清川SS:アトランタに空は高く




 日本での最後の練習を終えたあたしは、部屋に戻るとため息をついてベッドに倒れ込んだ。はぁ、今日も連絡はなし、か…。
 卒業式の日にあいつに告白したのはついこの間。玉砕覚悟だったけど、あいつはあたしのことを抱きしめてくれた。あたしにとっては人生で一番幸せな瞬間だった。
 でもその後すぐオリンピックのことでごたごたし始めて、ほとんど会えないまま時間だけが過ぎていったっけ。状況が状況だけにしょうがないんだけどさ…。
 …いや、「しょうがない」なんてのはあたしの一番嫌いな言葉なんだ。行動しようぜ、あいつの声聞きたいなら電話すれば済むことじゃないか。かけるぞ、電話!
 ‥‥‥‥‥‥‥。
 って意気込むとこまではいつもいくんだけどなぁ。あたしって進歩ないなぁ…。
 勝手に引っ込もうとする右手を無理矢理受話器の上に置くと、あたしはもう一度深呼吸する。よーし
 Trrrrrr!
 おわっ!
 …び、びっくりしたぁ。なんだよ、人がようやく勇気を振り絞ったってのに…。
 とか言いつつ心のどこかで安堵しながら、あたしはまだ震えてる手で受話器を取る。
「ハイ、清川です」
 声がちょっとぶっきらぼうになるのは、まあ仕方ないよな。
『あ…望?俺だけど』
「っ!」
 ほ、本気で心臓止まるかと思ったじゃないかっ!落っこちそうになる受話器をあわてて拾い上げて、思いっきり耳に押し当てる。
『もしもし?』
「あ、あー、えと、げ、元気?」
 だーっ、なに言ってんだあたしはっ!電話の向こうでくすくす笑う声が聞こえ、あたしはゆでダコみたいに真っ赤になった。
『ごめん、練習の邪魔になるかと思って今まで控えてたけどさ…出発前に、どうしても望の声が聞きたくて』
「そ、そうなの。別に毎日かけてくれてもよかったけどさ…」
『え、なにか言った?』
「ななななんでもない!あ、あはは、ホント嬉しいよ」
 連絡しなかったのはあたしも同じだもんな。まあ、今となってはどうでもいいや!
 あたしたちは今まで会えなかった分、つもる話を語り合った。話は必然的にオリンピックのことになる。
『あ、応援行くからさ』
「え、ホントに!?」
 いくら何でも無理だと思ってたから、あたしは思わず大声を上げた。
『ただ22日しか休み取れなかったんだ。100mの方はテレビでしか見られないけど、勝って400につなげてくれよ』
「も、もちろんだよ!期待してくれ…しててね」
 その後もしばらく話は続いたけど、さすがに夜も遅いのでまた今度、ってことになった。しばらく迷った末に「頑張れよ」としか言えない彼の、その不器用さも好きだった。
 あぁ、それにしてもアメリカまで応援に来てくれるなんて。あたしもいい彼氏を持ったよなぁ。
 …か、彼氏、か。て、照れるなぁ。あは、あははは…
 その晩しばらく1人でにやつきながら、あたしはベッドの上で転がり回っていた。早くこいこいアトランタ!


