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○nickel さん

01 にじのむこうのおはなし (採点:5)
単純に作品世界の好みの問題で、僕にはソフトすぎました。ただ技巧的に減点したくなるような点もないので、5点を。

02 黒船 (採点:7)
これをネタに一席打っていただければ満点差し上げたいなぁ、と思うわけですけども、つまり一席打っていただかないと満点、というかどうにも点のつけようがないわけで。でも実際落語として聞いてみたいとも思うので、7点。

03 遵守 (採点:9)
僕的には上位入賞者候補である気がしているわけで。そつのないこなれた文章で、ネタもほどよく手垢がついてないし、短編としてもうまくまとめている。ただ、多少パンチに欠ける。9点。

04 海神の矛 (採点:5)
短編で選ぶべきネタではなかった、というのが正直なところ。エンターテイメントの立場から言えば、軍事モノで兵器、戦争に対する作者の価値観を前に前に出す、それだけの作品というのは退屈でしかない。文章はよくこなれていただけに、残念な作品でした。

05 理屈じゃないこと (採点:8)
切なっ。

ただ、「両思いのまま別れさせた」というのが、ちょっと妥協してしまった点なのではないか、と思います。時には非情であることも、恋愛モノには必要なんじゃないかなぁ。

06 For tune the rainbow (採点:5)
何も感じなかった、というのが正直な感想です。人死にを出すことには肯定派ですが、あまりにSSライクにシナリオ的過ぎ、無難に過ぎ、特筆できるところがない。これは僕の感受性の問題でもあるので、特に順位に影響しない点をつけさせてもらいます。

07 事実上悪真実上正義 (採点:5)
ネタが微妙でした。

08 パースペクティブ過剰 (採点:採点なし)
もう技術で言ったらこれに最高点つけても他のが5点以下になってしまうくらいの神構成。
ただ、音楽で言うとこ「16分の17拍子」的な感じが否めません。何度も何度も読み返して、何か時系列的なミスリーディングを狙ってるのではないか、自分の読解力では見落としてしまう「何か」があるのではないか、と疑い続けてしまいました。改行のないスタイルもその猜疑心を助長しつつ、10回ほど読んでようやく、何もそれらしいトリックはなかった、っつーかあっても永久に俺には読み取れん、という結論に達しました。
面白くもあれば腹立たしくもある、この感じをちょっと点数に換える事ができないので採点なしとさせていただきます。

09 テロリスト長沢 (採点:7)
ヒマな大学生だなぁ、と思いつつ読んでるわけですが。そろそろ僕も大学卒業ですよ。切ないなぁ。テロるか。
あ、オチが欲しかったです。

10 いろはの森 (採点:5)
人死にの出る話は、涙腺が緩まなかった時以外低い点つけることにしてます。

11 「やっぱりさ、天使っていると思うんだけど」 (採点:5)
ぶっちゃけた話陽太君の寝取り未遂話と現在の史美たんの会話は無理やり繋げた臭かった……あと、会話文が背中の痒さを誘引します。総じてオナニープレイであったと言わざるをえません。媒体が文章でなかったらもっと違った評価が出来たかもしれませんが。

14 ずっとずっと言えなかった言葉なんだけど、この世界で僕は幸せだった。もうこの世界は消えてなくなってしまうけど君は一人でも大丈夫だから、一人でも歩いていけるから、いつでも僕はここにいるから。でも最後にこれだけは言っておきたかった (採点:8)
この長いタイトルにそんな使い方があったとはー! びっくり8点。

17 19140901 (採点:8)
この企画に出ている作品群の中で「ああ、もっと容量広く取っていればもっと面白かったよなぁ」と思うものがいっぱいあるわけですが、これもそのひとつでした

24 結婚適文句 (採点:10)
すっげぇギャグセンス。序盤から新幹線のように突っ走りつつも、終盤からのラブな徐行運転もそつがない。面白かった。笑った台詞を挙げると指の数が足りない。

29 Blind (採点:2)
まとめ切れていないというか、容量のせいもあるかもしれませんが、ただ単に出来事のダイジェストにセックス観貼り付けただけな感じになってしまっていました。展開も速くて無理があったように思えます。

32 俺たちいつも仏恥義理だぜ、夜露死苦! (採点:7)
ほのぼの感たっぷりで少し癒されました。でも、マガジンの読みすぎはよくないと思います。

37 零光年先の、彼女 (採点:10)
個人的にトップ3候補。エロとラブとSF。つーかすごい。SF設定作りの手間を考えれば、これを16kbに収めるその心意気は素直にすごい。面白かったです。

58 飽くなき赤色 (採点:1)
残念ながら、つまらなかったです。あまりにもオナニープレイが過ぎ、しかも下手でした。間を空けるたびに性格変わってんじゃないか、ってくらい主人公のキャラが一貫してないし、台詞回しは悪い意味でオサレすぎだし、展開は唐突だし、現実世界を描いてるくせにあまりに現実から離れて、書き手の都合のいいように警察や世間が動いていくのにはうんざりしました。時間を無駄にしたと感じるレベルの作品。なんつーか、もっと頑張れよ! と言いたい。

60 「1万2000円は高すぎる」 (採点:6)
ぱんつぅ(゜∀゜)ぱんつぅ! 僕は黒派です。

61 山小屋語り (採点:1)
なぜ純愛が嫌いだからこの話を書くのか分かりません。紹介文さえなければ評価が変わったのかもしれませんが、書くからには紹介文であれども手を抜いたり、自分語りに終始せずに面白いモノを書いてほしかった。作品の印象ですら変えてしまう辺り、酷い紹介文であったと言わざるをえません。

62 格闘少女 (採点:3)
何度恋の話と、お手軽に人が死ぬ話を読んだんだろう。もう正直読むのが疲れたというのもあり、それでも何らかの+αがあれば「面白かった」の賞賛とともに高得点出せたんですが。

65 金曜日のつめきり (採点:8)
お手軽に退廃を演出する小道具(リストカット跡、レイプ、煙草、麻薬等々)を、そのお手軽さゆえに安っぽく感じて、基本的にそれだけで一読したら無駄な時間過ごしたと忘れる事にしてるんですが、たまに、その小道具を使うのに面白い、という話もあるわけで。というわけで面白かったです。

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