Top Ka1 Ka2短 Ka2中 痕短 痕中 痕長 ONE短 ONE中 家計 月姫 Ka3短 Ka3中 Ka3超短 Ka4小 Ka4本 オリ肉 Ka5短 CLA1短 ONE2 Ka5中 CLA1中 オリ2 オリ3 Ka6小 Ka6本 AIR オリ4掌 オリ4短

○bomb ketch さん

12 人間の目にまだ見えない (採点:?)
山口さんがキャラなのかストーリーの焦点なのかが曖昧で、どっちとしてもやや魅力に欠けるということになっているような気がします。何か淡々としてしまって。あと、ライトな読み物とかゲームでは魂のないロボットの方が少数派であり、魂をつけようなんてのは一番安直な方向だと思えます。とか書いてますが、読んで結構面白かったです。ばいひゅーまんはんど。

13 立入諌止地点 (採点:?)
タイトルがよく出来ている。と思う。謎が解かれる爽快感はあまりなかったかなあ。

15 嫁嫁パニック (採点:?)
おもろいのですけども、やっぱ親父さんの方に悲哀とリアルを感じちゃいますよね(笑)。

16 手のひらの宇宙船 (採点:?)
うわ、これは悲しくなりますね。ああ、もうダメだ。ダメなんだ。とかそんなこと言いながら散歩に出たくなって来ます。涙の表現として、とてもいいと思います。でも、最初読んだときは実は何だか騙されてる気がしました(笑)。

17 キラーデイ (採点:?)
鮎、干物、雑魚のくだりがきわめて分かりにくく、というか分からず、何でこんなところでとまどわなくちゃいけないんだろうという気分がぬぐえませんでした。そのせいで、他の部分が頭に入ってきません。これ、読んだ感じ餌釣りですよね。鮎じゃなければなんてことない文章だから、わざわざそうしたってことはやっぱり意味があるのかなあ。

21 雪見酒 (採点:?)
これは冒頭の禿頭のオジサンの事件はこれだけの分量を取る必要ってやっぱりあるんでしょうか。なじみがなく理解できないタイプの話なので単純に不思議です。前の方だけ、あるいは後半だけなら分かんなくもないのですが。

22 テレフォンリング -Telephone Ring- (採点:?)
夏で暑ければ特に耳に付かなくても簡単に起きてしまうだろうとか、自分のこと青年って呼ぶのはどうだろうとか気になる部分はありました。高等遊民を保証するための設定は、何だかエロゲーの主人公が話の都合のためにいろいろ設定される様で少しにやっとします。もろに私小説ってカタチの方が僕は好みだったかな。

23 不謹神話 (採点:?)
西洋風の神話を土台にしないと、別に不謹慎じゃないなあという感想を持たれてしまうんじゃないかなと思います。徹底しなさを感じてしまいました。もとがあんまり真面目にやってないですからねえ。神話って。

26 賢人の恋 (採点:?)
内容は突き抜けてる感があって、だからもうそれはいいのですが、どうもこのキャラこの語り口のセットが定番すぎる感が否めません(視点キャラの方)。そして、頻度としては定番なんだけどしかし定番としては洗練度がまだ足りない。という点が気になってしまいました。この話に限らず、こういうキャラ語り口のセットを使う話全体ででの洗練度なわけですが。

27 太陽と空の間にある橙 (採点:?)
他人に興味ないといいつつ、実は友だちに混ざりたい。だけどそれが上手くできるか分からないので行動しない。その行動のしなさをコミュニケーションに興味ないという自己規定で言い訳しているキャラなのかな、とタイトル前だけで推測できるというのはよく書けているような気がします。最初、興味ないなら喧嘩なんかにコメントしないよ!とか思ったんですけどね。

28 腐臭 (採点:?)
父親がアイドルマニア、これは怖い!って話だったらなんか陰鬱でいやだなあとか思ってしまったんですが、そうじゃなくてよかった。お話的になったことでその分インパクトは下がってしまいましたが。

29 衛星軌道上のありす (採点:?)
世界の果てまで行こうとして、つまらない場所にしかいけなかったが、そこは一瞬だけ特別な場所だった、という話だとしても、どこまでいっても果てが見えず、恐ろしいほどの寂しさで家に帰った、という話だとしても、舞台が壮大すぎるのかちょっと実感が沸きませんでした。ひょっとすると交通が便利になりすぎてしまった時代の何かを表してるのかなあ。

