OVA「ときめきメモリアル」Vol.2感想
(1999/10/29)



今回も職場の人が貸してくれました。ありがとうございます。
以下ネタバレ

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1巻の感想












































 
 
 
 



○肯定的感想
めぐは平和でよかったなぁ。

○否定的感想
ゲームをなんとなくアニメ化しただけ。相変わらず話の組み立ても何もないし、キャラに命が入ってない。そのくせ変にシリアスぶってるので鬱陶しいことこの上ない。


この先はほとんど重箱の隅突つきが続きますので、暇な人だけどうぞ(^^;
飛ばす




・クリパからスタート。映像になると伊集院邸の大きさも実感できますね。
・外井さん登場おめでとうございマッスル。えらく美形…。
 好雄に声をかける黒服。アニキの間にでも連れられていかれるのかと思った…ら追い出されただけ。「特殊任務班を配置しております」。だったら何で好雄は入れたの?
・混雑する会場内を走るな>みはりん
・詩織が主人公を見つけたところで主題歌開始。え、もう終わり!?…あ、OPか。(なんかEDっぽかったんで…)
・んで最中に泣いてる虹野さん、紐緒さん、鏡さんの映像があるのですが鏡さんが…。「鏡台の前で涙を流しながら、それでもにっこりと微笑む」と書けば聞こえはいいですが、あの絵で涙流しながらニヤリと笑うのでとっても怖いです。ギャー!
・めぐの横顔は綺麗だなー。
・電話する詩織。相手めぐめぐだと思ったらみはりん(汗) 栗原さんと菊池さんの声って電話通すと似てる…。
・机の前でう〜んう〜ん唸るだけで「先輩と苦しみを分かち合うんだ」などと言ってる優美ちゃんはいくら何でも馬鹿に描かれすぎじゃないでしょうか。
・屋上で紐緒さんと好雄の会話。「ああ、情報屋ね」に笑。(もっとも心の中では「ああ、猿ね」くらいは言うと思ってたが(^^;)
・鑑賞会のポスター、あのヴァイオリニストの力入ったイラストは詩織が描いたんでしょうか? 凝る人だ…。
・音楽室ならCD鑑賞の設備くらいあるだろうに何でラジカセなんか使うのかとか(つーか、音楽室借りた意味ってナニ?)、クラシックの一曲は長いだろうに詩織は立ちっぱなしで疲れないのかとかはともかく。
伊集院がリムジンで送ると言った時に、如月さんとめぐめぐがあからさまに逃げ出した理由がよく分からんのですが(見方によっては伊集院に対し非常に失礼)、そんなに送ってほしくなかったのか、はたまた伊集院は詩織目当てだろうと思って気を利かせたのか。
・伊集院が詩織を送るのを見て悲鳴を上げるモブの女の子達、なんかメインキャラより可愛いような気がする。(笑)

・ここから清川さんの話。1巻に輪をかけて、葬式のような暗さです。 爽やかスポーティな清川さんを返せ…。
・雰囲気だけでなく、話も『旅立ちの詩』の清川シナリオに三馬身くらいの差で劣ってますな。
・実業団行きを迷う理由、旅詩は「勝つことばかり求められて、楽しく泳げないんじゃないか」という水泳好きならではの悩みなのに対し、OVAは「もし怪我して泳げなくなったら人生何も残らない」 ただの保身じゃねぇか! 何が内気な心だ…。「それはみんなも同じよね」(by虹野) そうか? 高校生ってのはもうちょっと夢に溢れててもいいんじゃないか?

