・この作品は「THE IDOLM@STER」の世界及びキャラクターを借りて創作されています。
アイコン劇場のテキストだけ抜き出したものです。時間のある方はアイコン劇場の方をご覧ください。



『感染! 貴音好き好き病』


P「さて今日の活動だが…」
P「と、そういえば、今度貴音が武道館でライブをやるらしいな」
亜美「うわ、カッコイー!」
真美「さすがはお姫ちんだねー」
伊織「むう生意気な…。ちょっとプロデューサー、私の武道館ライブはいつやるのよ?」
P「無茶言うなよ、まだランク低いんだから」
亜美「ねーねー、亜美たちも見に行きたいなー」
P「うーん、今からじゃチケット取れないんじゃないか? かなりの人気らしいし」
P「あれ、そういや雪歩は?」
小鳥「事務室にいますよ。パソコン貸してくれって」
P「事務室ですか? 何してるんだろ」


 雪歩がマウスと携帯電話を両手に、何やらスタンバっている。
雪歩「Lコードは暗記しました…。あとは四条さんへの愛さえあれば…!」
P「おーい、雪歩」
雪歩「話しかけないでください! 今からが勝負なんです!」
 5分後
雪歩「ううぅ…。転売屋は氏ねですぅ…」
P「チケット取れなかったのか…」
伊織「って、何普通に買おうとしてんのよ。アイツは私たちのライバルでしょーが!」
雪歩「そんなっ、私みたいなダメダメアイドルが恐れ多い! 四条さんが月なら、私なんてスッポンの尻尾の先くらいですよぅ」
雪歩「だって四条さんは天から舞い降りた天使ですもの…。いつか汚れた地上を浄化してくださるに違いありません!」
真美「兄ちゃん、ゆきぴょんは何語をしゃべってるの?」
P「雪歩は重い病気なんだ。察してやってくれ…」
雪歩「なのにライブに参加できないなんて…。はぁ、もう世の中どうでもいいです」(テンション −500)
P「おい! テンション下がりすぎだろ!」
亜美「兄ちゃん、亜美もお姫ちんのライブ行きたいよぉ」
真美「兄ちゃんのコネで何とかならないの?」
雪歩「そ、そうですよ、関係者席という手が! プロデューサー、敏腕なところを見せてください!」
P「別に俺たちは961プロの関係者じゃないだろ…」
雪歩「四条さんと私は前世に姉妹関係でした、って言ったら貰えないでしょうか?」
P「うん、チケット貰う前に病院に連れてかれるからな」
真美「亜美、こーなったらお姫ちんに直接頼むしかないよ」
亜美「そうだね、亜美たちはお姫ちんの友達だもんね」
伊織「何を堂々とタカろうとしてんのよっ」
亜美「いーじゃん、聞いてみないとわかんないじゃん。とにかく行ってみよーっと」
雪歩「あ、わ、私もっ」
 


雪歩「待って亜美ちゃん、四条さんの居場所知ってるの?」
亜美「あ、そーいや分かんないや。えへへ…」
雪歩「ふふっ、しょうがないなぁ亜美ちゃんは」
雪歩「えーと、今日の四条さんは6時起床、朝食後に7:30からドラマの打ち合わせ、続いてロケで10:15にテレビ局へ移動。昼食は移動中に車内で済ませ、午後からはボイスレッスン…だから、今頃は961プロに戻ってるんじゃないかな」
亜美「なんか背筋が寒くなったのは亜美の気のせい?」