30 はたらくぼくら (採点:?)
地獄いいな地獄。こういうちょっとしたリアリティが見たいのです。ぼんやりと薄明の生活のリアリティ。漫画で見てみたい。


31 不確定性の彼女 (採点:?)
ラブコメ部分がとてもよく、不確定性原理とかホラーを思わせる部分はもっとさらっと流してもらった方が嬉しかったかもしれない。でも、そうすると単調になっちゃうかな? 逆にサイコロはもっと前に出してもいいと思う。

32 消滅した地球 〜alien cross road〜 (採点:?)
メルヘン。昔の日本人SF作家の話、によくあったような感じ。出来ればもうちょっと汎地球愛みたいのが感じられると良かったんだけど。


33 車輪つきベビーパウダー (採点:?)
妹の世界をもう少しじっくりねっちり読みたかった気がします。ふたつの世界があり、その境目が曖昧になるためのそれは前提条件なんじゃないでしょうか。

34 Waltz #2 (採点:?)
へへえ。V2ってミサイルって表現することあるんですね。初めて知りました。サイバーパンクのサイバー抜き。かなり楽しく読みました。


35 サプリメント (採点:?)
いや、その前に出社拒否が来るんじゃないかなあ。というか、あんまり鬱病っぽくないような気がする。むしろ、サプリメント後の方が鬱病的。この奥さん、確かに自覚なく旦那を鬱に追い込むタイプに見えます。あと適切な薬はちゃんと使わないとダメですよ。

37 二兎を追うものは一兎を逃す? (採点:?)
勢いあっていいなあ。でも、これ甘さに逃げちゃいかんでしょう。

38 まんぷくアリの行進 (採点:?)
この蟻、声でかい!(笑)

39 メガネとピエロのための漸進的狂想曲 (採点:?)
祭りの雰囲気出てますね。楽しそうな空気を感じました。

40 ボクの日常、そして七夕とヴォーグ・モント・メンソール1 (採点:?)
適切な散漫感と透明感で楽しめました。でも、パパが出てからの鬱屈が中途半端だったかなあ。もっと鬱に内向するか、それさえ散漫になってしまうかの方が良かったような気はします。

41 蜃気楼 (採点:?)
ひかりごけは、いまやもうそれ自体ではインパクトがなく、この話の後こそが重要なんじゃないでしょうか。

42 SARUSAWA CHAINSAW (採点:?)
耳に水が入って頭が鈍い。あるある。頭のずっと上に水面が見えるあの感覚。溺れたときのことを思い出してしまいました。

43 そしてお大事に,と殻人は言った (採点:?)
サイバーパンクなんだろうけど、偏屈な僕は何故かスタートレックだなあとか思ってしまうのでした。ふろーまいてあーず。


44 蟲毒 (採点:?)
私の連打と俺の連打がいい感じでした。僕としてはレベルアップ感じて向こうの世界に行ってもらった方がよかった。高揚といわれながらも高揚を感じられず冷静になってしまったので。

46 青空 (採点:?)
びっくりさせようという姿勢に好感を持ちました。その分点数を足しておきます。

47 光学概論 (採点:?)
なるほど写真家だ、とはっと思わす描写が一カ所欲しかった気がします。どうも頭の中の写真家じゃないかという疑問がとれず。空気はとても良かったです。

48 佐竹、飛べ!! (採点:?)
いい話なのは間違いないんだけど、ゲームとかで消費され尽くして、しかもそこで少しずつ良くない印象を付け加えられた要素で出来ていて、読んで感想に困ってしまうという感じ。この話が面白いのかそれとも原型が面白いのか分からなくなってしまったのです。この話独自、というものが感じられないということかもしれない。


51 野辺送り (採点:?)
昔日の自分と遥と幹也の姿を幻視するシーン。このシーン、ぱっと光景が飛び込んできました。ちょっとびっくり。上手いなあ。

52 夕焼けに彼女はいない (採点:?)
「うい」っていうのはひょっとしてどこかの地方では一般的な言葉なんだろうかという疑問が今浮かびました。まさかそんなことはないとは思いますが。どうもここいくら作ってるキャラとしても自分作りが強すぎて違和感があるんですよねえ。

53 体育館を燃やす (採点:?)
体育館の一つや二つ燃やしちまえよ、と何だかやさぐれた気分なのですが、んー、でも、最初はともかく二回目は燃やしても良かったんじゃないかなあ。