「清川選手、今の調子は?」
「バッチリです!」
 出立の日。おおっ、とどよめく報道陣を後に、あたし達は飛行機に乗り込んだ。史上最強と言われる日本競泳陣にはメダルの期待も大きい。みんな気合い入ってるみたいだ。
 他の選手団より一足先に選手村に入村したあたし達。初めて来たアメリカはやっぱり広くて、気のせいか空までも日本より高いようだった。当たり前だけど道を行くのは外国人ばかりで、あたしは英語も話せないくせに五輪公園とかへ飛び出していっては、冷や汗をかきまくっていた。
「Hello. I'm sorry to bother you, but aren't you Japanese swimmer Nozomi Kiyokawa?」
 イナカ者丸出しできょろきょろしていたあたしは、いきなり同い年くらいの女の子に話しかけられ、さーっと血の気が引いていく。
「え?あ、えと、マ、マイネームイズ ノゾミキヨカワ」
「Oh,just hit! My name is Krasnova Cinina, heard your activity from my Japanese acquaintance and so moved when…」
「あは、あははは、サ、サンキュー」
「I'll be sure to cheer for you in your game! Fight!」
 それだけ言うとその娘はにっこり微笑んで、手を振りながら去っていった。彩子でも連れて来るんだった…
「なかなか苦労してたみたいね」
 あたしはしばらくそのまま固まってたけど、不意にかけられた日本語に思わず笑顔で振り返る。同じ水泳選手団の人だった。
「あ、あはは。アメリカ人て英語ペラペラでうらやましいですよね」
「あの娘ロシア人よ。体操選手の」
「‥‥‥‥」
 ま、まあこんな調子でオリンピックに向けて盛り上がっていったわけだ。なんだかなぁと思うこともあったけど(なにも選手村にゲームセンター作ることはないだろう。大人気だったけどさ…)、とにかく世界中から人が集まるってのは素敵なことだよね。なにせ今回は、IOCに加盟してるすべての国々が参加してるんだもんな。
 で、開会式。アリのことは名前とボクサーだってことくらいしか知らなかったけど、すごい人だったんだな。うん、感動したよ。
 あたしが出場するのは20日の100m自由形と、22日の400m自由形。あたしって一気に力出す方だから、100mの方が得意かな。初戦だし、これに勝って勢いをつけたいな。
 さーて、いよいよ競技開始だ。公、海の向こうから見ててくれよ!と、張り切ってはいた。

 そして大会2日目。憧れの晴れ舞台を前にしながら、あたしはやたらと平然としていた。予選ぐらい軽々突破しないと公に合わす顔がない。そんなことまで考えていた。
 なんだか実感がわかないまま飛び込み台に立つ。まわりには大した選手はいない。自己ベストくらい出さないとな。でも予選でそこまでする必要もないかな…

 …まぁ、こんな調子じゃその後の結果も自業自得だったと思う。

 あっという間の100mが終わり、あたしは呆然としたまま電光掲示板を見つめていた。自分でも信じられないような平凡なタイム。
 ほとんど夢でも見ているような感覚でプールから上がる。予選落ちが決まった瞬間は、しばらく顔が上げられなかった。
 あいつは…テレビでこの結果を見てるのに。

 「最悪のスタート」、記事にもそう書かれるように、日本はただの1つのメダルも取れないまま、苦しい発進を強いられた。勢いをつけるはずだったあたしは、ただの足を引っ張る鉛でしかなかった。
 大会3日目。男子サッカーがブラジルを撃破し、柔道で田辺選手が銀メダルを取ったけど、やっぱり競泳にメダルはない。それどころか誰も決勝に進めなかった。1人、また1人と予選で落ちていくたびに、メダルの期待がそのままプレッシャーとなってのしかかる。「競泳陣はなにをやってるんだ」そんな声が聞こえてきそうで…。
(あたしは何を浮かれてたんだ。オリンピックなんだぞ、世界中から死にものぐるいで練習してきた相手が集まってきてるんだ!)
 今さら世界の壁を実感して…。本当に「今さら」だ。4年に一度のチャンスを、あたしは最低の泳ぎで無駄にした。
 明日は400m自由形が行われる。あいつも見に来る…
 前にも言ったけど、あたしは100mの方が得意だった。これで負けたら…?
「清川さん」
「は、はい!」
 宿舎のロビーで呼びかけられて、あたしは思わず大声を出す。ただでさえ空気が重いのに、落ち込んでるとこなんて見られるわけにはいかない。
「いよいよ明日だけど、緊張しないでね。メダルなんてどうでもいいんだから」
「そ、そうですよね!自分のベストを尽くします!」
 そう言いながら、お互いに言葉の無力を味わっていた。メダルを取った場合と取らない場合とでそれぞれどうなるかが分かり切ってるだけに、一言二言でプレッシャーが飛んでいくはずもない。
 「本番に弱い日本選手」…そう書かれても、まったく事実なのでぐぅの音も出なかった。高校総体の決勝が懐かしい…。
「あ」
 ふとテレビに目を向けると、見覚えのある顔が映っている。この前あたしに声をかけたロシアの体操選手だった。
(…ごめんな、期待に沿えなくって…)
 言ってて自分が情けない。テレビの向こうで、今はこの選手村のどこかにいるその娘は、一生懸命演技してた。思わず見入ってしまうあたしの前で、結果としては点数は低かったけど、終わった後もすごく楽しそうだった。あたしと違って…

