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○zasx さん

022 笑い声がきこえる (採点:5)
刑事のシーンが蛇足に感じました。
タイトルに起因しているのでしょうか、ラストの秋子に至るまで、狂気を表すものが「笑い」だけという一辺倒な印象。


026 ステップ (採点:6)
 自分の好みのお話で楽しめました。
 以下、ちょっと気になったことを。

・戸籍謄本→年の離れた兄
 このあたりで、物語全体のフォルムがわかってしまった人も多かったのではないでしょうか。
 で、そのまま進んでしまったのがなんとも。もう一工夫、どこかに「あっ」と言わせるものが欲しかったです。

・過去と現在を行き来する構造
 俗にいう、冒頭に死体を転がせ、ネタは前にばらまけ、ってなやつなのかもしれませんが、何度も行き来する構造はどうかと。
 これであれば、話を別々の2本に分割して、個々に書き込みを増やしていった方が感動的ではないかと思いました。
 たとえば秋子パートだけにするなら、両親の葬式に叔父が出てくるシーンは必須でしょうし、絵葉書のエピソード(これ、今回どうしても入れたかった話なのでしょうかね?)はもっと心情を書き込んでみたりと、色々できたのではないでしょうか。
 名雪パートでは、秋子の過去の吐露が楽しみだったり。

・嫂、儘、恙、絆された、偶々、言ってたは、だッ
 なにかこだわりがあるのでしょうか。それとも雰囲気のためでしょうか。
「何言ってるんだ、違うッ! ただの事故だッ!」このあたりの「ッ」は意図がよく分かりませんでした。
 少なくとも、出現率の高い「嫂」と、セリフ中の「偶々」「言ってたは」については、普通の書き方のほうがよかったと思います。

 長々と好き勝手に書いてしまいました。
 失礼しました。

035 復讐という名の代償行為 (採点:3)
名雪の反応とかはよかったと思うのですが、そこにいたる経緯と、七日目の奴に気が付くのがどうかと。

036 ずっと伝えたかった思い (採点:3)
物語のテンプレートというか、黄金パターンというか。
そういうものから脱却する何かが欲しかったです。


041 また逢えたらいいね (採点:9)
面白かったです。それ以外の言葉が思いつかなくて申し訳ないです。


051 ある牛丼屋の一週間 (採点:4)
なぜ句点を省くんでしょうか。他にもいくつか見ましたけど、ちょっと不思議です。
――って、こんなの感想じゃないですね。すいません。

060 『月の兎のおとぎ話』 (採点:5)
確かにおとぎ話風ですね。こういうのも面白いと思いました。

062 壊れゆく世界の片隅で恋を歌った少女 (採点:8)
 うまいと唸ってしまいました。今まで読んだ中では、群を抜いたうまさという印象です。
 隙の少ない作品な分、身構えた採点になってしまいましたか。
 以下、ちょっと気になった点を。

>第4章 「ファイナル・アンサー」
 笑わせていただきました。……ってことで、これが一番大きい減点。
 作者の遊びは、キャラ名だけで押さえて欲しかったです。

>Copyright (c) 2000 by Shiho Fujita
 物語全体として、どのような視点(?)から書かれているのか解らず、
 一読目に、ちぐはぐなピースを組み合わせたような印象を受けました。
 はじめに、志保の名前とCopyrightがあるので、なにかに載せた記事だと思ったのですが
 プロローグがあったり、「こうと決めたら、祐一ほど行動の早い人間もいない。」
 などと誰かの(志保とは思えない)主観が書いていたり。
 ノンフィクションなのか、フィクションなのか。統一感がないというか。

>知識系のこと
 雰囲気が出て良いと言う人もいるかもしれませんが、自分は知識はもう少し裏役にまわって欲しかったです。
 たいへんわかりやすい説明が付いていたり、漢字表記でわかるものもありますが、
 やはり全体的にはわかりにくい(読みにくい)かと。


 長々と好きなことを書いて申し訳ありません。ついでにちょっと雑談を。
「ヘビィ・ベッド」という表記を見て、Vの発音を
 気にしていた人かなと思いましたが「バニラアイス」で違うかなとも思ってみたり。
 ヴァニラアイス――なんか変ですな(笑)

 では、乱文失礼いたしました。


072 彼と彼女のフォークロア (採点:7)
ラスト、いいですね。
繰り返しを使う場所は絞った方が、などと思いました。

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