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○come さん

01 スーパーラブストーリー (採点:8)
一発目からすごいですね(笑
これは主人公の死後の観念的な世界なのでしょうか。
おそらく、この主人公は生前愛というものをうまく理解できない、理解したと思ってもいつか裏切られる様な人生を送っていたんじゃないかと読み取りました。
>コンビニのおでんを腹いっぱい食べたときの満足感に近いんだな。
は、雰囲気ととても合っていて大好きです。
書きたいことを書ききった感があって好印象でした。だからあえて8

03 GONSHAN (採点:4)
妙なところで改行がありましたが・・・まあそこでは減点なしということで。
妙に訴えるところがなかった感じです。私の好みもあるのだと思いますが・・・。


04 君は無口で、残酷 (採点:1)
難解な作品は嫌いじゃないんですが、これは読者を突き放しすぎ。
改行前と改行後が同一人物かすらはっきりしません。
タイトルとの関連も、随分無理やりなこじつけをしなくちゃならなくて苦しいです。
最後の一行に全部ひっくり返すような言葉があるのかと期待しましたが、普通。普通すぎてこの作品の主題をさらに放擲したように感じました。

08 いつの日か栄光に満ちた自伝を書くための不快な備忘録 (採点:6)
センスはあるんでしょうけど結局なんの話なのか理解できませんでした。

09 茜色の先 (採点:7)
夕焼けの哀愁がひしひしと伝わってきました。
最後に救いがあるかと思ったけど、やっぱり苦しい現実だった、そういう構成の作品で、読後感がもの寂しくなりました。
茜色、赤色の描写が印象的で効果的でしたが、最後は消化不良な感じです。
なぜハルアケは死なねばならなかったのか、救済の物語にしない理由はなんなのか、疑問が残りました。

11 準備 (採点:6)
なんだめでたしめでたしか、と思っていたら最後でびっくり!
短さも相まってもう一度読み返すと確かに伏線がびっしり!
意外性を狙った作品でけっこう成功じゃないの?と感じました。
なぜ身投げしたかとか背景を知りたい気がしましたがタイトルが「準備」なのでしかたないか(笑
ただ短すぎるし結局は一発ネタなのでコンペでは不利かな〜と。
まあそういうわけで6


12 人間の目にまだ見えない (採点:8)
ストーリーはとても面白いと思います。特に終盤が良かったです。
欠点をいうなら、序盤で登場人物の描写がほとんどなかったこと。
正直、慣れるまで入りこみづらかったです。特に春香の描写が少しでも欲しかった。
>「やっぱり山口さんを完璧な『山口さん』にするには最終的にはそのレベルまで持っていかないといけないし、そうすることでより人間が『分かる』ようになるかもしれないって、そう思い直したよ」

↑の言葉は作品に深みを与えていましたし山口さんの性質がぐっと伝わって、最後にもってこいのセリフだと思いました。


17 キラーデイ (採点:10)
かっこいい・・・
読み終わったとき、素直にそう思いました。
―一人で死ねるのは彼らだけかもしれない
惚れました、この言葉に!
文章のセンスがすごい!なぜ僕が狙われるのかとか天道がクラスメイトを殺すわけとかどうでもよくなるくらい!wおそらく、説明する意味はないということで削ったのでしょうが、それが実行できて、なおかつ作品の質を落とさない手腕は、つい嫉妬してしまうほどでした。

25 A manufacturing onigiri line. (採点:7)
おにぎりという主題に絞っていたのが良かったです。
でも人によってかなり好き嫌いが分かれるかも・・・ちなみに私は好きな方でした。
この作品の良いところは本当にありそうだと読者に思わせたところです。
その意味でこれは優れた作品だと言えると思います。
・・・というか、米を蛆虫と呼んでいる工場が本当にあったら殴りこみますよ、自分?(実家で米を作っている人間の声)

28 腐臭 (採点:3)
腐臭のタイトルの意図はわかります。
しかしもっと描写を丁寧にしたらどうかと思える箇所が多々ありました。
顕著だったのが「ケー番」。こういうのを地の文で使うのは手抜きか思量不足と思われる危険があると思います。使うなら会話文の中で。
あと、ユキとサツキの会話で父がいきなり容疑者のような扱いになっていて、飛躍が過ぎているなと感じました。

29 衛星軌道上のありす (採点:5)
ううむ、ありきたりではないけど、どこかで聞いた話。
鬼やしゃべる猫が出た時点で御都合主義とかどうでもよくなったけど、それでも作者の意図が見えにくい。
それに姉が結婚するからといって家に戻りたくないという心境はよくわかりません。いや、単にむしゃくしゃしていただけか。
もう少し、肉付けできたらよかったなぁと思う作品でした。

30 はたらくぼくら (採点:6)
なにか、とても繊細なテーマを扱っているように感じました。
しかし、すいません、自分にはよくわかりませんでした。
中丸のおじさんになにも渡せない=日常の中でぽっかり空いた隙間のようなもの
という感じで解釈しましたが、どうでしょうか?