亜美「あ、ほんとにいた」
雪歩「ああ四条さん今日もステキ…。ううんステキなんて言葉じゃ足りない…。ステキの最上級ステケスト…」
亜美「ゆきぴょん、後でパパの病院紹介してあげるね? もう手遅れっぽいけど…」
亜美「と、それどころじゃないや。おーい、お姫ちーん!」
貴音「まあ、双海亜美に萩原雪歩。今日はどうされたのです?」
亜美「聞いたよ聞いたよっ。武道館でライブやるんだってね!」
雪歩「お、おめでとうございますっ」
貴音「ありがとうございます。もっとも私にとっては目的への一里塚でしかありませんが」
亜美「んでも、亜美たちチケット取れなかったんだよー。お姫ちん、余ってない?」
雪歩「ほ、本当に余ってたらでいいんです! 別にアリーナ最前席をよこせとは言いませんから! あわよくばパンツ見たいとか思ってませんからー!」
亜美「雪 歩 は 黙 っ て て」
貴音「はて、私と貴方達は敵対する事務所のはず。なにゆえ私のライブを見る必要があるのです?」
亜美「えー、そりゃ見たいよ。お姫ちんは友達でライバルだもん」
貴音「なるほど。敵を知り、己を知らば百戦危うからずというわけですね。幼きながらもなかなかの戦略眼、感服いたしました」
亜美「うん、まあそんなとこー」
雪歩困惑(亜美ちゃん、四条さんに誉められていいなぁ…)
貴音「しかし困りましたね。チケットのような雑務は黒井殿に任せきりですので…」
黒井社長「フフン、話は聞かせてもらったよ」
亜美「あ、子安だ」
黒井社長「妙な呼び方はやめたまえ! ん、何だねそっちの娘は」
雪歩「す、すみません、男の人は苦手で…。半径1000キロ以内に近づかないでもらえないでしょうか?」
黒井社長「国外に追放する気か! ええい、貴様ら765プロにやるチケットなど1枚もない、帰れ帰れ!」
亜美「なんだよケチー!」
貴音「良いではありませんか、黒井殿」
黒井社長「貴音ちゃん?」
貴音「ここらで彼我の実力差というものを思い知らせるのも一興。私の本気の舞台を目の当たりにすれば、もはや挑もうという気も無くなりましょう」
黒井社長「なるほど、さすがは我がプリンセス! 全くその通りだ!」
黒井社長「それでは特別に恵んでやろう。せいぜい貴音ちゃんに感謝しろカス共」
亜美「わーい、ありがとうお姫ちん。子安には感謝しないけど」
黒井社長「ムキー、どこまでも生意気なガキめ! せいぜい貴音ちゃんの舞台に恐れおののくがいい! はーっはっはっは」
 
貴音「非礼な物言いを許してください。ああでも言わなければ、チケットを渡してもらえなかったでしょうし…」
雪歩「も、もちろんです、四条さんが優しい人だって誰でも分かってます。本当にありがとうございますっ」
亜美「ライブ、楽しみにしてるねー」
貴音「ええ、最高の私をお見せすることを約束しましょう」
雪歩「はああ四条さーーーん!!」
亜美「置いて帰ろうかな…」


伊織「え!? 本当に貰ってきたの!?」
亜美「じゃじゃーん、4枚くれたよー」
真美「でかしたよ亜美!」
P「丁度良かったじゃないか。4人で行ってきたらどうだ?」
伊織「ふ、ふんっ。なんで私があの女のライブなんか行かなきゃいけないわけ?」
P「そう言うなよ。勉強になるだろ」
伊織「ま、まあどうしてもって言うなら行ってやらなくもないけど…」
雪歩「四条さんを心から応援する人以外は来なくていいよ!」
伊織「なんでアンタが偉そうなのよ!」
P「あ、でも亜美と真美はバレるとまずいから、どっちか変装な」
真美「ええー」
亜美「じゃあ真美だよね。チケットもらってきたのは誰かな〜?」
真美「うう、分かったよぅ。お面でも持ってくるよ…」
雪歩「あ、私の『四条さんコスプレセット』を貸してあげようか?」
真美「いい、なんか怨念がこもってそうだから…」


 そして当日の朝
雪歩「伊織ちゃん、遅い〜」
伊織「ねえ、来いって言うから来たけど、なんでこんな朝早いの? 開演って夕方でしょ?」
雪歩「え? 限定グッズ買うのに並ぶんだよ?」
伊織「ちょっと待てぇ!!」
雪歩「観賞用・保存用・布教用・実用の4つずつ買わないと! 亜美ちゃんと真美ちゃんは来ないね…じゃあ、二人で並ぼうか!」
伊織「あ、あいつら逃げたわね…」
 
