「もっとも? Westaさんはまたここに来れるか怪しいけど」
「なっ! ど、どういう意味やねん!」
「説明せな分からんのか?」

 元々上がっていた鏡香の唇の端が、さらにねじ上げられた。

「アンタらは演者の八人中五人が三年生! 卒業した後は三人しか残らへんやないの。そこから上位狙えるほどラブライブは甘ないで」
「そ、そんなんやってみな分からんやろ!」
「そうですよ戎屋さん、失礼です」

 たしなめた和音が、ミッションスクールの生徒らしく聖母のように微笑む。

「たとえ予備予選で負けても、精一杯やれたらそれでええやないですか」
「何で負けるの前提やねん! お前が一番失礼やで!!」
「まあ……そんなつもりやなかったんですけど、気に障ったらすみません」


第1話「とある冬、ラブライブ関西地区予選」>