パロディSS:究極超人ゆかり



 こんにちは!館林見晴です。実はきらめき高校光画部の部員なの。
 あ、えーと、光画部っていうのは…。一般にいうところの写真部です。
 といっても今のところあやめと2人きりなんだけどね…。
「にしても変だよねー」
「新入部員が来るって言ってからもう2週間じゃない。ったくなに考えてるのよ」
 ガラッ
「あ、来た!?」
「どぅわーいじゃうぶ、もわーかして!」
 違った…
「片桐さん…。あなた美術部員じゃ…」
「ふんふん、だーいぜうぶ。夜の部活だから昼間は光画部の面倒を見られるのよ」
「(なんかいかがわしい部活だなぁ…)」
「というわけで今日は新入部員を連れてきてあげたのよ。ヘイ、カムイン!」
 ガラッ
「やあ。R・古式ゆかりですよ〜」
「方向が違うわよ方向が!」
「あれ?」
「あ、あははは。面白い名前なのね」
「どーゆー名前よ!」
「怒ると胃に悪いですよ〜。胃が悪くなるとご飯が食べられなくなるんです」
「人の体の心配なんてしなくていい!」
「ごはんを食べないとおなかがすくじゃないですか」
「あっはっはっ。なーかなか、面白いじゃない。今日からユーは光画部員よ!
 …あら、いない」
「テニスコートの方よ!」

 パコーン
「また入った!」
「これで10本連続サービスエースだ!」
「あーっ!古式さん、何やってるのよ!」
「やあ」
 くるん
「うわあっ!!」
「?」
「く、首が後ろ回ってるわよ!」
「あなたねぇ…そんなことしてると『エクソシストゆかり』って呼んじゃうわよ」
「早くもとに戻しなさいよっ!」
「そうですねぇ〜」
 ギ…ギギギギギ…
 バキッ!
「あら〜?」
 ポロッ
「うげげーっ!」
「なんだこいつ!!」
 わたしたちの目の前で、いきなり古式さんの首がもげちゃったの!
「こ、古式さんて…ロボットだったのね!」
「う…ち、違いますよ〜」
「なーにが違うのよ」
「アンドロイドですよ〜」
「同じよ、バカ者!」
「なあんだ!ロボットなら喋りが異常にトロいことも…」
「世間の常識から外れてることも…」
「イエス!無理な話ではないわけよ」
「タネを明かしてみるとあんがいつまらない結論だったね」
「おーい、ちょっと待てよ」
「ホワット、何?」
「なんでロボットがこんな所にいるのかという問題が…」
「そんなのは私たちの責任じゃないわよ」
「(これだから光画部の連中と話すのいやなんだ…)」
「こういうときは結奈の所に行ってみましょう。カモンレツゴー」
「えええっ?」

 やってきた理科室は相変わらず怪しかった。変なロケットは転がってるし…
「紐緒さん、コレなに?」
「うむ、いい質問ね。これはこのように背中に取り付け…点火!!」
 バウッ!!
 ゴオオオオォォォォ…
「と、空高く飛んでいくわけね。私は飛ばなかったけど」
「(どーゆー意味があるんだ?)」
 ガタッ
「どうしたの?古式さん」
「その人は…お母さんではないですか」
「え!!?」
「はぁ!?あなたいったい誰よ」
「いや、だから彼女がR・古式ゆかりなのよ」
「む!(ペチッ) むむ!
 おーおーおーおーおーおーおーおー!!
 思い出せん」
 シュパーッ
「私は断じてお母さんなどではない!一個人紐緒結奈よ」
「違いますよ、紐緒結奈ではないですよ〜」
「なんですって!?」
「お母さんですよ〜」
「こ…この間の抜けたやりとり何とかならないの!」
「まあ、こんな所にまぬけ時空発生装置が…」
「何を言ってるのよ!私がまぬけ時空発生装置なんて作るわけないでしょう!
 不愉快だわ、帰りなさい!」
「えー、お年玉くれないんですか」
「電気羊でも数えてればよかったのよ!」

「ふん!
 こんなものこんなものこんなもの!!」
 ガンッガンッガンッ (←まぬけ時空発生装置)


