○Serial John Doe さん
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:7)
- 良いアホな話ですね。
もっと鍛えて、このままの道を究めてください。
- 51 淘汰 (採点:7)
- なかなかに面白い設定が、訓戒的な物語で上手く纏まってました。
言葉ということは、何かを伝えるためのもの――ということを、
忘れている人はとても多いですよね。私も普段から同じことを
考えているので、共感できるものを強く憶えました。
- 54 さよなら電波塔 (採点:9)
- 残酷で、とても容赦がないけれど、救いもあって、
何よりも純粋でとても綺麗な物語でした。
僕も人間が高所より落下する作品を一つ書いたのですが、
到底及ばないものでしたので、思わず凄い、と唸りました。
10KBで、適切な物語を適切な場所に収めているのも好感
が持てます。今回、それが出来てる作品が凄く少ないので。
- 57 『In My Life』 (採点:6)
- 良いノスタルジィでした。
特にこれまでの展開を飲み込むような最後の一文が切なかったです。
何となく誰が書いたか分かるような気もしますが、それは
言わぬが華のようですし、私も捨てハンで感想を書いてるので、
黙することとします。
- 58 お花見 (採点:8)
- 考え不足であることが人を追い詰めたり、
何気ない仕草や善意の言葉が、実は全く逆の作用を及ぼしたり。
あまりあって欲しくないありがちなことが、短い中にも丁寧に、
そして印象的に描かれていました。良いです。
ここまで一番下から順に読んできたのですが、初めて8点を
つけた作品です。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:5)
- とても頭の悪い話ですね(誉めてます
こういう不条理なのは、嫌いではありません。
- 67 真夏の夜想 (採点:2)
- 設定を整理もせずに、つらつら述べられても、困ります。
小説に仕上げて、出してください。
- 68 パーティードレス (採点:5)
- 設定とシチュエイションだけで容量を使い切った感があります。
多分、もう少し尺の長い短編で書くべきなのでしょう。
雰囲気つくりは上手いだけに、残念です。
- 72 悪人談義 (採点:3)
- 割とありがちな内容なだけに、もう一捻り欲しかったです。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:6)
- とぼけた感じの文体が、なかなかに素敵でした。
- 78 間抜列車 (採点:7)
- 綺麗な話。
山場の盛り上げとか、不愉快な会話とかひっくるめて、
飲み込んでしまう最後の科白が特に、秀逸だと思いました。
語り口がきついので評価が分かれそうですが、私は割と好きです。
- 79 ハチミツ (採点:6)
- 素直に良い話です。私にはちょっと書けないタイプの心地良さで、
少しばかり羨ましく感じました。
- 82 風の遊ぶ (採点:7)
- 軽妙なテンポと、肩肘張らない程度に最適化されてる文章のお蔭でさくさくと読めました。楽しかったです。物語は皆無でシチュエイションを描いているのは、この話の場合は成功だったと思います。
- 86 五月晴れ (採点:4)
- 朴訥な少年の描写が良いですね。
10KBという尺には少し合わない話のような気がします。もう少し状況も舞台も人物も膨らませて、長い話に仕立てた方が、面白くなりそうです。
- 88 eo_webtrial.html (採点:3)
- 私も余り人のことは言えないのですが、読む人のことを考えていない、難しい漢字の乱用は、読んでて疲れるだけです。最後のオチは素敵だったのですが。
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:7)
- ちょっと序盤、文章から展開からたどたどしい感じがしたのですが、最後は良い場所に着地してました。胸に良い澱の残る物語です。
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