○Bad Luck Moon さん
- 05 魔 王 (採点:5)
- まあ、こういうのも面白いですよね。
もちっと、正体が蚊である伏線が欲しかったです。
- 09 僕僕先生 (採点:8)
- 雰囲気のある面白いお話です。
中国の人間でなく、寧ろ中国の作品を読んだ一昔前の
日本文芸家が書いたような、独特の趣がありました。
芥川龍之介のような。
- 12 世界が終わる時、始まる時 (採点:7)
- 実はNo.20の作者だったりするのですが、
自分がいかに斜に構えて歪んでしまったかを思い知らされた気分です。
同じ宇宙離散ネタでこうも過程と結末が違うとは……。
それはさておき。
短い中にも残る意志、旅立つ意志がきちんと描写されている、
良いお話でした。こういう優しい話を書ける方には憧れます。
- 17 ○ブタ。をプロデュース (採点:2)
- キャラ立ちが弱い上に、
このギャグのセンスは、私には少し辛かったです。
すいませんが、私には合わなかったようです。
- 28 その交渉は無理がある (採点:2)
- なんか誤解があるようなんですけど、
そのヒロインの性格はツンデレと言いません。
- 31 戦場の休日 (採点:3)
- 多分、作者は酷い誤解をしていると思うんですけど、
ツンデレはツン期とデレ期があって初めてツンデレであり、
この作品で書かれている女性はただのはねっ返り娘です。
あと、自己完結しているキャラを書くには、15KBじゃ少し足りなかった
なという気がします。
- 34 美談 (採点:6)
- 主人公の乾いた描写や、単語の選び方など端々に上手さを感じます。
ぼくはこの手の乾いた感情を書いたものは好きでして、
楽しく読むことができました。
あ、あとこれは点数とは関係ない質問なんですけど、
本多孝好の『MOMENT』に影響受けてますか?
- 35 負け犬 (採点:5)
- 悪趣味ですけど、こういう話も好きです。
かつてこの手の問題に直面したことのある人間としては、
ちょっと直視するのに苦労もしたのですが。
- 37 Love Song を聴かせて (採点:8)
- ああ、だからLove Songなのですね。
題名の妙といい、気持ちの良い少年少女の語らいといい、
短い中に上手く物語を作った良品だと思います。
- 40 J・V・ノイマンに撃たれる前に (採点:7)
- 博士と助手のやり取りは雰囲気があって面白かったです。
ただ、ラストはあまり解決になってないような気がします。
- 41 らくがきを消しに (採点:3)
- キャラの区別が最後までつかなくて、読み難かった。
人物関係の描写をもっとすっきりさせて欲しかったです。
- 45 運命ーめぐりあいー (採点:1)
- 色々端折り過ぎです。15KBという制限で物語を成立させるために
苦労したのは分かるのですけど、何も物語ってません。
シチュエイションものにするにしても、もう少し登場人物の
個性がないことには、こちらも楽しみようがありません。
- 46 決まりきった世界 (採点:1)
- >相手の手を50通り考えれば、30手先を読むだけで1500手
それでっかい勘違いです。
相手の手を50通り考えるならば、30手先を完全に網羅するには
50の30乗通りの手を考える必要があります。そんな莫大な数の
手を網羅できる人間などいません。機械だって無理です。
それはさておき。この作品をみるに、作者は将棋を薄っぺらい
競技にしか見ていないとしか思えませんでした。もう少し、
将棋の勉強(付け加えるならばAI将棋の勉強)をしてから、
作品を書くべきだったと思います。
- 47 ローランダ、空へ (採点:9)
- 人間とローランダの関係性、直向さが胸をぶるぶると揺さぶりました。
今回のこんぺ作の中では一つ傑出していたと思います。
ただただ素晴らしかった。
- 54 smells like xxxx spirit (採点:1)
- 何が書きたいのか、私には全く分かりません。
自己完結自己満足を垂れ流されても困ってしまいます。
- 57 受験戦争戦死者プラスワン (採点:1)
- 推理ものとしても青春ものとしても中途半端な気がします。
15KBで二つのテーマを両立させるのは難しいのです。
どちらか一本に絞り込んで書けば、良かったと思います。
- 58 落日の挽歌 (採点:8)
- モデルはクロマニヨンと、ネアンデルタールでしょうか。
短い中に綺麗な寓話をきちんと描いていて、凄いなと思いました。
- 59 幼少時 (採点:1)
- 物語を書いてください……。
- 60 失恋時限爆弾 (採点:4)
- こういうこっ恥ずかしい青春のノリもなかなか良いものです。
ただ、もちっと共感性の高いキャラで話を作って欲しかったです。
- 67 淑女は悪魔のワルツを踊る (採点:8)
- 硬質な思考と確かな信念を感じさせるお話でした。
不思議な少年と女性の語らいも読んでいて楽しかったですし、
最後の選択とその後の見せ方も、胸に落ちるものがありました。
- 69 雪、心々 (採点:5)
- こういう話は本来、短い話を丁寧に丁寧に紡いで、
長い話として作っていかなければならないタイプの
話だと思うのです。短いながらも上手く纏めている
とは思うのですが、やはり積み重ねが足りないですね。
あと、こういうことぶっちゃけると気分を害される
かもしれないんですけど、やっぱ、小川洋子の
『博士の愛した数式』と比べちゃいました。
- 70 雨ごい (採点:7)
- 詳細な描写が最後の一行に上手く活かされてるなあと思いました。
くすりと笑える質の高いショートショートです。
面白かった。
- 79 home, my sweet home (採点:7)
- 機械と人間の境界が曖昧になった人格を、
硬質な文体できっちり描いていて快い印象を持ちました。
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