54 彼女への笑顔 (採点:?)
ううん、この終わらせ方はマズいんじゃないかなあって気がします。もうちょっとひねりが欲しかった。

57 夏を見逃すな (採点:?)
ものすごく既視感があります。評価しづらいです。

58 夏の扉を開けて時を駆け抜けていく少女のきのうとあした (採点:?)
とっても感動系ゲームという感じがします。大昔のショートショートでこんなタイプもあったなあ、とも思いました。これ、きっと男キャラで書いたらすごくありきたりになっちゃうんじゃないかな。いや、描写によってはそっちの方が魅力的かも。

59 プルシャの後裔 (採点:?)
この女ってポジション、ちょっと無理ないですかね。希少なんだかそうじゃないんだか。面白い話だと思うし、少なくとも(作者の意図とは関係なく)ファンタジー性の存在するファンタジーだと思うんですが、こんな初っぱなで躓いてしまった読み手としては釈然としない感じが残ります。誤読かなあ。説明が欲しいところです。手放しで褒めらんないですよ。硬質に書かれた女って、僕好きなんですが。

60 黒猫侍・片牙小太郎 (採点:?)
普通に虫もいるような気がします(笑)。去勢したら喧嘩減らないのかな?


62 5人以内のごろつき (採点:?)
おっ寿限無、等と思った初読の印象。リズムのヘンさとはまた妙なものを持ってきましたねー。

63 貴方に勝ちは似合わない (採点:?)
この情景の入って来にくい文体はある意味かなりすごく、この方向でやっていったら面白い物が生まれそうな気がします。「みな輪郭線をペンで足されたように浮き上がって見えて、凹凸をつけた絵のようだった。」ここが好き。アニメーションみたい。

64 花盤 (採点:?)
この話は実は男っぽい文章の方が似合う気がする。何でだろう。でも、そう思うのです。


65 ハイブリッドアンビエント (採点:?)
呼吸の音とか血液の音とかそういうことにも言及して欲しい。音々いう割には感覚が伝わってこない、と思ったのですが、どうも物理的な音ではないようで。じゃあ何だろうかというとどうも僕には分かりませんでした。コミュニケーションの煩わしさなんだろうか。でもそうしちゃうとどこかありきたりになっちゃうわけで、ここはやはり物理的な音で押し切って欲しかったような気がします。

66 サルベージ (採点:?)
こういう展開以外には出来ないししない話だと思うんですが、何だか喰い足りなさが残ります。「確かに仕事はできる」とかそういうあたりが気になるのかなあ。何だか微妙に掛け違ってる感じで。サルベージってタイトルにも違和感が少しあったのですが、これは内面世界からの引き上げ、ってことでこういうタイトルなんですかねえ。でも、和風に行って欲しかったなあ。

67 純 (採点:?)
とても個人的な感想なのですが、僕、こういう話は男役がそれでも性欲丸出しの方が好きだったりします。問いかけ自体が無力化されちゃいますけど。あ、今気づいたんですけど、これ帯が上手いですね(笑)。

69 神の子と魔女の子 (採点:?)
わはははは。ちょっと面白かったです。

71 幸せの処方箋 (採点:?)
お、こりゃ暗い話かな。ひょっとすれば全員死んでるか?
というところでは興味かき立てられたんですが、コペンハーゲン解釈で一気に期待から外れてしまいました。個人的に脱力ワードなんです。エヴァレット解釈はさらにどうしようもなく力が抜けます。話を楽に書くためにつかわれるのがほとんどなんで。絶対者による観察、つまり読者の存在と神、あたりまで発展してくれれば面白かったんですが。タイムトラベルネタ好きとしてはエヴァレット解釈を出した、まででは一番楽な書き方を選んだとしか思えませんでした(つまりこの残念感は僕個人の読書経験に因る非一般的なものに留まるわけですが)。


72 雨の日の忘れ物 (採点:?)
憂鬱の書き方の強弱のバランスが良くてすとんと落ちた気分です。こういうの案外爽快ですね。

73 あかんぱにい (採点:?)
オリジナリティが帯に一番あるというのは困るなあ(笑)。

75 ムーンサルト・ブルース (採点:?)
うわ、古いですよ。プロレスをこう書くのは。でも、新しくが面白いかといえばまるでそうでなく。うーん、なるべく直接触れないで書くしかないのかなあ……考えさせられます。そういう悩む点をおけば、まあ、こういうのやっぱり好きなので。安心感に浸りつつ。