 自分の思考に、別のどこかが弾け飛んだ。
「…そうじゃないだろ!」
 思わず出た大声に、周りの人はもちろん自分も仰天してしまう。何事かとこちらを向く視線に笑顔でごまかすと、あたしは部屋に戻って鏡に向かった。
 清川望、おまえはそんな程度だったのか!?
 一昨年の世界選手権のことを思い出す。あの時は公のことで最悪の状況で、あいつがあたしをどう思ってるかとかそんなことばかり考えてて、結果は見事にボロボロだった。あれを考えれば、今回出場できただけでも奇跡みたいなもんだ。
 「スイッチングウィンバック」といって、一流選手はスランプに入ったときは何かやる事を決めておき、それを実行することで気持ちを切り替えるそうだ。あたしはとても一流なんかじゃないけど、いまやるべきことは…
 目の前のテーブルに電話があった。もちろん海外にも通じている。
 まだ日は高い。あいつは家にいるかもしれない。
 えーと、日本時間なら…ってそれもどうでもいい!
 あたしは必死でマニュアルと格闘すると、なんとか公の家にダイヤルした。溺れる者はワラをもつかむだ。
「も、もしもし」
『はい、主人です』
 距離と無関係に流れてくる聞き慣れた声。
「もしもし、あたし!留守電だったりしたらぶん殴るからな!」
『おわっ、お、落ち着けよ。俺だよ』
「あ…」
 ああっ、あいつの前では女らしくしようと決めてたのに。あたしのバカ!
『…もしもし?』
「あ、え、えと…」
 電話は通じた。でも海の向こうにいるあいつを前に、かんじんの言葉が出てこない。
「…きのうの試合はごめん…」
 そこまでは言えたんだけど、そのまま胸がいっぱいになって続かなかった。ホントに今思いだしても、泣きたくなるような結果だった…
『次で取り返せばいいよ』
「でも…」
『…いや、結果なんてどうでもいいんだ』
 少しだけ沈黙が続く。あいつは言葉を探してるみたいだったけど、あたしに言い聞かせるように優しく言った。
『俺、望の泳ぎが好きだから』
「‥‥‥」
『好きだったよ。高校の時からずっと』
「公ぅ…」
 あたしは受話器を手にしたまま泣いていた。目をこすっても止まらなかった。
「見に来てよ…。あたし、公が応援してくれないとダメなんだ…」
『絶対に行く!』
 あいつはきっぱりとそう言ってくれた。昔から一度だって…約束を破ったことはなかったんだ。
『思い出せよ、望の泳ぎはあんなもんじゃないだろ?世界の連中に見せてやれよ!』
 あたしはもう一度涙を拭く。カラ元気だって元気だ。
「…うん…」
 そうだよ、このまま終わったんじゃ、なんのためにアトランタにまで来たんだ。
 今まで練習してきたのは何のためだ!?
「わかった、あたしも約束する!試合が終わったら、胸張って会いに行くよ!」
『ああ!』
 世界選手権の時とは違う。今のあたしには、いつだって公がいるんだ。
 受話器を置いて、パァンと自分の頬を張る。やるしかない!