 そのころA組では…
「みっともない話ね!こんな無茶苦茶な展開が許されるかしら?
 公くんもそう思わない?」
「‥‥‥‥‥。メガネかけたら?」
「え?どーゆー意味よ公くん」
「いいから、メガネかけてみな」
「私、公くんの前じゃメガネかけたくないな。みっともないんですもの」(きゃっ☆)
「そんなことないよ。メガネをかけてるときの君もかわいいよ」
「本当?」
「本当だとも」
 ちゃっ
「ああっ!なんてチャーミングなんだ!藤崎詩織、君は最高だ!!」
「どわわーーっ!早乙女じゃねえかこのやろーーっ!!」
「やっと気づいたか」
「人の近眼につけ込んでからかいやがったなー!!」
「ほらほらその性格!うかつに人前で見せると不利だぜ」
「!」
「生徒会長選に立候補するんだろ?言動には気をつけた方がいいな」
「(セルフコントロール、セルフコントロール)
 なんの話だったかしらぁ?」(コロコロコロ)
「それでいい、それで(汗)」
「とにかく校内の風紀を正す必要があるわね。私が人気投票3位で彼女が1位なんて(プレミアムCD)、あってはならないことだわ!」
「まったくその通りだ!やりたまえ、生徒会長になりたまえ!この主人公…
 君のためなら死ねる!」(しっか)
「いい加減にせんか、早乙女!」パァン!「!!?」
「どうもおさわがせしますねー。(念のため…俺が早乙女です)」

「ところで私は思うんだけど…。ユカリを会長にしたらさぞかし面白いわよねー」
「そんな無茶な…」
「面白いですねぇ、その話のりましょう」カラカラ
「なによそのカラカラってのは」
「どうも頭の中で音がするのです。ああ、目がうつろになっている」
「それはいつもだ」

 激突!きら校アイドル選挙
 藤崎詩織(パワー!) × R・古式ゆかり(しなやか思想!)
(こーゆーポスター作る生徒会が交替するのは惜しい)

 そのころ理科室では…
 今まさに紐緒結奈が一つの問題に直面し、頭を悩ませているところであった!
「はて、このネジはいったい何だったかしら?」


「およ?」
 ニヤリ
「あはははは…。学校くる途中でひろってきちゃったァ」
「Jesus, 何でもかんでもひろってくるんじゃなーい!
 お腹こわすわよ」
「だれが食べるか!」
「む!
 おお!こんな所にスキヤキナベが!!」
「‥‥」
「何を怖い顔してるのよ。ちょっと備品を調べてただけじゃないの」
「おはやう」
 ニヤリ
「やあ、子馬ですねぇ」
 ゴォンドカンガシャァン
「大バカ者ーーっ!!」スパァァァン!
「いたいじゃないですか」
「やあ、盛り上がってるようだね!
 光画部の諸君!生徒会選のライバルとしてひとこと挨拶に来たよ!」
「どちらさまでしょう?」
「またまた!僕を知らないとでも?」
「物をしらん奴とみえる。
 彼が有名な色魔、主人公だ」
「そうじゃないだろー好雄っ!」
「女の子が見てるよ、主人くん」
「(はっ!) ふ、」
「ふ、じゃあない!」(げしっ)
「やあ、藤崎さんじゃないですか」
「古式ゆかり…あなたいきなり立候補とはずいぶん自信があるみたいだけど、一体生徒会長になってどうするつもりなのかビジョンを聞かせてもらいたいわよ。
 ビジョンなんてどうせないんでしょうだいたい一般人の時間の流れを超越してるくせに1年間生徒会長なんてつとまるわけないじゃない文句を言えばきりがないわあなたがいきなり立候補するからこちらのプランはめちゃぐるいよ○×△以下略!!」
 ハアハアゼエゼエ
「なんとか言ったらどう!?」
「はい〜?」
「くやし〜〜っ!!どうしてやろうかしら!!」
「か…会話が成り立ってない…」

 そして投票日

『本日行われた生徒会長選は即日投票の結果…
 483票対482票で藤崎詩織さんに決定しました!』
「負けた…」
「あと一票…あと一票あればなぁ」(ちっ!)
『なお総投票数は966票、うち一票は候補者以外に投票された無効票でした』
「かーっ、その一票がこっちに来てればなぁ」
「どこのバカが誰に投票したのよ」
「見晴さんに投票してはいけませんでしたか?」
「おまえかァ!おまえが無効票の主かっ!!」
「こ…このこのこの…」

   大バカ者〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!


 そのころ紐緒結奈は、ついに悩むのをやめたのであった。
「わけのわからんネジのことは忘れましょう」



<END>



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