「はいお水。いい大人が高校生に手間かけさせんといて」
「ありがとぉ~……うっうっ……」
「これに懲りたら、もう少し慎重にいい人選んでね」
「ごめんねほんまに……つかさが彼氏作らへんの、お姉ちゃんがこんなやからやんな……」
「いや別に人のせいにする気はないけど」

 とはいえ姉が反面教師になっているのは確かだ。
 こんな光景をしょっちゅう見てきたので、男女交際には『面倒くさい』という印象が付いてしまった。

「よし分かった、お姉ちゃんが責任取ってつかさと結婚する!」
「謹んで辞退させていただきます」
「うわあああん! 妹にまでフラれたぁ~!」
「じゃ、あたしは行くから、って放してよ!」

 姉が制服を掴んでいるせいで部屋にも戻れず、結局ソファーの上で膝枕を強要させられた。
 自分の膝の上で、へにゃへにゃと笑っている姉を見て、再度溜息をつく。

「つかさは今日何してたの~?」
「部活。スクールアイドル部に入ってん」
「え、つかさが真面目に部活なんて。どういう心境の変化?」


<第7話「ただひとつのPV」 パート2「実力差」>