せっかくだから俺はみのりちゃんを語るぜ!
・虹春でのみのりちゃん
虹春発売当時はあまり雑誌もチェックしてなかったので、ゲームプレイ時がほとんど初顔合わせでした。
気が強かったりすぐ怒ったりする女の子は結構好きなんですが(オリキャラの紫ノ崎あやめなんてそう)、初回プレイでは仲良くなれずわがままな方が目立つ。実を申せば当時丹下桜さんがあまり好きではなかったのと、「所詮本編では出ないキャラだしな」という意識もありまして、ただ邪魔されただけという印象で終わりました。
が、2ndプレイで苦労の末フリーキックを成功(無駄に曲げてたりしたから苦労した)。みのりちゃんと心ゆくまで話しまして…
一気に転びましたね〜。
まず驚いたのがあのスタッフの執念すら感じる詳細な設定。虹野さんとの関わりに始まり、佐伯さんやら石田先生やら。趣味のひとつひとつにも理由付けがしてあって、イベントも何もないただ会話するだけのキャラなのにその存在感は群を抜くものでした。もともとある程度デフォルメされたキャラがメインとなっているときメモで、みのりちゃんの持つリアリティはある意味異色ですね。セリフも「えっ、そうなの?…ちょっと、恥ずかしいな」なんて日常じゃ絶対使わないような文章ではなく、「今までずっとA型のところ見てウーン当たってる、とか思ってたんですけどね」のような生活感ある言い回し。丹下さんの演技が上手いし。自分の中で外せない存在になりました。
それでもって友好的になったときの明るさ、可愛さ。都合のいい女の子じゃなくて、ダメなものはダメと言ってくれる。補欠からはい上がろうとしている自分と一緒に歩いてくれるパートナー的な印象。虹野さんについて語る真剣な態度もよし。
これを見た後だと怒るところも、シビアなところも、「虹野先輩〜」なところも何もかも好き。「べーっだ!」に萌える(^^; あの身もフタもない性格、ちょっと紐緒さんに通じるところがあります。
その一方で名言「いけませんねぇ。しょうがない、私のこのあふれんばかりの元気をあげましょう!」。あれほど元気をもらった(ような気になった)セリフは他にない。何もかも、スパーンと直球ストレートを決め続けるような爽快感がありました。
ということで「こんな後輩と一緒に部活できたら楽しいだろうなー」というのが虹春でのみのりちゃんの評価。
半年後彩ソンをプレイするまで、ああいう展開が待っていようなどとは夢にも思わず…
・彩ソンでのみのりちゃん
「彼女の話は虹春で完結してるんだから、片桐さんの話で出す必要ないんじゃあ?」とか発売前は思いながらも、いざプレイしてみると「やっぱり丹下さんはええのう」とみのりんの所へ通い詰めだった毎日ですが…
…おい、ちょっと待て。
なんでそいつを好きになる〜〜〜〜っ!!(泣)
あーーうーーみのりちゃんには虹春は単なるプロローグだったのか。こんなオチが待っているとは思わなんだよ(T T)
話がダメだったならまだしも、すごく良かったので。虹春のベースがあるだけに、みのりちゃんがあの先輩と仲良くなって、いつも一緒にいて、笑ったり怒ったりはたいたりしながら気づかないうちにだんだん好きになっていく姿が容易に想像できましたから。想いが実感できる、つ、辛い…。最後は自分の力で吹っ切ってくれるんですが、それだけにかえって愛おしいのなんの。出来ることならこの手で抱きしめて「俺がついてるよ!」と言ってあげたいところなんですが主人公は片桐好きだし。うをーーー!