 予選の第2組、あたしはキャップをかぶり直すと飛び込み台に立った。息を吸い込んで、合図とともに一気に解き放つ。
 3つ隣のコースではアイルランドのミッチェル・スミス。初日の個人メドレーで金を獲得した選手だ。
 試合前、不振の競泳陣は色々とミーティングをしてたけど、その時のこともすっかり頭から抜け落ちていた。とにかくあたしは、決勝に出ようと必死だった。
 結果は自己新には及ばないものの、まずまずのタイム。それでも全体では7位でしかなかった。なんとか予選は通れたけど、やっぱり世界の壁は高い。
(…そうだよ、いったい何カ国が出場してると思ってるんだ。その中でメダルを取れるのはたったの3カ国なんだ)
 でもあたしは負けるわけにはいかない。がむしゃらに泳いでもダメだ。
 決勝まであと少し、最後のウォーミングアップにかかった。1秒1秒が矢のように過ぎていく。
 そして…

「おおおおおっ!」
 選手の登場に、ジョージア工科大プールは割れるような歓声で埋め尽くされた。様々な国旗が振られ、日の丸も見える。あたしは公の姿を探そうとしたけど…やめた。来てくれてるのは確かなんだから、今は試合に集中しよう。
 刻一刻とスタートが迫る。あたしの右にはミッチェル・スミス。予選4組で1位だったオランダのフリオイス。それにコスタリカのポル、ドイツのハーセ、キールガス…。ある者は緊張した面もちで、またある者は微笑を浮かべながら、でもどの目も例外なく真剣だった。
 それぞれに背負ってるものがあって、今までの時間の積み重ねがあって、…たぶん大事な人がいる。言葉は通じないけど、なんとなくそんなことを感じた。
 あたしはもう一度深呼吸する。世界中の水泳選手が夢見る決勝の晴れ舞台に、ひとたび立ったからにはそれなりの責任がある。頂点にふさわしい試合をするという責任が。
 飛び込み台に立つ。だんだんと歓声が遠のき、合図を刻む音だけが耳に届く。
 引き絞られた弓のように力をためる。一つの音が耳に届くと同時に、全員の姿が宙を舞った。
 世界から音が消え、そして…



「――――― 望! ――――――」



 バシャァン!
 懐かしい水の感触が体を打つ。
 聞こえたよ、公!

 腕に力を入れて思いっきり水をかく。あたしの周りを水が流れていく。かなりハイペースな試合だ。
 一瞬…本当に一瞬で壁に到達する。水面で一回転すると、渾身の力で壁を蹴った。
 水のはねる音以外はなにも聞こえない。他のコースなんて気にしてる余裕もないのに、なぜだか様子がわかってしまう。だんだんとそれぞれの差が広がっていく。あたしは必死で先頭集団に食らいついた。
 ターンして、壁を蹴る。あたしの一番好きな瞬間だ。
(この感触だ…)
 あたしが自由形を選んだのは、他の何よりも力を込めて、一番速く泳げるからだった。矢のように水中を進みながら、あたしはごく自然に最高の泳ぎをしていた。今まで体で覚えたことを、一つ残らず出し切るように。
「あと200メートル!」
 先頭はスミス、ほんの少し遅れてあたしとハーセ。でもハーセはじりじりと遅れてきている。あたしの心臓も爆発寸前だ。飛ばしすぎたか、との思いがちらりと頭をかすめる。
 水泳はある意味孤独なスポーツだ。泳いでる最中は誰も助けてくれないし、レースも自分で組み立てるしかない。
 でもそれまでの時間が何よりの力となる。メダルの期待がかかっていた日本競泳陣。不振なのは単に実力を発揮できてないだけだ。合宿で一緒に練習してきたあたしにはよくわかる。
 壁を蹴る。あと少しだ。
 あの練習を無駄にはしない。自分の分も、みんなの分も。
 鍛えてくれたコーチ陣、応援してくれるファンの人たち。大事な3年間を過ごしたきら校のみんな。
 あたしの泳ぎを見ていてくれる、日本中の、いや世界中の人たち。
 そして…公が来てくれている。スタートの瞬間、確かにあいつの声が聞こえた。このあたしが聞き間違えるはずがない。
 ハーセは頭一つ遅れていた。あたしとスミスの一騎打ちだ。
 あと50メートル。あたしの体は粉々になりそうだったけど、苦しいのは相手だって同じだ。必死で水をかく。メダルのためなんかじゃない、自分で納得できるために。1秒でも速く、1つでも前に…
 あいつはいつだってあたしを応援してくれた。あたしの泳ぎが好きだって、そう言ってくれた。胸を張って会いに行くって、その約束は絶対に守る!
 残り20メートル。ラストスパートだ。
「負けない!」
 もはや弱音を考えてる余裕もなかった。あまりにも貴重な試合を、一かき一かき猛然と進む。あと少し、あと…