亜美&真美「お待たせ〜」
亜美「あれ、いおりん、なんかぐったりしてない?」
伊織「そりゃするわよ…。貴音オタクどもの肉の壁に巻き込まれたんだから…」
雪歩「まあまあ、おかげで全種類コンプリートできたよ」
雪歩「でも、遅れてきた二人にはグッズはあげません!」
真美「別にいらない…」
亜美「何これ、こんな薄っぺらいパンフが2千円? ボッタクリだなー」
真美「やめなよ亜美。そのうち真美たちにブーメランが返ってくるよ」
伊織「ねえ、そろそろそのお面にツッコんでいい?」
真美「え? 何か変?」
伊織「もういい…」


亜美「わー! ここが関係者席なんだね」
伊織「な、なんか周りも偉い人たちみたいね。名刺配っといた方がいいのかしら?」
雪歩「サイリウム、50本くらいで足りるかなぁ?」
伊織「関係者席でそんなの振るなぁ!」
真美「ねー、そろそろ始まるよ」
 ♪ジャンジャンジャンジャンジャーラララララー
 ♪カッコ悪いわよ〜
貴音「皆様、本日の御来場を歓迎いたします。この上ない一時を提供することをお約束しましょう」
雪歩「ああ四条さん……清楚なあなたがどうしてミニスカなんですか? もしかして私を誘ってるんですか?」
亜美「いおりんー、変な人がいる」
伊織「シッ、目を合わせちゃいけません!」
真美「ママかお前は」
 奔流のような歌声と歓声の中、ライブは次々と進んでいきます。
 ゲストの我那覇さんや美希ちゃんに軽い嫉妬を覚えつつ…。
雪歩「TA☆KA☆NEーー!!」
 夢のような時間は、あっという間に過ぎてしまい…。
 アンコールが終わってからも、私の拍手は鳴りやみませんでした。
亜美&真美「楽屋に行くよー!」
伊織「ち、ちょっと待ちなさいよ。コレどうすんのよ」
雪歩「あああ四条さぁん…。もうこのまま世界が終わればいいのに…」
伊織「何を物騒なこと言ってんのよっ!」


亜美&真美「おっ姫ちーん!」
貴音「まあ、いらしていたのですね」
亜美「もうサイコーだったよー! チケットありがとねー!」
真美「あ、これ、うちの兄ちゃんから。つまらない物ですが、って言うんだよね」
貴音「そんなお気を遣わなくても。よしなにお伝えください」
亜美「いつか亜美たちも、あんなステージで一緒に歌いたいよね」
真美「うん! CHO→気持ちよさそうだもんね!」
貴音「そうですね。催しによっては、そのような機会もありましょう」
伊織「まあ…今日のところは流石と言っておくわ」
伊織「でも見てなさいよ。私はもっともーっと大きい会場に、アンタを招待してやるんだから!」
貴音「ふふ、それは楽しみですね。その頃には私も、より先へ進んでおりましょう」
雪歩「あ、あのあの四条さん…」
貴音「萩原雪歩」
雪歩「もう…もう最高でしたぁっ! 四条さんは世界一のアイドルですぅぅ!」
雪歩「やっぱり四条さんは私なんかとは住む世界が違うんだって。生まれついてのアイドルなんだって、よく分かりましたっ!」
貴音「………!」
真美困惑(あ、あれ? なんか空気が…)
雪歩「あ、あのっ。これ徹夜で作った四条さんフィギュアです!」
雪歩「もし良かったら記念にお側に置いて…」
 パシッ
雪歩「え…」
貴音「このような物を作る暇があるのなら、なぜ自らを高めることに使わないのです」
貴音「今日のライブを見て、感心以外に何か思うことはないのですか」
貴音「萩原雪歩、貴方にはアイドルとしての誇りはあるのですか!?」
雪歩「四条…さん…」
亜美「あ、あわわわわわ」
真美「ま、待ってよお姫ちん! ゆきぴょんはお姫ちんが好きなだけなんだよ!」
伊織「まったく四条貴音の言う通りね」
亜美「いおりんっ!?」
伊織「『単なるファン』なら、グッズでも買ってさっさと帰りなさいよ。こんなところにいる資格はないわ」
伊織「私たち765プロに、あんまり恥をかかせないでよね!」
雪歩「あ……あ……」
 「あわあわあわ」「あわあわあわ」
貴音「――用は済んだようですね。そろそろお引取りください」