32 消滅した地球 〜alien cross road〜 (採点:7)
地球が忘れられ、あまつさえ消滅させられてしまった未来。
この重く物悲しい設定に合うストーリーだと思います。
あと、やや人称、読みやすさを考えれば、もっと良くなったかな、と。

36 もし人生が一篇の掌編だったら (採点:3)
やりたいこと、書きたいことはとても伝わってきます。
表現についても色々な工夫が見受けられます。
ですが、肝心の文章に力がたりていないように思われました。
××しているところなんか少し空気が読めていないようでがっくり。
「心臓は止ま」で終わるのも残念な感じ。
試みは賛同しますが評価は低めです。

39 メガネとピエロのための漸進的狂想曲 (採点:4)
やや軽すぎる気がします。
恋愛感情が生まれる過程に工夫も変化もなく、これでは主人公の女の子はただの尻軽女と思われてもしかたないのではないでしょうか?
恋愛で結論するならもっと理由づけ(=描写)をしっかりしたほうがいいと思います。

41 蜃気楼 (採点:4)
蜃気楼というキーワードがただの状況説明になってしまっているように感じました。物語が盛り上がると思ったところで終わったのも残念です。
「飲めなかった」で、横山さんの言葉だと思いますが、ここは作者の答えを期待しています。

42 SARUSAWA CHAINSAW (採点:7)
極限的な状況の中、死の世界と生の世界が混在していく様は幻想的と言えると思います。
だだ、幻想的なだけに光景をイメージすることが難しく、仕方ないのかもしれないけど少し惜しかったです。
しかし最後の描写の生々しさとの対比が出てむしろ良かったのかも。
採点は悩みましたが、まあ妥当なところということで7


43 そしてお大事に,と殻人は言った (採点:8)
本格的なSFで、けっこうツボでした。
男女共同参画社会の思想とか個人主義に染まるとか、まるっきり日本のことで、割とでっかい話の割に限定的な設定でちょっと苦笑しましたが(笑

44 蟲毒 (採点:7)
狂喜と殺戮の話。
真っ黒な感情が非常によく伝わってきました。
ちょっと、怖かったです。

45 八月水晶 (採点:9)
なんというか、空気が流れるような作品でした。
水晶堀りという幼い日の青春が、決して繊細でも流麗でもない、けれど確かに何かを思い出させるような言葉で綴られていて、不思議な気分です。
こういう作品が秀作なのかな?と思いました。

47 光学概論 (採点:6)
文章に工夫に工夫というか目新しさというか、とにかくそういうものがなくて、読みづらく感じました。
テーマや組み立て方は上手だと思うので、読者に読ませる文章を考えたらいいと思います。

48 佐竹、飛べ!! (採点:9)
「野郎、風を掴みやがった」
が、最高でした!
ここでこのセリフか!と感嘆してしまい、ほんと、最高です。
文章も決して重くなくて空を飛んで行きそうな感覚を与えてくれました。
秀作だと思います。

49 ゆりかごの歌 (採点:4)
いい話ではありましたが、ハッセル一人の犯罪で『ママ』が全部廃棄されるという展開は納得できません。
人が将来犯罪を犯す要因には個人の資質と環境が複雑に絡むものだと思います。そのどちらかに偏りがあると判断する方法は無いし、あっても非常に危険なことです。それくらい、世間及び政府や会社側が理解できていないとはとても思えないのです。いくらなにかが狂いかけている未来だといっても。
あと、ハッセルの登場があまりに唐突すぎると感じました。
以上、二点のことからその後のストーリーが素直に受け入れられにくかったです。

52 夕焼けに彼女はいない (採点:4)
恋愛は不要な感じ。
唐突で分かりにくしている。

53 体育館を燃やす (採点:6)
思い出の劣化、あるいは喪失がテーマなのでしょうか?
なにかもの足りない気がします。
テーマ的なものがあるのは感じられたので、なにか一つ欲しかったです。
・・・すんません、具体的なアドバイスが全然無くて・・・

