振り返った花歩の語尾が消えた。
 今日も元気な勇魚の右に、同じ制服を着た一人の女の子がいる。
 思わず息をのむほど、綺麗な子だった。

 背は部長と同じくらいに高い。
 さらさらのロングヘアが、朝日の中で輝いて見える。
 少女は双子の前に立つと、優雅という言葉そのままにお辞儀をした。

「初めまして。昨日東京から引っ越してきました、藤上姫水ふじかみ ひすいといいます」


<第8話「藤上姫水争奪戦」 パート1「転入生」>