 ずーーん
亜美「ゆきぴょん、元気出しなよー」
真美「いおりんも言いすぎ」
伊織「な、何よっ。間違ったことは言ってないでしょ」
雪歩「そう…そうなんだ…。四条さんは私のことが嫌いなんだ…」
伊織「えっと…雪歩?」
雪歩「もういいや、四条さんを殺して私も死のう…。最初からこうすればよかったんだ…」
 「ヤンデレったー!!」
亜美「ヤンデレってなに?」
真美「あんな感じの人のこと!」
伊織「落ち着け雪歩! スキャンダルってレベルじゃないわよ!」
雪歩「はっ!」
雪歩「あ、あれ? 私、何か言ってた?」
伊織「言ってたわよ…。もう、しっかりしなさいよね」
亜美「そうそう、たぶんお姫ちんだって本気で怒ったわけじゃないし」
真美「きっとツンデレだったんだよ! だから元気出しなよ、ねっ」
雪歩「みんな…」
雪歩「三人ともすごいよね。小学生と中学生なのに、しっかりしてて…」
雪歩「私、一番年上なのに、何でこんななんだろ…」
雪歩「本当、自分が情けないよ…。ううっ…ぐすっ…」
亜美&真美「ゆ、ゆきぴょ〜ん…」
伊織(イライライライライライライライラ)
伊織「あーもう、全然分かってない!」
雪歩「え…」
伊織「雪歩がダメな奴だなんて、最初から知ってるわよ! なんでこんな奴がアイドル目指してるんだろうって、すぐ辞めるだろうなって思ってたわよ!」
雪歩「そ…そっか、そうだよね…」
伊織「でもね!」
伊織「雪歩は辞めなかったじゃない! 臆病者で、人前に出るのが苦手なくせに、逃げないでアイドルとしてやってきたじゃない!」
雪歩「え…」
伊織「アンタがどれだけ頑張ってきたかなんて、私たちが一番良く知ってるわよ…」
伊織「なのにまだ自分を卑下して、貴音なんかにペコペコしてるのが許せないのっ! 少しは自信を持ちなさいよねっ!」
雪歩「伊織ちゃん…」
真美「…そーだよ、ゆきぴょん」
亜美「お姫ちんはそりゃスゴいけど、ゆきぴょんだって負けてないって!」
真美「ゆきぴょんの歌を聞いて、真美たちももっともーっと頑張らなきゃなーって思ってるんだよ」
雪歩「亜美ちゃん、真美ちゃん…」
雪歩「―――!」
雪歩「私、もう一度四条さんと話してくる!」
伊織「はいはい、行ってらっしゃい」
雪歩「うんっ…みんな、ありがとう!」
伊織「…本っ当、世話が焼けるんだから」
真美「やっぱりママだ」
亜美「ママー、帰りにアイス買ってー」
伊織「私はまだピチピチの14歳よーっ!!」


貴音(少々、厳しく言いすぎたでしょうか…)
貴音(ですが、あの性格では芸能界を生き抜くなど無理なこと…。ならば早目に引導を渡した方が…)
雪歩「し…四条さんっ!」
貴音「………」
貴音「まだ何か?」
雪歩「い、いえ、あの…」
雪歩「………」
雪歩「…今日のライブ、楽しかったです」
貴音「そうですか」
雪歩「四条さんは、初めて会った時から私の憧れでした」
雪歩「私の理想とする姿がそこにあって、私はそれを見ていれば満足なんだと思ってました」
貴音「…アイドルとは、多かれ少なかれそのようなものでしょう」
貴音「他者の夢を体現する…。貴方も私に夢を託した方が、幸せになれるのではないですか」
雪歩「でも――私だってアイドルです!」
貴音「!」
雪歩「四条さんが眩しすぎて忘れていたことを、仲間が思い出させてくれました。憧れているだけの自分が嫌だから、私はステージに立っていたのに…!」
雪歩「四条さんの大勢のファンの、その中の一人だけじゃ満足できない。もっとあなたに近づきたいんです」
雪歩「いつか…いつかきっと、四条さんに追いついてみせます」
雪歩「大好きなあなたと、対等の立場で話せるように――」
貴音「萩原雪歩…」
貴音「…早目に引導を渡した方が、などと、私の思い上がりだったようですね」
雪歩「し、四条さん…」
貴音「気弱な貴方が、私に対してそこまで言えるだけでも大したものです」
貴音「ですが、それはあくまで言葉だけ。その強き意思、まことのものか否か、これからの活動で拝見させていただきましょう」
雪歩「は、はいっ! ずっと四条さんに見ていてもらえるよう頑張ります!」
雪歩「そ、それで、あのですね…。もし私が四条さんに勝てたら…」
貴音「私は敗北するつもりなどありません」
雪歩「で、でも、もしもっ! もしも四条さんを越えることができたらっ…」
雪歩「い……一生、私の作った味噌汁を飲んでくださいっ!!」
貴音「? はあ、構いませんが…」
 パアアァァァァァ
雪歩「あ、ありがとうございますっ! 私、四条さんのお嫁さんになれるよう頑張りますぅ!」
貴音「は? 嫁?」
雪歩「それではっ」
貴音「え? え?」