55 時は過ぎてしまっても (採点:7)
昏睡状態の男性の視点から語られていたことで、男性の悲しみとか苦しみがよく伝わりました。
ただ、あまり点数には反映させないけど、昏睡状態になった経緯は説明しなくてもよかったんじゃないかと思います。交通事故って、かなり使い古された展開であるし、そこに特別な意味があるようにも思えませんでしたから。

56 飛べない鳥 (採点:9)
感動しました。
ふと、始めのほうは作者の体験じゃないかと思いましたが、思い違いならすみません。
絵本としても、物語としてもある意味正道で、なのに飽きがこなかったのは、すごいことだと思います。
ただひとつ、これは自分の問題なのですが、イタチたちにまで感情移入してしまいちょっと可哀想でした。

62 5人以内のごろつき (採点:9)
萌キャラが待つ家で盛大に吹きましたw
この文頭でコメディーとして楽しめばいいのかな、と思いましたが、読み終えてみると意味を含ませたような内容。それでも「ワン」締めるあたり作者の悪戯心が透けて見えるようでしたけどね(笑

64 花盤 (採点:10)
「女」というものを斬新な切り口で表現した作品だと思います。
形式は百合なのでしょうが、それ以上に作品の持つ潜在能力は計り知れません。
ある意味、掌編としてのひとつの完成形に近いのではとすら感じました。

65 ハイブリッドアンビエント (採点:5)
音が聞こえすぎる登場人物たちという設定になかなか入り込めませんでした。
それが原因で死んでしまうというのもやや違和感が。
同じ境遇の二人が心を通わせていく過程はすんなり受け入れらたので、主題をもっとそこに絞ればよかったんじゃないかなぁ、などと思います。

67 純 (採点:2)
紹介から一発ネタかなと期待して読んだら裏切られた(悪い意味で)
ごめんなさい、正直読むのが大変でした。実際途中はいくらか飛ばしましたし。
原因はあまり読者にとって魅力的な文章ではなかったからだと思います。
ストーリーも性同一性障害以外はありきたりでした。先の読める小説は読むのがきついものです。



73 あかんぱにい (採点:2)
うーん、
チャレンジ精神旺盛な意欲作というより時間が余って「もう一個投稿しちゃえ」という感覚で投稿した作品のような気がします・・・(違ったらごめんなさいね)
無駄がないのは美徳であると思いますが、これは痩せすぎです(笑
一発ネタとしては印象には残りました。

74 ヴァンパイア狩り (採点:7)
最後のタネばらしは秀逸でした。

それだけに、「夜になるとつよくなる」とか、異常な生命力の強さの説明をもう少し控えにすればよかったんじゃないでしょうか?そうすると、最期のタネばらしで驚きだけでなく納得までさせられると思います。
「群体で異常な力を発揮する」だけでは、伏線として力が弱い気がします。

75 ムーンサルト・ブルース (採点:10)
自分はプロレスに詳しくはないのですが、プロレスってこんなに素晴らしいものなのですか?
読み終わると眼頭が熱くなりました。
ここまで一人のプロレスラーを緻密に書きっ切った作者に脱帽です。

81 ずっとずっと前から (採点:10)
えーと・・・満点!
この作品において悪いところを指摘する技量を私は持ち合わせてはいません。
感服しました。

83 変わった趣味の男 (採点:5)
…寓意があるのでしょうか?
それともそのままを楽しめばいいのか?
その二択でいうなら、私は後者であってほしいと思いますが・・・
文章は単純に楽しめました。
でも秘密の隙間って、なんですか?

85 童話 (採点:9)
「僕は、何を残すのかな」
が、ぐっときました。
人生が終わったあとの虚無について思いを馳せる絵本作家の姿は、少なくとも私と共感するものがありました。

88 探偵は誰だ? (採点:7)
かなり練りこまれた話だと思います。
ストーリーかなりこなれた人なのでしょうか?
こういう才能が耳かき一かき分でも欲しいですね(笑

89 午睡 (採点:8)
一度じゃわからなかったけど、二度目じっくりよんでみて少しわかったような作品でした。
自分の中の日々が廃れていく様子が作品に読者を取り込んでいく秀作だと思います。
多少読みづらかったですが、それすら演出だと見受けました。
しかしやっぱりタイトルの「午睡」との関連がわからない。


96 走るッ! (採点:6)
勢いのある小説でした。
むしろ勢いがすべてな感じすらあります。
逃走劇の妙な生ぬるさは「突っ込んだら負け」的なものなのでしょうか?(笑

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