『パンドラ』
口絵の存在が思いっきり効いてますね。前2作と違って「いい人がマジ死ぬ」展開(いや紙木城さんもそうでしたが、死の重要さは後で分かる構成だったし)の後にこれなので、物悲しさ・喪失感は3作中一番です。それでも前向きに生きなきゃいかんのやろなぁ…。
話としては
1作目 − 学園もの
2作目 − 純愛もの&綺ちゃん萌え〜
3作目 − 青春群像と喪失
て感じで、雰囲気は同じだけど結構別種の話ですな。ユージンが良かった…。
ただ敵が「マンティコア&早乙女」→「飛鳥井&スプーキーE」→「ただのザコ」と地滑り的にレベルダウンしてるのが気がかり。テーマ的にも1作目の「人間はどっちなのだ?」、2作目の「イマジネーターに捕らわれてないかい?」は結構考えさせられたけれども、今回の「運命を信じるかい?」には即座に「信じねぇ」と答えてる私なのでいまいち納得できませんでした。あのキト&被投与体がらみのご都合主義な偶然(失礼)が「運命」なんじゃろかー。