<数日後>
「あの〜、リラさん」
「あれ若葉」
「最後のパンなんですけど…。やっぱり消えてしまいましたぁぁ!!」
「うーん、『そして誰もいなくなった』ね」
「いい加減食べなきゃと思ってテーブルの上に置いたら、いつの間にかドロンと」
「何だったんだろねぇ…。ま、綺麗さっぱり消えたし後腐れなくていいじゃない。パンなんてまた焼けばいいんだし」
「そうですけどやっぱり気持ち悪いです…。いったいパンはどこへ行ってしまったのでしょうね?」
気持ち悪いのはあたしだって同じよ。この私立探偵リラ・マイムが結局解き明かせなかったんだから…。
くっ、いつかこの借りは返すわよっ!元盗賊の名にかけてっ!
<BAD END>