 電光掲示板の2番目に、あたしの名前が表示された。隣ではスミスが歓声に応えている。あたしはそんな気力もないまま、ぷかぷかとプールに浮いていた。タッチも完璧だったし、なにも言うことはないや。何より自己新記録だ…
 いきなりよその選手に抱きつかれて、あたしは思わず慌てふためく。まあ、西洋流の挨拶だとはわかってたけどさ。
「How splendid! I'd never played such a exciting game!」
「あ、いや、その…どうも」
 ちぇっ、向こうでコーチが笑ってら。どうせあたしは英語が苦手だよ。


「公!」
 広大な五輪公園の一角で、あいつはいつものようにあたしを待っていた。報道陣をようやく振りきったあたしの手には、銀色に輝くメダルが握られている。
「銀メダルおめでとう、望」
「あ…う、うん」
 考えてみれば直接顔を見るのは久しぶりだ。あいつはつとめて平静を装っていたけど、結局はまだ興奮さめやらぬようで、いきなりあたしを抱きしめた。
「ち、ちょっ…」
「すごかったよ、望…。本当にすごかった!」
 嬉しいのと恥ずかしいのとで、あたしの頭は夏の嵐だ。
「ひ、人が見てるよっ」
「いいんだよ、アメリカなんだから!」
「…バカ、照れるじゃないか…」
 あたしは真っ赤になったまま、あいつの胸に顔を埋める。ああ、幸せ者だなぁ…。
 しばらくしてあいつはあたしを離すと、メダルを首にかけてくれた。はち切れそうな笑顔が、何よりも嬉しい。
「おめでとう!」
「あ、ありがとう!」
 どうしても頬がゆるんでしまう。真面目に祖国を背負ってる人には悪いけど、このためにオリンピックに出たようなもんだな。
 2人で話しながらしばらく公園を歩いた。あたしを見てみんな振り返るけど、公がいることに気を利かせてくれるのか誰も邪魔しようとはしない。みんないい人ばっかりだよなあ。
 横で並んで歩くあいつを見ながら、参加できてよかったとつくづく思う。クーベルタン男爵のブロンズ像に感謝だ。
「あ、あのさ、シドニーの時も応援に来てくれる?」
「え?」
 買ってもらったジュースで口を隠しながら、あたしはあいつに聞いてみる。
「出られるかどうかわからないけどさ…」
「オーストラリア、行ってみたいなぁ」
 にっこり笑うあいつに真っ赤になりながら、あたしは照れ隠しに天を仰いだ。見上げたアトランタの空は高くて、高くて…
「ほ、ほら、別のとこの応援に行こう!」
「これから?」
「ほら、早く!」
 あたしはあいつの手を引いて、選手村の方へと駆けていく。
 清川望のアトランタは終わったけど、4年に1度の世界の祭典はまだまだ始まったばかりだ!



<END>




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