○j6 さん
- 002 鈴の音よ再び (採点:3)
- 商店街で、祐一の見た真琴は、いったいなんだったのでしょうか? 復活したのでなければ、祐一の脳が鈴の音にあわせて映し出した虚像って事ですよね。
その虚像と、ものみの丘に残っていた鈴との関連が良くわかりませんでした。
単なる都合のいい偶然では、少し冷めてしまいます。
あと、1行ごとの改行と、最後の異常に長い空白行の意図が理解できませんでした。
ネット上でも文章作法を教えてくれるサイトはありますので、そういったところも参考にされてはいかがでしょうか。
- 003 お泊まりパニック! (採点:3)
- 人生ゲームの箇所をもう少し書き込んだほうが個人的には面白かったと思います。
スタート、中盤、クライマックスくらいをダイジェストで。
人称の変更はあまりいい効果があったとは、思いませんでしたが、ホラーチックな栞の登場シーンは笑わせてもらいました。
- 004 The regret (採点:3)
- 安易に人を死なせてしまうのは、どうかと思います。
この内容であれば、少し手を加えれば、北川が生きていても、問題なく話が進みますよね。
やはり、人の死を書く以上、そのキャラが死ななければならなかった理由(作者のご都合主義的なものではなく)が必要ではないかと思います。
- 007 冬の夜の過ごし方 (採点:9)
- ニクブトン……。なんとも心浮き立つ響きですね。
それはともかく、秋子さんの誘惑に必死に耐える祐一の姿が良かったと思います。
欲を言えば、最後は秋子さんを敷布団にするのではなく、絶望(欲望?)的な苦悩(喜悦?)の悲鳴を上げる祐一で決めたほうがスマートだったかも知れません。あくまで、個人的な意見ですが……。
- 022 笑い声がきこえる (採点:9)
- ダークはただキャラが殺される、死ぬ、発狂するといったものが多く、あまり好みではないのですが……。
名雪が愛憎の末に真琴を殺害したと読者に錯覚させておいて、その実、真琴が名雪を殺していたという叙述トリックが秀逸だったと思います。
『鎌が音を立てて動いた。』のあとに笑い声のみで締めてくれた方が、すっきりまとまっていた気がしました。そこで-1点してます。まあ、この辺は完全に個人的な好みです。
- 025 歩いて行こう (採点:1)
- 格闘の達人っぽい祐一には、正直言って感心できません。
もし、彼がそういうキャラだったら、舞シナリオでは、もっと活躍していいはずですよね。
あと、仰々しい祐一の過去設定も、ちょっといただけませんでした。
ここまで来てしまうと、ほとんどオリキャラですよ。
- 061 今宵、見知らぬ明日のために (採点:10)
- 若年での妊娠といった重いテーマを、ガキなりに悩んで決心する祐一の姿と、女性経験の無さで引け目を感じつつも、友人らしい思いやりで祐一を諭す北川に好感を抱きました。
あと、作者は男性の方ではないかと思いますが、こういった内容の場合に、男性には描写が難しい女性視点を入れなかったのも、正解だと思います。
戻る