・モテモテの主人公君は鏡さんとデートしていたそうです。相変わらず詩織が何故主人公を好きなのか全然分からないし、それで「勇気が持てない」なんて言われても、思わず「は? 何で?」と聞き返したくなる。ホント、何でこんなに弱気なんでしょ。主人公が鑑賞会に来ないで他の女の子との浮き名ばかり流してるからですか? まあそうなんでしょうが、全っ然のめり込めない展開ですね。
・鏡さん宅へ電話する詩織。動機がデートの噂聞いただけというのは弱い気がするなぁ…。(何せこの展開なら鏡さん以外にも大勢と何度もデートしてるんだろうし<主人公) お姉さんな鏡さんは良。
・んで電話を切って「できない…」とか涙声で言ってる詩織。しつこいようだけどそう思うまでの心情が全く伝わってこないので、ひたすら鬱陶しくて後ろから蹴倒してやりたくなります。
・鑑賞会で詩織が説明してる最中に私語を始める伊集院と鏡さん。態度悪〜。

・かたぎりん留学。清川さんにラベンダーの絵を贈る。まともな絵も描けたのか(お)。(いやガーギーみたいなのばっかかと…)
・花言葉は「期待」。「スイマーとしての活躍期待してるワー」という解釈でよろしいんでしょうか。んで清川さん、なぜ泣く? 泣くほどのことか? かたぎりんが絵を残して留学してしまったとかならともかく、どうせ卒業式まではまた顔合わせるだろうし。ホントに女の子の涙が軽く扱われてるアニメだな。
・ここらへんの音楽もそりゃもう暗いのなんの…。
・旅詩の方は「清川さんは水泳が好きだ」ということがちゃんと行動で伝わってきたけど、OVAはただうじうじ悩んで泣いて一回泳いで「好きなものはやめられないな」と口で説明して終わり。話になりません。
・虹野さんもただのおまけで終わる。

・ここからようやく明るく。
・優美ちゃんは最後までお馬鹿で終わる。
・最後の鑑賞会の日に鈴音ちゃんらしき人を発見。
・めぐめぐ採用おめでとうございます〜。思わず嬉しくなりました。
・めぐめぐ、しおりんに伝説の樹のことを説明する。台詞が長くてこれまた嬉しい。めぐ自身はなんか淡々と話してるので、別に自分が誰かに告白しようというのではなく、詩織のための話題振りでしょう。
・そういえば古式さん全然出てこない…と思ったら出てきた。にしても1巻2巻とも異様に影が薄かったですね。苦手なんでしょうか<スタッフ リアルな三つ編みが嫌…。
・部屋の窓から詩織が告白の練習をしようとしたところへ、いきなり電気を消す主人公。さらに好感度ダウン。んでまた「勇気、持てないよ…」。もはや展開の都合上言ってるだけとしか思えない。
・鏡を見ながら笑顔の練習をする鏡さん。うーん、鏡さんのあの重い告白を考えるとなんか違うと思うのですが。
・虹野「これを刻んであと何するんだっけ」。皮を剥いてないジャガイモを手に持って。台詞と画面が全然合ってねぇ…。

・次は今回一番気に入ったシーン。
・淡々とBGMが流れる中で地に降り注ぐレーザー。首都圏を覆い尽くす(^^;爆発。朝日の中、半分水没して壊れたロボ。静かな表情で風に吹かれる紐緒さん。「ごめんね、ロボ…」。
・結局何が起きたのかはよく分からないんだけど、ゲームの展開通りなら主人公の部奥義か何かでロボが破壊されたんでしょうか。口にしたのが主人公のことではなくロボのことなのが私内イメージの紐緒さんらしい。野望という強迫観念が解けたかのような静かさが印象的でした。

・如月さん、コンタクトにする。この絵は目が大きくて可愛い。
・めぐ、ムクと仲良し。めぐなので可愛い。
・伊集院の後ろに女子の制服。あれだけ完全に男として描いておいて、今さらこんなの出されてもなぁ…。
・ハイライト(なのか?) みはりんの2/22後。今回の涙はちゃんと説得力あるけど、絵がぁ〜〜。最初口だけ笑ってるのも不自然だし、上を向いてこぼれ落ちる瞬間もなんか怖いよぉ…。
・「きっと届くから」なんて保証されて出す勇気なんて真の勇気じゃないと思ふ…。「勇気」という言葉がつくづく表層的で重みがないですね。
・あとはゲーム中の詩織イベントを順次アニメ化。うーむ詩織に「表情」が感じられない…が、最後のCD受け取る絵だけは存在感有り。