76 シャーベット (採点:?)
嫌いといってしまったらもう最後まで展開は決まってしまうので、結論を受け入れられないじれったさでもう少しいらいらさせて欲しかったです。あと少々焦点が散漫な気がします。男の子の話にはいかなくてもよかったって感じでした。

77 ナイチンゲール・メール・サービス (採点:?)
SFと幻想がうまく混じり合っていないような気がする。けど、それはこの独特の文体のなせる業であり、混じり合わなさ自体が幻想を高めている気もする。とすると、SFの部分が埋没するのであり……。どうも分かりません。この文体で説明を放棄した話を書いたらきらきらした凄いものになりそうな気もするのですが。とにかく幻惑されています。

78 音響室B (採点:?)
これは漫画で見たいところですね。舞台の選択がいいと思いました。

79 ユメオチ「 (採点:?)
これはオチっていうよりオチの否定というオチのような気もします。微妙に残る解決されなさは意図的なものなのかな。思考の誘導が上手くて結構うれしい読後感となりました。


80 リング (採点:?)
最初、男の子の書き込みが足りないかなと思ったのですが、読み終わってからはいやこれはむしろ視点は視点に徹して、女の子の危うさと透明さを書くことに集中した方がいいんだろうな、と思うようになりました。

81 ずっとずっと前から (採点:?)
雰囲気で流す技術が最高。あえて文句を付けるとしたら、流されているのは何なのかってことでしょうね。それが自覚的かそうでないかによってまた評価が変わるだろうと思います。しかし、じれったい恋人たちだ(笑)。

83 変わった趣味の男 (採点:?)
変わった趣味の人生をもうちょっと見たかった気がします。でも、面白かった。

84 ちかちゃん、甘えんぼ。 (採点:?)
メイド喫茶のメイドさんもあんたって本当にメイドなのねとか言われて育ったのかなあ、なんて本気でどうでもいいことを考えてしまいましたが、この話は明るめのテンションの方が悲しみ出たんじゃないかなあという気がします。

85 童話 (採点:?)
「つまらない話」って言っちゃダメでしょう。ここは他愛もない話か何かにしなくちゃ。

86 NEET (採点:?)
この言い訳がましさがなんだかいい(笑)。俺はニートじゃないけどニートよりましなニートで、その証拠に自分をニートと言っているって感じで。下には下がある的小市民な選民意識がちょっとツボです。


87 黒揚羽と蜜柑の花 (採点:?)
この状況と感情は直接的な台詞でなくもっと間接的に書いてもらえれば嬉しい、と感じます。

88 探偵は誰だ? (採点:?)
きっちりとSS。文体もSS。しかし、オチは期待した方向と違うというか少々拍子抜けだった。疑問を起こさせてそれをスカすっていうのはいいんだけど、その前にもう一つ偽のオチにたどり着くシークエンスがあった方がいいと思う。たぶん、時間の環が存在しない場合のオチが。でも、こういう文章書きたい。書きたい。


89 午睡 (採点:?)
やや冗長な部分があり、それがリズムの悪さを導いてる、かな。自分の言葉を訂正する部分に引っかかって。でも、これ伏線なのかなあ。こういうの適度な速度にコントロールするのは難しそう。あっぷあっぷと溺れてゆく感じが良かったです。

90 R・P・G (採点:?)
面白かったんですが、一番印象に残らないのが魔王の倒し方というのがどうも(笑)。突然考えオチになってしまっているからじゃないかって気がします。何だか論理展開に無理があるような気もしますし。

91 鈴の音 (採点:?)
台所でおでんを作るお母さんは、きっと扇風機どころではないですよ(笑)。

93 妖精離れ (採点:?)
これは半ば以上難癖の部類に入ってしまうとは思うのですが、精神の病ってのは彼岸がどうとか神がどうとかそんなものとは無縁で、ただ抑圧的で陰惨で苦しいだけだ、的なことを言ったお医者様がいまして、割とそのことが頭の片隅に残っています。だから、素直に受け入れづらい僕がいます。心が青いとかメーテルリンクはあんまりだと思ってしまうんです。

94 Eternity (採点:?)
♪が16個だなあと思わず数えてしまいました。☆は8個です。

95 何かの間違い (採点:?)
これ、その薬に至るまでの試みと失敗の履歴を入れとかなきゃダメじゃないですかね。何で解決策はそれなのかって疑問が出ちゃいます。


99 繋がっているものたち (採点:?)
上手いと思うんだけど、何だか二次創作っぽさが漂ってるような気がする。容量も足りてないような。

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