 そして――
P「雪歩、この仕事なんだが…」
雪歩「はい! やります、やらせてください!」
P「だ、大丈夫か? 大勢の前で喋るんだぞ?」
雪歩「大丈夫ですぅ! それくらい出来ないと、いつまでも四条さんには追いつけませんから!」

亜美「最近のゆきぴょんすごいねー」
真美「レッスンもメチャ真剣だし…真美たち段々置いてかれてるね」
伊織「ぐぬぬぬ…。やっぱり恋する乙女は強いのかしら…」
伊織「よ、よーし。こうなったら私も四条貴音を狙うわよ」
亜美「ええー!? いおりん何言い出してんの」
伊織「あの女を私の魅力でメロメロにしてやるってのも面白そうじゃない? にひひっ」
亜美「真美、こーなったら亜美たちもアタックするしかないよ」
真美「そうだね。考えてみたら双子を見分けてくれるって、少女漫画なら恋に落ちるパターンだよね」
雪歩「何か穏やかならぬ会話が聞こえた」
伊織&亜美&真美「うわあ!!」
雪歩「なんて、冗談冗談っ。そうだよね、私だけの四条さんじゃないもんね…」
雪歩「でも私、これだけは譲れないから!」
伊織「ふふん、雪歩のくせに言うじゃない。いいわ、相手になってあげる」
亜美&真美「負けないよ! 歌も、恋も!」
P「なんでマクロスの最終回みたいになってんだよ…」
雪歩「プロデューサーは、誰が一番四条さんに相応しいと思いますか!」
伊織「私よね!?」
P「さ、さあ…本人に聞いてみたら」
真美「それもそーだね」
亜美「さっそくレッツラゴ→!」
P「うわ、余計なこと言った」

亜美「というわけで、お姫ちんは誰を選ぶの?」
貴音「あのう、皆様が何をおっしゃっているのか今ひとつ理解が…」
雪歩「わ、私はひんそーでちんちくりんですけど、四条さんを好きな気持ちは誰にも負けません!」
伊織「宿命のライバルである伊織ちゃんを差し置いて、他の奴に目を向けるんて許さないだから!」
真美「いつも亜美の影に隠れていた真美を、お姫ちんが初めて見つけ出してくれたんだよ…」
貴音「な、なんという面妖なオーラ…。私にはとても対処できません…」
響「おーい貴音ー、このへんでヘビ香見なかった?」
貴音「ああ響、よい所に! 後はよろしく」
響「へ」
雪歩「そ、そんなぁっ! 四条さんを返してくださいこの泥棒猫!」
伊織「てゆーか誰よアンタ!」
響「ちょ、お前ら何言って…」
響「はっ! そうか、こいつらヘンタイ765プロのやつらか!」
真美「違うよ! ヘンタイはゆきぴょんだけだよ!」
亜美「亜美たちはお姫ちんにメイド服を着せたり園児服を着せたいだけだよ! うえっへっへっへ」
響「とんでもないヘンタイさー! くそっ、お前らなんかに貴音は渡さないぞ…」
貴音(そ〜〜〜っ)
響「貴音の流れる髪の一筋まで、何もかも自分だけのものだぁ!!」
貴音「響まで何を言い出しているのです!?」
雪歩「ふぇ〜〜ん、ライバルが多すぎますよぉ。四条さん、可哀想な私を慰めてください!」
貴音「どう見ても貴方が感染源ですよ!」
 おしまい


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