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○Hrrach さん

01 スーパーラブストーリー (採点:6)
手癖で書いているような感じもありましたが、それがおもしろいの域にあるからすごいと思います。


10 魔法使いのいた夏 (採点:7)
すらすらとするすると、心地よく読めました。
題名がなぜ、過去形なのかが気になります。

15 嫁嫁パニック (採点:6)
軽妙なお話。何も考えずに楽しさに浸れるというのはいいものですね。
これはこれで完成されていると思います。これからもがんばって突っ切っていってくださいませ。

17 キラーデイ (採点:5)
おもしろくなりそうな芽を秘めているお話だと思いました。
鮎の干物作りだけじゃなくて、もっと主人公の一般生活を取り入れてみれば、さらに一味加わったんじゃないかと思います。

18 じれ☆んま (採点:5)
外傷がないなどの状況から、業務上過失致死辺りに落ち着きそうな感じですね。
少年の一人勝ち、というのは小気味良かったです。

28 腐臭 (採点:4)
一本角が立ちそうで立たないもどかしさがありました。あと一歩突っ込んでいけば、もっともっとすごい気持ち悪い話になったんじゃないかと思いました。

31 不確定性の彼女 (採点:4)
ボーアとかハイゼンベルクのがゆかりアイテムの主っぽい気がしますが、むしろ量子の概念に納得したアインシュタインと思えばそれはそれで深いような気がします。
最後、この二文で締めるのはなぜかもったいないように思いました。

36 もし人生が一篇の掌編だったら (採点:2)
この試みを買ってみて、という感じだけなのが残念でした。
あと自分はモニターで縦書きはなかなか読みづらいということを改めて再確認しました。

43 そしてお大事に,と殻人は言った (採点:7)
設定とか用語とかからっきしわからなかったですけど、なんだか惹かれる世界観でした。
更なる研磨、練成に期待します。

47 光学概論 (採点:8)
この靄のような柔らかくてちょっと冷たい雰囲気に3000点を差し上げたいところ。
結果が気になるよりも、経過をゆるゆると読ませてくださったことに感謝であります。

59 プルシャの後裔 (採点:9)
単純な筋立てを、言葉の選び方と流れで鮮烈なモノへと昇華した手腕に感嘆しました。
おもしろかった。読めてよかったです。

60 黒猫侍・片牙小太郎 (採点:6)
古来からの正当な手法、王道といえばそうですが、やはり心地よさは抜群なので。
もっとねこっぽい動きや仕草があると、さらに良かったと思います。

68 七夕 (採点:2)
ぶっ続ける文章が読み難くくなるかおもしろくなるかを隔てるのは、言葉の選び方によるリズムが重要で、その辺が今一歩だったのがもったいなく思います。
こういう文章の見せ方はありだと考えます。どうぞこれからも洗練し続けていってください。

73 あかんぱにい (採点:3)
謳い文句と題名によるおもしろさの喚起、というところが大きいように思えました。文章自体はそれほど奇抜でもなかったので、短い行ならではのキレ味も欲しかったように思います。

78 音響室B (採点:6)
なんというか、最後まで読んでみたいお話でした。
さらさらと心地よく読めたので、よけい涙の理由が気になります。


79 ユメオチ「 (採点:6)
まどろみの連鎖がおもしろかったです。
最後の一言すらユメオチかもしれないと思わせるところが好きでした。

85 童話 (採点:4)
ちょっとした小話ですらすらと読みました。2千万年という記述がなぜか、読み解けなかった自分に少し悲しく。
男の売れなさそうな感じがうまく出ていて、そこが好きでした。

86 NEET (採点:5)
最後、泣いてしまいましたかぁ〜。
飄々としているところが好きだったので、少し残念ですが、決意はいいものですね。

87 黒揚羽と蜜柑の花 (採点:4)
同じような繰り返しの中でゆっくりと進行していくお話。好みではありますが、もう少し濃い味にしてもよかったように思いました。
イチゴミルクのくだりが好きです。

90 R・P・G (採点:2)
発想の奇抜さをおもしろみに繋げられなかったのが、もったいないと思いました。
神視点だからどの場所も……っていうのは、結局自分の言ったことがそのまま現実になるのと大差ないような。
変り種部分を作ったら、納得させてくれるパワーが欲しい気がします。

91 鈴の音 (採点:7)
淡い期待に縋らせず、日々の暮らしへのちょっとばかりの一歩で締める最後が素敵でした。
読み終えて、とても気持ちよかったです。

92 神の子 (採点:7)
不思議な感覚を味わいました。落ちるというよりは、辿るというような。
おもしろかったです。

93 妖精離れ (採点:4)
妖精の描写がもっといろいろあると、主人公が見ているちょっと違う世界や視点が浮かび上がってくるような気がして、そこが読みたかったです。


94 Eternity (採点:5)
なんで弟でなく妹が欲しかったのかが気になりました。
さっぱり塩味の読了感が良かったです。

95 何かの間違い (採点:5)
これはもう好みの問題なのでアレなのですが、妹さんの生への貪欲さが好きだったので、その面でもっと突っ走ってたらもっと好きになれたお話でした。
兄妹の和解というか和合はいらないと思いますが、書きたいという気持ちはよくわかります。

96 走るッ! (採点:6)
勢いで押し切られた感がありましたが、押し切られてもいいと納得できました。

97 やさしい猫 (採点:5)
端々にある、ねこならではの動きとか視点の高さとかをもっとふんだんに込めつつ自然に扱っていれば、さらにおもしろくなったんじゃないかなと思いました。


98 足跡 (採点:4)
足跡が目の前でぺたぺた付いていったら、自分なら怖くて逃げるだろうなぁと思いました。

99 繋がっているものたち (採点:4)
携帯電話がもし世界になければ、一人の少女が自害していたんじゃないか、というようなことを考えさせられるお話でした。
携帯がない、という方がいまや非日常なのですよね。

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