と 称されて、知的所有権の中でも別扱いされています。

_ 工業所有権制度は2つの目的があります。
1:新技術、新しいデザイン、商標などについて独占権を与え、 模倣防止のために保護し、研究開発へのインセンティブを付 与したり、取引上の信用を維持する
 こちらは先ほど 述べたことですね。
2:特許庁に出願された発明の内容を広く一般に公開することで 、他人が同じ研究をするムダを省いたり、新しい研究のヒン トを与えたり、すでにある技術をさらに発展させるための情 報を発信する
こちらがここで述べようとしていることです。

_ つまり独占権を与えることで、逆に権利を他人が使えなくなる ことは、文化の発展を考えると明らかにマイナスなわけです。
 そこで特許庁では工業所有権については広く公表し、 権利主体者が誰であるかを示すと共に、誰もがその恩恵を 受けることができるようにしているのです。もちろん、 法律で認められている範囲で権利者の権利を侵さないような 制限はありますが。

_ このように工業所有権として国が公表するような制度がなくても、 別のものでもあるはずです。私は日本著作権法しか勉強していない のですが、この中にも権利者に断りなく使用できる範囲が 示されています。
 このような範囲の限定は、他の法律でもあるかと思われます。

_ 参考:特許庁:制度紹介/制度概要

とりあえず

_ 法律の話は今日はここまで! 続きはまた気が向いた時に〜(爆)

_ でもなんでこんなことを?
 ってのは、まぁ偽春菜問題があったからですが。
 どのような形であれ「ペルソナ『春菜』」はP社の著作物であり (も怪しくなってきたみたい……)、P社はその権利を 独占的に行使することができます。ところどころで野次馬が馬鹿 なことをいっていますが、これは法律として認められている ことです。

_ ですが、一番の問題はその権利行使の理由が無いこと。 権利行使といっても、逆に他者の権利を自分の占有した権利で もって抑えつけるわけですから、第三者にも明確な理由が ないと困るわけです。権利侵害とした明確な理由が。
 特に今回の場合、ディスクトップマスコット系全てに 及びかねない権利の主張をしています。したがって、ソフト製作を する一個人として、是が否でもこの権利侵害とした理由が 欲しいわけです。

_ なお、この問題を銃夢ハンドル問題と一緒に考えている人が 一部にいるようですが、これは全く別の問題です。銃夢ハンドル 問題は権利を一切持っていない上での請求でした。
 今回の場合は、何度も繰り返していますが、権利はあります。

_ ただ、その権利行使の結果だけを求めて理由があまりにも 肥大していること、また会社として誠意が全くみえないことが 多くの人の槍玉に上げられている大きな理由だと考えています。

_ もう一つ。「ペルソナ『春菜』」の著作権があやふやって 理由は、今回問題にされてる偽春菜が真似たと考えられる ツインテール春菜って、ペルソナウェアがフリーソフト時代の ものなのね。んで、絵師は全く別の方だとか。

_ となると、著作権の譲渡が行なわれていない場合は、 権利主体は「中西氏」ではない可能性があるってこと。
 今回の争点の一つ、絵の部分に関しては、中西氏が権利を 持っていないということになれば、著作権の性質上、 権利者以外は基本的に止めろとはいえないんですよね。
 ちなみに、特許権などでは権利者以外が「侵害」と 刑事告発することができたはず。
 ……この辺り、ちょっとあやふやです。間違えていてもごめんね。

フリーソフト(freedom software)/PDS(Public Domain Soft)の精神

_ 知的所有権法っていうのは、GNU などの全ての知的所有権は 共有されるべきだ(ちょっと曲解)という考えとは ある意味で対極に位置するものなんですよね。
 確かにそういう考えは、文化の発展と共有で全ての人に降伏^H^H 幸福をって考えからすれば当然なんですが。

_ ただね。人間は生活しなきゃならない。そのためには財産が必要。 そして、財産を得るための方法として知識を利用できる。
 これもまた普遍的な事実です。それも認めなきゃいけない。

_ 生活とは関係のない部分での活動を共有するのはいいでしょう。 しかし、それで生活できる人がいるのも事実です。
 そして、それが現実です。

_ 私もフリーソフト、PDSの精神は大好きですし、お世話に なっています。そして微細ながらも役にたてればと思って、 ソースを公開しています。
 しかしそれは、あくまでも私の生活に関わっていないとこでの活動です。
 私だって自らの生業としてプログラムを作成した場合。それが 自らの財産として、そして生活の糧として、権利を主張することを選択します。 当然の帰結でしょう。

_ 問題は、これらの対極の概念をどのように使い分け、そして 他人をどう尊重するか、だと考えますが。

_ ちなみに多くの人が勘違いしてるようですが、フリーソフトというのは 「お金を払わなくてよい」から「フリー」なのではありません。 使用に際して制限がない、自由に使えるという意味、 freedom のフリーです。


2001/02/09 (金)

ダメだ……

ペルソナウェア議論用MLログ

_ しばらく2ch の win 板のvsスレやら、あれ以外の何か@2chもどき板やらで静観してたんですが、 とうとうフレーム論争に入ってしまいました。
 ……自分でも欝だ(笑)。

_ 理由は……まぁ私がくってかかっている人を見て下さい。
 言動の統一性が……まぁ私も人のことそれほどいえる人では ない人なのは認めます。……認めてどーする(爆)

_ ちなみに、過去の私を知っている人へ。もしも私のに矛盾があるじゃ ないかと文句をいいたいのであれば、その疑問点をメールでどうぞ。 ここで公開すると共に、言い逃れに挑戦してみたいと思います(笑)

_ いや、言い逃れができきるとは思ってないけど(^^;;

朝〜

……っていつよ。徹夜してるよ、おい……

お仕事〜

学生の本分は学業です……俺が言うと嘘くせー(自爆)
 きょうもできそうにありませんでした まる

予定

は未定であって、決定ではなく(ぶつぶつぶつ)………
 明日もバイト終ってから今日の続きだ……。


2001/02/10 (土)

バイトがぁ〜

そして卒研がぁ(涙)


[後日へ続く]

[最新版へ]

この日記は、GNSを使用して作成されています。

このページは断りなくリンクしても、一向に構いません。やりたいという 粋狂な方は、御自由にどうぞ。