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○Mynona さん

10 透明 (採点:5)
香里、かわいいなあ。こういう書き方好きなんです。あこがれます。
つまり、嫉ましいってことさ!ということで。
なんだか泣きたくなる様な幸せさです。

11 白い街に暮らすもの (採点:5)
あ、この効果面白い。そうか句点をはぶいてこういう効果が出せるのか。
目からうろこでした。
思わずWeb拍手押したくなるようなそんな気分です。

12 シュガークラフトの朝 (採点:5)
うっわ、きらきらしてます。
シナリオ補完ですか。いまとなれば流行が一回りしてかえって新しい。
びっしり一人称だけどあまり饒舌な感じを受けないところが上手いですね。

そして個人的には老人の台詞が少々不自然なような……ってなんだかそればっかり言ってる気がしますが(笑)。
割と身近に老人のしゃべりを聞くんで気になるんですよねえ……。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:5)
うん、いいなー。
どこが一番いいかというと、名雪の礼儀についての部分。
思わずああそうかと頷かされるところがありました。真琴シナリオがらみで個人的にもう少し考えてみようとも思いましたけれど。
タイムカプセルの瓶の方は以前から使ってみたいと思いつつ果たせなかったアイテムなのでちょっと悔しいです。悔しい。

14 こんな暑い日には (採点:5)
すごくどうでもいい点なのですが、「なんだよ」を名雪の疑問の文末につかう例って結構一般的なんですが、こなれない表現のような気がしてどうも個人的に違和感があったりします。
原作じゃ「なんだよ」は断言として使う例ばかりだったような気がしますし。
もっとも、原作の文章はところどころおかしいんで引き写すのがいいとも思わないのは思わないんですけども。
というわけで悪い点とは思いません。思いませんが個人的には気になります。
そして、そんなどうでもいいところが気になるのはよく書けてることの裏返しなのでしょう。

子どもの頃のシーンがはいるのは、この話に関してはちょっといい話に日和ったって感もあります。コメ調で引っ張ってもよかったんじゃないかな。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:5)
思い切ってバカですね、これは(笑)。
このネタで、こういう味付けは何気に初めて見た気がします。
いやでも見たことあるような、でもたぶんないんだなあ。
綺麗にまとまってて、力も入りすぎてなくて印象いいです。
毎日一本、こういう話を読めたら幸せだろうなあ。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:5)
暗くて寂しくて、ゆっくりとした時間ですね。その寒さが暖かさを描写している。
名雪はこんなポジションが似合うし、あゆは無償の振る舞いがよく似合う。
そんなことを思います。



18 Melancholy (採点:5)
いいスパイス。
むしろ他作品の引き立て役になっちゃってるところがある(出来の意味でなくてですよ)のが多少不憫ですが、
箸休めというか、ウェハースというか、他の話に読みつかれてきたあたりに出会うと嬉しい話でした。
今回、文章クドめが多いようですし。
ノリに任せて吹っ飛んでいかないバランス感覚に好感。

19 残されていた音声 (採点:5)
おっと、ずいぶん凝ってみましたね。栞ですか。一番怖い点は話の中にはない、ってやつですね。グッジョブ。


事前批評無しなわけで、何票意味不明という感想がはいるか作者さん楽しみにしてるだろうと思います。
そういう人の悪い行動するひと、とても好きです(笑)。
伏せ字掲示板も楽しみですね、これは。

誤読だったらとても悲しいですが(笑)。

20 安っぽい奇跡 (採点:5)
うん、いいですね。
個人的な好みからいえば後半説明しすぎなのですが、本来説明し過ぎるべきものでしょうし。
あとはちょっと栞の台詞が栞っぽさを感じない部分もあるのですが、
でも、いいなあ、特に祐一のキャラが。

21 信号炎管 (採点:5)
「白の世界に天使はいない」の系統でしょうか。
ううん、惜しい。このタイプの話には、圧倒的な間接的心理描写が必要だと思います(行間が苦手なひとには意味が通じないくらいの)。冒頭の部分でいきなり時系列につまづいたので、そこまで文章に深みがあるとはどうしても思えなくなってしまいました。
しかし、目のつけどころと題材は素晴らしい。
それに心意気も。

23 いらない子 (採点:5)
 またえらく無防備になっちゃいましたね、美汐(笑)。
 秋子さんおろおろするかなあとか疑問はあるのですが、短篇らしいまとまりがあって楽しい話でした。とぼけて抜けていく解放感のあるラストもいい感じで、ほのぼの特有のなよなよした臭みがないところにも好感触です。
 でも、このテーマ、背後は重たいですねえ。さらっと流してますけども。


24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:5)
 うわ、お姉ちゃんとは呼ばせて欲しくなかった(笑)。
 それは個人的なあれなのでどうでもいいとして、「じゃあ、お姉さんと一緒にお母さんとお父さんを捜そうか」のあたりでたぶんあゆだなと気づいて、冒頭の文章などもあり、あ、これは感覚近いひとかなと思って興味を持ちました。小道具にたい焼きつかわないところとか。
 子どもを祐一と思わせるトラップだな
、とまだネタバレまでいかないうちに断定してしまいます。
 うん、当たりですね。


25 #9 クリスマス・イブ (採点:5)
 冒頭部分、9歳の台詞回しとは思いにくい気がします。大人びているとかそういう意味でなく、この台詞回しは自我が確立したあとでないと出てこないんじゃないかなあ。意識して自分のキャラ作って無いと出てきそうになくて、ちょっと天然さに欠けるかな、と。
 同じく現在にも少々違和感があり、それはたぶんどの年齢においても高校生の美汐の言葉遣いをさせているからなのだと思います。口調でなく、メンタリティでキャラを描いている、そう思わせて欲しいとねだりたくなります。

26 紫陽花の歌 (採点:5)
 むむ、説明したい内容をそのまま説明として書いてしまっているため、ちょっとぎこちないなという印象を受けます。
 個人的な感覚では、こういう情感は秋子はすでに通り越して、もうある種の達観にいたっているような気がしていて、たとえば、名雪と祐一は子どもの頃に持っていって現在からの回想として書かれた方がしっくりとくるなあという感じがあります。個人的には、です。もちろん。


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