・「あなたの幼馴染みで良かった」
ぬう『旅立ちの詩』の決め台詞をここへ持ってくるとは…。しかし続けて
「ただの幼馴染みじゃイヤ…」
きさま旅詩にケンカ売ってんのかっ!
まー恋愛SLGのヒロインとしてはこちらで普通なんでしょうが、一種の高邁さすら感じた旅詩の詩織に比べ、こっちの詩織はただの記号。そのへんのギャルゲーキャラでしかなく、教科書を読み上げるが如き台詞もシナリオライターに「喋らされてる」ものでしかナイ。
・最後はゲームの告白そのまま。うわ〜っ、あの評判悪い詩織告白を(^^;
「ラブレターだって何通ももらったことあるわ」
何度聞いても自慢にしか聞こえないよな〜〜。
・スタッフロールで栗原さんが金月さんに次いで2番目だぁ〜。これは副主人公と思って良いのですね!?
・「いつまでも私のことを離さないでね」終わり …だから?って感じ。

で、結局主人公の奴はなんで鑑賞会に来なかったんでしょうか?
他の女の子と手を切るのに忙しかったんですか?(笑)

しかしこの後が本番でした。

『二人の時』をバックに「今日のお題」! な、懐かしい…。CD集めたのはもう4年前か〜。「はいっ! 鏡さん!!」もあるし。中さんの「ロボ行きなさい!」が全然紐緒さんに聞こえないのが残念でしたが、それ以外は嬉しいプレゼントでした。
30秒って何?(^^;>栗原さん(めぐの台詞が30秒だけってことはないしなぁ…)

これで思ったけど、今回のOVAは「ときメモ1」終了の記念事業みたいなものだったんじゃないでしょうか。
『旅立ちの詩』は私は大好きだったけど、「恋なんていう気持ちじゃない、もっと確かなもの」とかEDで歌って、いわば恋愛SLGたるときメモ本編を否定したような内容だったし、あれが最後なのはまずかろうって事で(^^;
だから内容もゲームのまんま。モニュメントを変に凝るわけにもいかないしねー。
「アニメ作品」としては評価しない方がいいのかも。というか黒田氏があの程度の話しか書けないとは思いたかねえ。(リヴァイアス頑張ってください)
まあ、それだったら絵ももうちょっと本編に似せてくれと思いますが。

解説書で「詩織の気持ちを理解しているので、最近少し悲しい気持ちに」とか書かれているめぐめぐですが、別に主人公を好きだという素振りも悲しんでる様子もないので大した事じゃないんでしょう。全体が暗い中でめぐめぐ(と朝日奈さん)だけは修羅場に巻き込まれることもなく、平和に終わって良かった良かった。


映像特典:ときメモ2
「もっと!モット!ときめき」はさすがに少し古い印象…というかやはり「詩織の歌」のイメージが強いのでちょい違和感。
しかし「勇気の神様」がそれを上回る良さ。
歌は楽しいし、各キャラの動きもいいですね。元気溢れる光ちゃん、パワーのほむらっち、コメディ担当の(笑)美幸ちゃん、美人な麻生先生…。変だ変だと思ってた水無月さんの髪型も、こうして見るとなかなか。(わざわざ変な顔載せてないか?<雑誌) ときメモ2は面白そうだ! と思わせるのに十分な出来映えでした。
ときメモの雰囲気って本来こういう「楽しい」ものだと思ってるので、余計にOVAの暗い雰囲気は肌に合わんのかな。
何にせよ光ちゃん達に会える日を期待して待ちたいです。
(すっかり光ちゃんが可愛く思えてきてしまった(^^; 表情が生きてますからねー)






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