この子って好き嫌いがはっきりしてる(特に対沢渡)わりに、自分の恋になると
「だ、誰があんな人のことっ!」
なんて意地張っちゃうのがまた可愛いです。手先は器用なのに肝心なところで不器用だねぇ。そういうとこも好き(T T)
男運悪いし、ライバルが虹野先輩だし…。いや不幸で可哀想などと言うつもりはなし。本人も言ってるように恋をして良かったんでしょう。でも私には2/22に匹敵する切なさだった…。吹っ切った後の明るい彼女を見て、「絶対幸せになってほしい」とどれほど思ったやら。Vol.3で幸せがあるのかもしれんがそれまで待ちきれんわ!もうSSでも書いて補完するしかない…というのが今回のキャンペーン。
みのりちゃんが先輩を好きになるという展開は良かったのか、それともあくまで虹春のスタンスのまま元気でずけずけ言う後輩に徹した方が良かったかと聞かれると悩むところですが。(まあドラマCD聞くと最初から既定の話だったようだけど(^^;) ずっと「虹野先輩だーい好き!」って言える状態でいてほしかった気もするし…。でもそれだけならキャンペーン始めることはなかったし。結局どっちのみのりちゃんも好きです。ドラマシリーズのキャラにここまでハマるとは思わなかった。
紐緒さんや初期詩織のつれなさと、めぐめぐや沙希ちゃんのような純粋な「好き」を合わせ持つキャラクター…と言えるような言えないような(^^;
・虹野先輩
いや私は百合ネタ好きなんですが、彩で男に走っちゃったからなー(爆) しかし同人的に考えるなら気の強い後輩と優しくてお人好しな先輩というのは王道に違いない。沙希ちゃんどこから見ても受けキャラだし。
真面目な話。みのりんの沙希ちゃんへの想いというのは、補欠の先輩への想いとはまた別種の、同じくらい一途で純粋なものだと思います。石田先生はみのりんの生き方に影響を与えたから初恋だろうって言ってましたが、それ考えたら沙希ちゃんはそれ以上に影響与えてるわけですから。
彩でのみのりちゃんの
「虹野先輩は私が守ってあげなくちゃいけないんです」
って言葉、なんか嬉しかったです。沙希ちゃんは優しすぎるくらい優しいとこあるから、みのりちゃんみたいな子に守ってほしい。みのりちゃんもあれだけ沙希ちゃんのこと好きなんだからずっと一緒にいてほしいし。補欠の先輩のいないパラレルワールドで、2人で幸せになるという妄想もやっぱり捨てられなかったりする。
・丹下桜さん
上でも書いたけど当時はあまり好きじゃありませんでした。「もっと!ときメモ」のDJでかなり引きまして(^^; ファンの人は熱心で一生懸命と見るんだろうけど私には寒かった…。
それが180度変わったのがみのりんに出会ってから。
上手かったですねー。元気で、ハキハキして、適度に甘い声も入ってて。こういうシビアでズバと切って捨てるようなキャラは丹下さんのイメージとは違うんですが、聞いてて気持ち良かったです。菅原さんが押さえ気味だったのでなお耳に残りまして、みのりんの声だけ決して飛ばさず聞いてました。「べーっだ!」が特にお気に入り。
その後久野月葉やさくらちゃん等色々なタイプのクリアボイスを聞いて、今では好きな声優さんの一人です。
(↑なんかみのりんの沙希ちゃん話みたいやね(笑))
・髪型
あ、これはちょっとパス(^^;
いやときメモにアニメ美少女的なものを求めちゃいけないんでしょうがどうにも。特に彩での正面顔は厳しい。頭でっかちに脇からちょっと毛が生えたように見える。自分で描くときは勝手にアレンジしてます。
まあ見慣れればこれも可愛い。
・めぐは?
浮気したわけではないのじゃよー!!(笑)
やっぱりどこかでドラマシリーズは本編とは別物だと思ってるというか…。めぐめぐ影も形もないし(^^;
しかしめぐとみのりちゃんじゃ正反対ですね。タイプはどうあれ「想い」がはっきり伝わってくるキャラに弱いのかもしれん。
・まとめ
ギャップの激しい子ですね。敵対してるときと味方になったとき。怒ってるときと笑ってるとき。元気でハキハキしてる一方で、あんな恋をしてしまったり。でも実際はギャップでもなんでもなくて、その時その時で自分に素直なだけでしょう。素直っていっても単に何も考えてない素直さじゃなくて、みのりちゃんらしい現実的な視点の中で素直に怒ったり笑ったり泣いたり、そういう等身大の女の子の姿がすごく好きです。
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