「部長さん、こう言うたら失礼ですけど」
「ん、何や?」

 そう言うつかさの視線は、立火の体の一部に集中していた。具体的に言うと胸のあたりに。

「めっちゃ平坦ですね」
「マジで失礼やろ!!!?」

 絶叫に近い突っ込みを入れたのは隣にいた花歩だった。
 言われた当人の立火は、苦笑しながら着替えを続けている。

「つかさちゃん唐突に何言うてんの!!!? 頭おかしなったの!!!?」
「いやあ、イケメンな先輩やから笑って許してくれるかなって……」
「本人気にしてるかもしれへんやろ!!! 心で泣いてるかもしれへんやろ!!!」
「いやいやいや、ないないない」

 一生懸命抗議する花歩を可愛いとは思いつつ。
 袖に腕を通した立火は、笑って手を振り否定する。

「別にまな板でも、日常生活で困らへんしなー」
「ほーら」
「何がほーらや! 自分がちょっと大きいからって!」
「あたし? 普通ちゃう?」
「嫌味か!!!」


<第7話「ただひとつのPV」 パート2「実力差」>